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改変7:魔姫様“が”、お迎えにあがりました。(困惑)

3/18…姫様の挿絵 (カスタムキャスト)を追加

無事に強制結婚させて幸せにさせたボク達は辺境伯領を後にして遂に国境までやってきた。

アリシア様は幸せそうに泣き笑いしてたからヨシ!!

リシテアさんも嬉しそうにはしゃいでたからヨシ!!

クラウス?ウジウジしてるアイツは知らん。


あ、ちなみに滅茶苦茶になった辺境伯領は王家とベイルフリード家が介入して立て直しをする事になったよ。

あとついでに辺境伯家敷地内にある教会にはボクの息がかかったシスターさんや聖騎士さんを置いてきたから、アリシア様を不幸にしたら今度こそクラウスはおしまいだ。


辺境伯領の立て直しはあの国王陛下に任せておけば大丈夫…とは思うけど過労で倒れない?大丈夫?スライムボール揉む??

と思ってシャルに訊いたら、どうやら国王陛下には優秀な王配殿下と2人の娘である姫殿下(16歳)が居て、親子3人で政務に励んでいるから大丈夫だとか。

………………あれ?王子サマ(笑)は??

あぁ、アレはダメ?………そう。


うん、人格者の女王、優秀な頭脳を持つ王配様、その2人の良いとこ取りらしい姫殿下、そんな家系で何故あんなハズレ王子が…?

みすてりぃだ。

妹に当たる姫殿下の教育は失敗していない所を見るに、王子(笑)に問題があるのでは…?

男児だから甘やかした?

………いくら女系王家と言えどそれは無いか。無いよね???


ちなみにその姫殿下も原作では聖女にエッグイ殺され方をしてる。

具体的に言うと色々な意味でヤバい内容(R-18G)なのでここではひかえさせてもらうね。

…マイルドに表現した所でおよそ常人が思い付かない様な、猟奇的なモノだし、作者の頭や感性が狂ってるとしか思えない。

原作者のSAN値、大丈夫?既に狂人になってない??


閑話休題。


その国境にやってくると、当然、国境警備隊が門番をしていた。

………うん。基本的には友好国だから普通に商人とか旅人(冒険者)が列をなしてるね。


今は魔王様の暴走で魔物が活性化してて危険なのによくやるなぁ、ホントに。

さて。ボク達は勇者パーティー。

一応聖教会所属って事になるから聖職者用の列に並ぼう。

…と言っても聖職者が国境を越える事なんて滅多に無いから空いてるんだけど。



「ん…?これはこれは、聖女エルーナ様。お待ちしておりました。」


「お勤めご苦労様です。手続きをお願いします。」


「あぁ、聖女様方は顔パスで問題ありません。

それに、そちらはベイルフリード卿にナイトグレイ卿ですよね?

近衛騎士隊のお2人も一緒ならば尚の事大丈夫です。」


「…どちらにせよ、私とキリカは近衛騎士としての通門証を持ち、更に陛下より下賜された越境証(≒パスポート)持ちだからな。」

※越境証があると書類手続きが魔法処理されるので早い。


「んっ。本来なら陛下付きの騎士であるキリカ達は元々特別。」


「あの…3人はそれで良いでしょうけど、私達まで良かったのですか?」


「えっ?何故ですか?」


「えっ?」

「えっ?」



んぅ…?マリア姉様はなんの心配をしてるのかな。

………うん。一応、説明しておく??



「えっと、姉様とトワちゃんの身分は便宜上、私の従者扱いになっています。

聖女の付き人だから問題ない、という訳ですね。」


「つまりエルお姉ちゃんの特権?」


「……ええ、そうゆう事になります、が。

そうでなくてもマリア姉様とトワちゃんは私の家族です!

聖女である私の大切な姉と妹が越境出来ないなんてそんな話はおかしい、とゆうだけのおはなしです♪」


「ドヤ顔のエル可愛い。」


「エルちゃん…

「エルお姉ちゃん…!」


「うふふ♪」



感極まってボクに抱きついてきた2人を、慈愛のこもった笑顔を浮かべつつ抱きしめ返した。

と、そんなボクらを見ていたシャルとキリカちゃんは目を細めて優しい顔をしている。



「……………いい眺めだな、キリカ。」


「んっ、激しく同意。」


「……さてと、後ろはガラ空きとは言え、何時までも留まっていては迷惑だ。

そろそろ移動しようか、エル。マリア嬢、トワ嬢。」


「はい♪」



というわけで!

