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改変9:突入!魔王z…え?分かりましたエクストラヒールすれば宜しいですね?

………うん、まぁ。

ルイーゼ様のお陰で一瞬で魔王城に着いた訳だけど。



「話が出来過ぎてないか?」


「むっ…!精霊神ルイーゼ様を疑うのですか!?いくらシャルでもルイーゼ様への侮辱は許しませんよ!?」


「………すまん、聖職者の前で迂闊だった。

ルイーゼ様も、申し訳ない。」


「あはは〜あたしゃ気にしね〜ぜ〜♪」


「ルイーゼ様寛大ですね!尊いですぅ………


「……なんなんだ…(本物の)聖職者って奴は…まぁ、絶対にルイーゼを裏切らないだろうな、とは思えるが。

俺の嫁が崇拝されてるのを見るのは何とも言えないな。」



ん?クロウさんはなんで苦笑い?

あれ?キリカちゃんがデレっとした雰囲気してる。



「敬虔な信徒してるエル可愛い…♡」


「キリカは何でも良いのか…?」


「ん。エルは何してても可愛いから好き。シャロンはかっこいいから好き。」


「………ありがとう。」


「シャロン照れてる?嬉しいな。」


「くっ………オレもそんなお前が好きだぞキリカ。」


「はぅ…シャロンしゅき…♡」


「シャル、私は?」


「当然好きだぞオレの嫁。」


「はわぁ…♡イケメン…しゅきぃ…♡」


「ダメだこいつら!?味方なのは分かるがコレから魔王様を助けに行く奴らじゃねぇだろ!!?」


「ん?何時もの父様と母様みたいだよ?」


「そうだったぁぁ!!何時ものフェンネル様とアルカ様もこんなのだったァァァ!!!」


「クロウ氏~うるさいぞ〜♡

その口、キスでふさいでやろ〜かぁ〜?」


「理不じんむぅっ…!?」

「ちゅ〜……


「……………行きましょうか?トワちゃん、フェリカ様。」


「あはははは…………


「(?)はーい♪」



あれ?マリア姉様が何か呆れた雰囲気で、トワちゃんは苦笑いしてるんだけどなんで?


ニコニコ笑顔でマリア姉様について行くフェリカ姫に癒されながら、ボク達も魔王城へ入るのだった。


















「……予想より酷いですねコレは。」



原作では語られなかった部分だ。

城内はボロボロ、魔族の人達が疲弊した様子で修復をしている。

そんな人達に姫様が笑顔で話しかける。



「みんなぁ~!おつかれさまぁぁ〜♪いつもありがとうね〜♡」



両手をブンブン振ってそんな事を言う姫様。

………10歳児かな?いや、10歳でもここまで無邪気じゃないなぁ………


そしてそんな姫様に癒されてる城の人たち。

…………って違う!!この子!声に魔力を込めて本当に【エクストラヒール】使ってる!?

エクストラヒールボイスだコレ!!?



「………魔王族って、規格外なんですね、ルイーゼ様。」


「あはは~♪

声にエクストラヒール付けるとかぁ〜

いちお〜精霊神やってるあたしよりすげ〜や〜♪」


※精霊神は生や誕生や癒しを象徴する神様


「追加で言っておけば魔王様もアルカ妃様もこんな事 (ヒーリングボイス)は出来ないからな?」


「あの、私は現職の治癒特化型聖女ですけどこんな事出来ません。

自信無くします。」


「……。『精霊神たる私が許します。泣きなさい。』」


「………ルイーゼ様ぁぁぁぁっ!うわぁぁあんっ!」


「お〜よしよし〜…アンタがゆ〜しゅ〜な聖女なのは分かってるからねぇ〜?」


「ありがとうございましゅ〜!!ぐすっ………


「なんですかね、この茶番は。」


「言うなマリア穣。

マリア嬢で例えるなら、別次元級に陛下のお世話が上手すぎる奴が現れた様なものだ。」


「……?それは喜ばしい事では??

うーん……分かるような、分からないような……??」



はぁ………

なんだかマリア姉様の心の温度、下がってない?

いや、無意識なのかトワちゃんの頭撫でながらの会話なんだけどさ。

ニコニコしてるトワちゃんに癒される。



「あれ?みんなどうしたの?早く行こうよ!」


「はいはい姫様〜今行きますよぉ〜。」


「とりあえず気を取り直して行くぞ聖女?

魔王様達を助けに来たんだろお前達は。」


「…………はい。」


「エル、大丈夫?尻尾もふもふする?」


「はい♡もふもふー!!」


「「締まらないなぁっ!?良いから行くぞもふもふ聖女!?」」



あれ、シャルとクロウさん、すごく息ぴったりだね??


ボクはやられた(?)メンタルをキリカちゃんの尻尾をもふりながら歩いて回復させつつ、魔王様が居るという玉座の間に向かっていくのだった。


















「とうちゃくだよ!この中に父様と母様が居るの!」


「…!」(ごくり)



緊張で生唾を飲み込んで扉を開けると、そこは……………?




