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改変後3:のじゃロリエルフって本当に居るんだ……

2024/3/16

ヴィヴィオとジュードの挿絵を追加。

(カスタムキャストにて作成)

のんびりとした馬車の旅。

ゆく街、ゆく村で多少の人(魔族?)助けをしつつな気楽な旅。


ボクは結局の所、魔王様の目論見通りのんびりとした休暇を楽しんでいるのであった。

魔王様も人格者過ぎてこの世界の行く末に不安が微塵もないね!



そんな中、ボク達はエルフの住む森にやって来た。

原作だと魔王城に向かう途中に立ち寄り、事件を解決した上でイケメンエルフ(クズ)を(悪聖女エルーナの)仲間にした場所だ。


ちなみに、原作2週目では

復讐者フェリカがクズエルフの体感時間を何千倍にもした上で、

復讐者マリアがジワジワと命を奪う猛毒を注入し、

復讐者キリカが両目を射抜き、

復讐者シャルロッテが八つ裂きにした。

見た目は一瞬で狂って死んだが、実際には地獄の苦しみを数年は味わったはずだそうだ。


まぁ、この世界では既に魔王様は正気に戻ってるしクズを仲間にする必要も無し。

出会ってもスルーだね。

そう思っていたらー




「まさか聖女殿達の休暇の旅に同行させてもらう事になるとはのぅ…長生きはするもんじゃなぁ〜。」


「可愛い…♪」

「くっ…可愛い…エルには、負けるけど。」

「本当に齢800を越えた老エルフなのか…?」



のじゃロリエルフが仲間になりました。まる。



















さて、何故そうなったかと言えば、時間をエルフの住む森に着いた時まで遡る。



「………あれ?お父様はもう正気に戻ったのに森が騒がしいですね?」


「そうだな、警戒して進めようか、フェリカ姫、ルイーゼ。」


「そだね〜…ん?」



その時だ。

当時馭者をしていたクロウさん、ルイーゼ様、フェリカ姫がなにかに気づいたのは。



「クロウ氏〜。あたし()()()魔法使うからよろ〜。」


「そうか。」


「うん〜。じゃ、全力で【リザレクション:デットヒーリングΓ(ガンマ)】~!」


α(アルファ)β(ベータ)を知らんのだが?」


「ツッコミあざ〜す♡

ちなみにテキトー言ってるだけ〜

精霊神ぱわー全開っ☆て感じのやつね〜♪」


「知ってた。」


「クロウ氏のツッコミ大好き〜♡」


「あははは……



と、いつもの調子で死者すら黄泉がえりしそうな程の超強力な神聖魔法による回復を行使したルイーゼ様。


そしてツッコミ入れつつも走行中の馬車から素早く飛び降りて負傷者を回収して戻ってくるクロウさん。


若干引きながらもいつも通りな侍従に笑いかけるフェリカ姫。


そんな3人組が回収したのがー



ーのじゃぁぁぁっ!?」


「おっ!クロウ氏おかえりぃ〜♪

拾い者はエルフかにゃ〜?」


「ああ。どうやらそうみたいだな。

流石ルイーゼだ。完璧な治癒だぞ。」


「そりゃあたしゃ精霊神だかんなぁ〜!

これくらい朝飯前よぉ〜!

まぁ今は昼過ぎだけど!(笑)

精霊神じょ〜く☆」


「カハッ……


「ありゃ?クロウ氏、アタシの可愛さに吐血しちゃった?♪」


「はぁぁ!?精霊神じゃと!?なんなのじゃこやつらは!?

いきなりワシを攫って何する気なのじゃ!?」


「おい、騒がしいな?どうした??」



と、騒がしくしていたから幌の中からシャルが顔を出した。

そんなシャルに、仲間になってからもう長く一緒に旅をしているからこそ気楽に話しかけるルイーゼ様。



「あ、勇者ちゃ〜ん♪」


「勇者ちゃん言うな精霊神殿。」


「勇者!?」


「何かありましたか?」


「あ、聖女ちゃま〜♪」


「聖女ちゃま言わないで下さい精霊神様。」


「更に聖女様じゃと!?」



ん?なんだろこの子。

小さい女の子、に見えるけどえらく老成した喋り方をするね??