やって来ました魔国!

なお、大前提として 友 好 国 なのでこんな風に普通に入れたんだけどね!

他の作品でよく見かける様なおどろおどろしい雰囲気、というものも無い。

ただし!魔獣は暴れてるから要注意!!!



「ではトワちゃん、引き続き結界を張っておきましょうね♪」


「はぁいエルお姉ちゃん♪」



結界を張り直した馬車で再び街道を走り出したボク達。

しばらく揺られていると、道に備え付けられている停留所の様な広い敷地へと差し掛かり、マリア姉様はそこへ馬車を停めた。



「休憩ですか姉様?」


「ええ。

急ぐ旅、とは言えど馬は適度に休ませないといけませんからね。」


「それで大丈夫です。

まだ、強行軍が必要な程ではありませんから。」



意識すれば神託が頭に浮かんでくるけれど、神様視点での猶予はまだ1ヶ月以上ありそう。

もちろん楽観視は出来ないけれど、それでも無理して進み、ガタガタの体で事に当たらなければならない、なんてことも無い。

と言うか、原作より進みが早いんだよね実は。

だって、ボクが馬車を引く馬達に脚力バフとスタミナバフを付与して高速走行(恐らく30キロ以上出てる、馬車として考えたら異常な速度(普通は10キロ位らしいよ?))しつつ無茶して馬が潰れないように疲れ知らず怪我知らずな状態にしてるから。

なお、盗賊に襲われた時はまだこの速度にマリア姉様が順応して無かったから通常速度だった、というのがある。



っと、そもそも姉様はお花摘み、へ行ったようだ。

ボクもちょっともよおしてたし、茂みに隠れて聖水(意味深)精製処理をしちゃおう。

……いや、聖女の身体って本当にチートだけど知りとう無かったそんな事実。

処理した所が浄化されて神聖な雰囲気になってる。

聖水(意味深)が本物の聖水なのが、もう、ね、聖女って人体浄水器なの?ねぇ??(震え声)

ただ自分で精製した聖水を瓶詰めにして持ち歩くのはちょっと抵抗感があるからやってないんだけどさ。

なお、この聖水、浄化は勿論、ついでに無駄にエリクサーしてると追記しておく。

(処理の都合上穴を掘って埋めるんだけど、ボクの場合その埋めた所から野草が生えてあっという間に元の茂みに戻る。

文字通り、草生えるとか、もうやめて。【聖女恥じらいの句】)















と。処理が終わって身体に(聖水だからむしろ綺麗になるんだけど気分的に)浄化魔法をかけてから馬車へ戻ると、傍らには従者らしき男女を連れた女の子が立っていた……どこぞのお貴族様かな?

ともかく、聖職者として接するべくアルカイックスマイルで仮面をして話しかけた。



「それは私達の馬車ですが、何かご用ですか?」


「っ…!」



そんな私を見た女の子は、驚いた様子で口に手を当てて固まり、ついでに涙を流し始めて…?って涙!?



「え、あの、私が何か!?あの、別に怒っても威嚇をしても無いのですが!?」



私が狼狽えつつ問いかけると、女の子は涙を流しつつ首を左右に振り、涙声で返してきた…?



「ち、違う…です…わたしっ!わたしっ!!うわぁぁぁん!!」


「あやや…感極まっちゃったんだぁねぇ~?」


「まぁ、姫殿下は聖女大好きだからなぁ………


「えっ?えっ??」



従者(?)の2人は訳知り顔で女の子の頭を撫でたりしてあやし始めた。

いきなりな状況に困惑していると、騒ぎに気付いたシャルが馬車から降りてきた…?