「あぁああああぁ〜!!」


「ここかな?ここがいいのかなフェイっ♡」


「うぁぁぁぁぁ〜♪」


「うりうり〜…んしょっと!

はふっ♪

こんなにでっかいの(瘴気の塊)が取れたよフェイ♡」


「おぁぁぁ………!?」



バタン!!



「なんですかねいまのは。」(混乱による語彙力の低下)


「みまちがいだろう。」(現実逃避)


「??????」(思考停止)


挿絵(By みてみん)


「ひっぱくしてませんでしたっけいまは。」(困惑)


「ただの仲良し夫婦だね♪」(無邪気)



カチャリ



「ウァオオオッ!!」


「っく!正気に戻ってフェイッ!!

はァァァっ!!押さえ付けて!ウィンディーネ!シルフィード!!行くよ!イフリーテ!ノームスフィア!!」



あ、やっぱり見間違いだよね今の。

うん。

原作通り、4振りの【精霊剣】と呼ばれる神器を操り、暴走する魔王様を押さえ付けるアルカ様がそこに居た。



「アルカ様!聖女様達をお連れしました!!」


「アタシ達も加勢します!!」


「クロウ!ルイーゼ!良くやりました!!っく!!

フェリカもよく戻りましたね!!無事な様で何よりですっと!

はぁぁっ!!」


「グゴガァァァ!!」


「ったく………我が夫は仕事を1人でっ!抱えっ!過ぎなんですよッ!!

フレイムスラッシュ!!」



凄い…!流石先代勇者様だなぁ、って位かっこいい戦い方だ!!

けど、倒すこと時が目的じゃないからか、大分手加減してるかな?

そうでなくても大好きな旦那様に本気の剣は向けられないよね、やっぱり………って事で!!



「紡ぎしは慈愛/彼の者の武具より/傷付ける力を消し去り給え/セーフティーウエポン!!」



本来ならデバフである【非殺傷武器化】をシャルやキリカちゃん、アルカ様の武器に付与した!

そしてもちろん本来の使い方として魔王様にもかけて攻撃力ダウン!!

……レジストされないか心配だったけど、通って良かったー…



「シャル!キリカちゃん!これで本気で戦っても誤って魔王様を殺してしまう可能性はなくなりましたから思い切りやって下さい!

アルカ様も!!もう魔王様が死ぬ事はありません!!

安心して全力をお出し下さい!!

魔王様を含む皆様の治療は私にお任せを!!」



とりあえず景気付けに魔王様とアルカ様にエクストラヒール!!



「グガァ?」


「ありがとう聖女様!よし、ならば!!」



アルカ様は精霊剣を1つに纏めた…?



「全力全開ッ!アルカナシューーーット!!」



秘奥義かな?剣から七色の光の奔流が発生し、魔王様を飲み込んだ。

わぁ、原作と違って聖女エルーナがちゃんと協力してたらこんなに簡単に終わるんだぁ…?



「グゴガァァ!!」


「そんなこと無かった。

えっと、足止めしないと!!

紡ぎしは光/鎖となりて/敵を縛れ!シャイニングバインド!!」


「グガァァァッ!!」


「お願い!シャル!キリカちゃん!!」


「ああ!剛刃ッ!」

「任せて…スナイプショット…!」


「ぐギャ…ア…ぁ……うぐ…………あるか…………」


「(!)効いてる…!アルカ様!!声掛けを!!」


「フェイっ!!」


「うぅ………ある…か………?うぁぁぁっ!!ガァァッ!!」


「っく!ダメですか……なら……いや……でも………


「止まるなエルッ!」

「っ!?」


しまった!魔王様の攻撃が!!


ボクに向かって飛んでくる魔弾。

非致死のデバフをかけているから当たっても死にはしないだろうけれど………けど、シャルにはそんな事、関係無いよね…?



「ウグッ…!?」


「シャルゥゥゥッ!!

ごめんなさい…!私がボーッとしていたから…!」


「ハハッ…気に、するな…嫁を守るのも騎士の務め、だろ?」


「……イケ女ン…しゅきぃぃ……♡じゃないっ!!エクストラヒール!!」


「やりすぎだバカ…でも、ありがとな。」


「……いえ、私のせい、ですから。」



「隙あらばイチャつくなアイツら。」

「なぁ〜にぃ〜?クロウ氏うらやまぁ〜??」


「ちげぇよ馬鹿。真面目にやれって話だっと!」


「いんや〜、充分真面目っしょ〜あの子達〜


「…………そうだな。」


「なんだぁ〜その間はぁ〜?っとと〜あぶねぇぞ〜フェリカ姫〜バリアブルシールド〜☆」


「ひゃぅっ!?…あれ?痛くない。ありがとルイーゼ♪」


「いえいえ〜♪」


「……………神職者ってこんなのばっかか?」


「失礼〜だなぁ〜クロウ氏~?(怒)」(*⩌⤚⩌)