というか……



「…エルフ??

え、精霊神様!?どこから攫ってきたんですか!!

いくら精霊神様と言えど誘拐は如何なものかと思うのですが!!」


「お、そうじゃろう!?

ワシはこやつらに攫われたのじゃ!!

お主は話が通じそうじゃの?聖女殿…?」


「あ、はい。私は今代の聖女をさせていただいております、エルーナ・ベイルフリード、と申します。

貴女は…?」


「ワシはこの先にあるエルフの集落に住んでおる、ヴィヴィオと申す。よしなに。聖女エルーナ殿。」


「ヴィヴィオ様ですね?

こちらこそよろしくお願いいたします。」


「ほっ……其方はマトモそうで良かったのじゃ。」


「あ、常識人、という意味ではシャルの方かと?」


「む?確か勇者殿の事かのぅ?」


「あぁ…オレは今代の勇者をやらしてもらっている、シャルロッテ・ベイルフリードだ。

それはそれとして…エル、その紹介の仕方だとお前も非常識人、という事になるんだが?」


「実際私を常識人、と呼べるかは微妙では?」


「自覚があるなら努力をしろ?」


「はぁい……



そんなボクたちのやり取りを見ていたヴィヴィオ様は、何かに気づいた様に首を傾げて訊いてきた。



「ところで、2人は同じ家名の様じゃが姉妹かのぅ?

それにしては似ておらぬが………


「いえ、夫婦です。」

「いや、夫婦だ。」


「っ!?

まさかの同性婚だったのじゃ!

人間にしてはめずはしいのぅ!!」

※シャルは別に男装や男の姿をしている訳でも無いので初見の人にも普通に女性だと分かる見た目をしている、

おっぱいの付いたイケ女ンである。


「エルフ的には人間が同性婚をしているのは問題なのか…?

オレの所属する国では数年前から同性婚は普通に認められているのだが。」


「あいや。

むしろ同性婚をするのはエルフ族位かと思うておった。

じゃからただ単に驚いただけじゃのぅ。

そも、我等エルフは女性が多くての?

女性同士の同性婚が普通じゃし、女性同士でも妊娠出来る秘術がある位なのじゃ。」


「え!?ヴィヴィオ様、その話を詳しく…!」


「うむ、やはりこの話に食いつくか。」


「はい……女性同士の夫婦は子作り出来ないのか難点なので……


「ほほっ♪それならここで知りおうたのも何かの縁、我が集落にて詳しく話そうかの!」


「ありがとうございます!!」



百合妊娠が普通、かぁ……

業が深いなエルフ族………



という経緯があり集落にやってきたボク達。

もちろんキリカちゃんも食い付いて来てヴィヴィオ様に

『同性婚の上に重婚とは…集落内にも数組しか居らんと言うに、お主らも大概じゃな…?』

と呆れられた。

と言うか百合ハーレムまで普通にあるのエルフ族?



「わぁ…ここがエルフ族の集落ですかぁ……



うん、原作の描写で知ってはいたけど、Theファンタジーな樹上のお家。

まさにファンタジー定番のエルフの里!!

と、子供のエルフ達が寄ってきた?



「わぁぁ!おかえりヴィヴィオ姉ちゃん!」


「これ!ワシはこれでも長老会の一員じゃぞ!?

もっと敬意を持って話さぬか!!」


「でもヴィーお姉ちゃんはお話しやすいもん……


「うっ………ワシはその目に弱いのじゃぁ……仕方ないのぅ……?」


「わぁい♪だからヴィヴィオ姉ちゃん好きー♪」


「ヴィーお姉ちゃ〜ん♪」


「くっ…!既に齢800を越え、(よめ)()るのに未だこの幼子の如き身体が恨めしい…!!」



…………。

まさかの年齢だよねー、流石エルフさん。

と言うか………もしやおねロリ夫婦…?