「………聞いてはいたが本当に泣きだしてしまったのか、彼女は。」


「シャル!もしかして知り合い?」


「いや、オレもさっき知り合ったばかりだ。

ただ、彼女はさっきオレを見て感激していたからな。

聖女様に会ったらそれはもう大泣する、とは思っていた。」


「………??」



ますます意味が分からない………

そんなボクに対して従者(?)の2人が説明してくれた。



「初めまして聖女様。私は『クロウ』、此方に居らっしゃる方は我々の仕える主…『フェリカ』姫様です。」


「あたしはぁ~…んんっ、私は同じく姫殿下に仕える侍女で『ルイーゼ』といいます、よろしくお願いします聖女様。」


「さて、我々の主であらせられるフェリカ姫様は聖女様のファンでありまして。」

「貴女様に出逢えたことで感動のあまり泣き出してしまった、という訳です。」


「なるほ…ど…?」


「………ちなみに、彼女がオレ達に救援依頼を出した魔姫様だ。」


「そうですか…彼女が魔姫様…………って!!魔姫様!?」



驚いて改めて女の子を見ると、確かにクリーム色の髪に褐色の肌、綺麗な翠色と紅色のオッドアイで可愛らしいあどけない顔立ちと、原作の魔姫様と一致する見た目で。

うん、気弱で優しそうな所が最高に可愛いです!幼い外見にツインテールが似合ってる!!

………本当に100歳?


挿絵(By みてみん)


あ、ちなみに魔族は人間と比べると単純計算で10倍の寿命、20歳までは人間とほぼ同じ成長速度でそれ以降はゆっくりと老いていく。

けどさ、それ込みだとこの姫様、所謂“合法ロリ”というヤツになってしまうのだけど。

そんな合法ロリ姫を平気で惨殺した原作エルーナやばすぎない?

しかもこんなに泣き虫でか弱い姫様だよ?悪魔だな原作エルーナ。

人の心とか無いのかな?無いよなぁ………………



「おいエル、何故か百面相してるみたいだが、お前は魔姫様を変な目で見てないか?」


「そんな事はありませんよー。」



いや抱きしめて頭なでなでしたいなとは思ったけど。

と、シャルと話してたら胸に衝撃が。

そして、下を見ると………



「…………シャル、姫様の方から抱き着いてスリスリしてきたら撫でても構わないですよね?」


「本当に、お前って奴は(善良な)人に好かれやすいな?

…護衛のお方、聖女様が姫様に触れても宜しいですか?」


「どうぞ、その方がフェリカ姫様も喜びます。」


「では遠慮なく………ぎゅ〜っ♪なでなで〜♡」


「ふわぁぁぁぁ!?♡」



あ、本当に蕩けた顔しちゃってまぁ…………可愛すぎない?

2人目の天使はここに居たのですね?

…………………。



「シャル、この子お持ち帰りしていいですか?」


「その発言、聖女じゃなかったら事案だな?」


「では連れていきましょう♪」


「魔王城にだよな?魔都にある魔王城に行くってことだよな??」


「…………………………勿論ですよその為に来たのですから。」


「今の間は何だ、エル。」



いえいえ、特に深い意味はありませんよ?

と、シャルと話していたら(ボク)の胸に顔を埋めていた姫様が顔を上げ、うわずった声を上げた。



「わ、わたし!エル様にならお持ち帰り?されたいです!!」


「姫殿下貴女もですか!?」


「では参りましょう聖女エル様♪」


「はい、フェリカ姫様♪」


「無視ですか姫殿下!?」


「もちろん勇者シャル様もお連れしますよ?」


「そうゆう事ではありませんよ姫殿下!!

それと、私の名は正確にはシャルロッテと申します!」


「あ、勇者様、フェリカ姫様はそうゆうお方なので。」

「普段は気弱なのにスイッチ入ると突き進むお方なのです。」


「…………理解しました。

この方もウチの聖女や副隊長と同じタイプ(ボケ)と?そうゆう事ですね?」



あれ、何だかシャル、疲れてない?

大丈夫?休憩たりてる??

とにかく、馬車にマリア姉様やトワちゃん、キリカちゃんも戻ってきたので魔姫様、フェリカちゃんとその従者さんを加えて旅を続けるのだった。


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