「だからそれがなぁ!?」


「も〜!仲がいいのは分かったからちゃんと戦おう?」


「なんで俺まで!?理不尽だ!!」



「……なんですかねコレ。……トワちゃん。」


「んぅ…?わたし達って一応、魔王様を助けに来た…んだよね?マリアお姉ちゃん。」


「そのはずなのですけどねぇ…?」

(さっきから魔王夫婦とエルちゃん達と、精霊神様達のいちゃラブを見せられてるだけな気がしてならないのですが。)


「………?えっと、とりあえずわたしも……

紡ぎしはほむら/槍となれ/降りそそげ/降りそそげ/塊番えて/岩をも巻き込み/氷花よ爆ぜよ/


「え…?トワちゃん?トワちゃーん…?それはすこぉし、危険ではありませんかー?」


ー巻上がる旋風よ/暁を駆けて/行け。【メテオ】(オリジナルアレンジ)」


「城内!!ここ城内ですよトワちゃん!?」


「……あ、間違えちゃった☆しっぱいしっぱい~♪」


「しかも詠唱ミスですかトワちゃん!?」


「あ。」

「あ。」



ちょっ!?何いきなり!?大量の肉球が降ってくるんだけど!?



「なになになに!?これなんなのいきなり!?」


「落ち着いて下さいアルカ様!!」


「あわわわわ……これどうすればいいのぉ〜!?」


「わぁ〜♪ぷにぷにだぁ〜♡」


「無邪気かッ!!姫様!そんな場合じゃないからな!?」



大混乱だよもぅ!?

………?あ。



「フェイッ!!」


「うがぁぁっ……!?

あ……なん………だ…………?柔らかい………もの……あ…る……か……?」


「ふぇいぃぃ〜!!うわぁぁぁん!ぁぁぁぁん!!!」


「あるか…?なか…ないで………アルカ…


「正気に戻ったんだねフェイィ〜!!」


「あ、あぁ…けど、コレはどうゆう状況なのかな…?」



玉座の間は肉球だらけだ。

いや、正確には猫の手を模したグミ状の物…かな…?

あと甘い香りも漂ってるから本当にグミかもー



「あ、これおいし〜♡」


「え!?それ食べて大丈夫なのですかルイーゼ様!!」


「あ〜、いちお〜、アタシは毒味役だかんなぁ〜?

大抵の毒は効かね〜ぜ〜!」


「そうゆう話ではありませんよルイーゼ様!?」


「んまぁ〜、それはさておき〜コレはただの〜美味し〜グミだねぇ〜。」



この世界にグミの概念あったんだ!?



「あと〜………あふ………『コレは神聖力の塊ですね。思わず私が精霊神の人格になってしまう程に。』」


「え…それって、つまり…?」


「『この肉球により魔王様に溜まっていた瘴気は全て浄化されました。

本来ならばエルーナ、貴女の聖剣が魔王様の悪い部分を貫いて浄化する手筈だったのですが。』」


「は、はい。それは存じております精霊神様。」



そこら辺は神託で具体的な指示はあったからね。



「『………イレギュラー。ですね。貴女の義妹は。』」


「………………そっかぁー。」




そうか………トワちゃん………本来ならこの時点で死人で、物語には関わらないはずの人物で………そんなトワちゃんが、キーパーソンだったのか。

…………伏線も何も無いのに唐突な回収だなぁ!?

作者馬鹿なの!?


〘正直勢いでやりました。〙


マジかふざけんな!?


〘SS(正直すまんかった)!〙


もう黙れ!?



「『………異界の神の介入…?』」


「違います精霊神様。」


「『そうですか………何はともあれ、解決ですね。お疲れ様でした聖女エルーナ。我が主、女神様に代わり御礼申し上げます。』」


「あ、ご丁寧にありがとうございます…恐れ多いです。」



ボク何もしてなくは無いけど、感謝されてもなんかモヤッとするし。


だけど………



「フェイっ♡フェイ〜♡大好きぃぃぃっ♡♡」


「止めなさいアルカ!?みなが見てる前だ!魔王としての威厳が無くなる!!」


「元から無いからヨシ♡」


「ひっどいな!?僕が暴走してる間にアルカも女王の威厳無くしてないか!?」


「あはっ♪何時もの父様と母様だ〜♪」



「何時もなのか。」

「…何時も…なんだ……



うん、原作と違う。

アルカ様やフェリカ姫は笑顔で、

シャルとキリカちゃんは…まぁ、苦笑いだけど、

魔王様も死なず、

マリア姉様はトワちゃんと一緒に居る。



そんな、最善の結末は、選べたのかな?



「あ…………



ボクの身体が、光ってる………?

まさか。



「…………夢の終わり、かな。」


「(!)エル!?」


「シャル…ごめんね?ボク、なんだか眠くなってきちゃった……


「そうか………まぁ、終わり方はアレだったが、厳しい戦っだったしな。」


「………ちょ…と…………ねむ……ね…………


「ああ、おやすみ、エル。」



あぁ、シャル達には見えてないんだなぁ………

全く焦ってないもん…………

けど、それで良い。

悲しいお別れにはしたくないから。

サヨナラ、シャル、キリカちゃん、マリア姉様、トワちゃん。

ボク、皆と旅が出来て、楽しかっ………………た………………………








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