そう思っていた時期がボクにもありました。



「初めまして皆様。どうやら妻が世話になったようで。」


「紹介するのじゃ!こやつがワシの()であるジュードなのじゃ♪」


「よしなに、皆様方。」


挿絵(By みてみん)


「…………え?」

「は?」

「………ん?」

「はい?」

「わぁ〜♪綺麗なお姉さんだねぇ〜!」

「ふぇ?」

「おんやぁ〜…?」

「…………。」



ちなみに、反応は順番にボク、シャル、キリカちゃん、マリア姉様、トワちゃん、フェリカ姫、ルイーゼ様、クロウさん。

そして目の前には眉目秀麗な完璧淑女然とした妙齢の女性。(Theエルフな金髪翠眼)

しかし名前は男性名。

見た目はおねロリだけど………?


いち早く(?)フリーズ状態から復帰したボクは、恐る恐る手を挙げながら訊いてみる。



「あの〜?そちらのジュードさん、は…女性…ですよね?」


「ん?何を言うておるのじゃ?聖女殿。

ジュードは名前の通り男性じゃぞ?」


「…………………………………………????」



挿絵(By みてみん)



うん、まぁ、ね?

女装男子、ってのはさ、ファンタジーでも定番だけどさ、そうゆうのってここまで高度な女装してないよね??

大体筋肉隆々のおじさんが下手な女装してるけど滅茶苦茶強いみたいなギャグ要員だよね??



「あ、それではジュードさんってすごく強かったりしますか?」


「む?よく分かったのぅ。ジュードは集落一の弓の名手で狩りで獲物を1番持って帰ってくるのじゃ!

ワシの自慢の旦那様じゃの♪」


「ヴィー、そこまでべた褒めされると照れますよ……?」


「ほっほっ♪謙遜するなジュード。事実じゃろ?」



…………乙女かッ!!

頬を赤らめて困った顔をするジュードさんは正に乙女。

本当に男性なのこの人!?



「ちなみに年齢は…?」


「私ですか?ヴィーと同じく800歳ですよ。」


「………わぁ。」



さすがエルフ。

その年齢でまるで18歳位の乙女な見た目してて更に男性とかもうなんなんだろーね?


ちなみに、原作に登場したクソエルフは普通にイケメンしてた。

と言うか男性のエルフって希少なのか……だからあんなに自信過剰というか、モテて当然みたいなナルシストだったのかあのクソエルフ。



「……どうせなら旅の仲間になるエルフはヴィヴィオ様やジュードさんの方が嬉しいですね…



「おや?ワシらに付いてきて欲しいのか?聖女殿。」


「え!?声に出てました!?」


「しっかりと声に出してましたよ?聖女さん。」


「………失礼しました。」



と言うかさぁ!!ジュードさんの声!!

なんで男性なのに水樹○々さんみたいな透き通るかの如く高い声してんの!?

ヴィヴィオ様はヴィヴィオ様で田村ゆ○りさんみたいなロリ声とか狙ってんのかエルフ族さんよぉ!!!!?



「じゃが決まりだの!」


「え?何がですか?」


「ワシとジュードがお主らの旅に同行する事じゃよ!

ワシから頼んでみるかと思うておったが、聖女殿から言ってくれたからのぅ♪」


「………エル?」


「はい、うっかり発言申し訳ありません。シャル。」


「はぁ………まぁ、どうせ休暇の旅だ。旅の仲間は多くても困らないだろう。」


「食事も資金も魔王様から沢山頂きましたしね。」



そう。

魔王様が城の食材とかを分けてくれたんだよ……復興資金はあてがあるとかで。

………あの魔王様なら本当にあてになる何かがあるんだろうけど、良かったのかな………

ルイーゼ様も『多分〜あてってのはヴィクトルの事言ってるから気にすんなぁ〜♪』とは言ってたけど。


ともかく、コレがのじゃロリエルフこと、ヴィヴィオ様が旅の仲間になった経緯なんだ……

もちろんジュードさんも同行しているよ。

……キリカちゃんが『……射手としての役割が被ってる…しかも、キリカより、上手い……隠密も…マリアには勝てない…………なら……キリカは………?』と言っていたのは気になるけど…………

後でしっかりお話ししないとね……キリカちゃんはボクとシャルの大切な嫁なんだから。





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