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最終話 地球争奪戦

「ほぉ、地球君も女性には弱いってことかな?」

「あぁ・・・目の前に伊吹がいるって事は、そう言う事なんじゃないかな?」

誰もいない街中に飛ばされてきた三島の前には、黒いコートを着た伊吹が立っていた。

「結局、お前から血を取る事が出来なかったしな・・・はぁ~あ、かったりぃな」

「今更だけど、降りる気はないよな?」

短刀を構え、三島は伊吹に尋ねた。

「あぁ、お前はどうなんだ?」

「俺もないね・・。」

「先に言っておく。俺はお前みたく、残酷じゃないんだ。・・・半殺しになんて出来ないぞ。」

「殺してくれて構わない。・・・俺は、俺のモットーを貫く。」

「俺の右腕を切り落とすつもりか?」

「あぁ、少し痛いと思うけど我慢してくれ。」

伊吹は、右腕の袖をまくり上げ、腕に刻まれた紋章を三島に見せてきた。

そして「むん!」と力を込めると、右腕に刻まれた紋章は、伊吹の体の方へと移動し始めた。

紋章が一つ動くたんびに伊吹は呻き声を洩らし、汗を流し始めた。

全ての紋章が、右腕から移動し、最後の一つは伊吹の右頬に辿りついた。

「わるいな。それは無理だ・・・。」

「馬鹿野郎が・・・」

「さぁ、始めようか!」

伊吹の周りに、炎の塊がいくつも現れ、三島に向かって飛び出した。

飛んでくる火の玉を三島は二、三個切り落とすが、防ぎきれず横に飛んだ。

だが、炎の弾は三島の後追い、三島に襲いかかった。

三島に当たった火の玉は、三島の上着に燃え移り、三島は慌てて服を脱ぎ捨てた。

伊吹はさらに炎の塊を作り始めるが、その前に三島に接近されてしまった。

短刀を振り抜かれ、伊吹は後ろに退いた。

短刀は空気を切り、高い音が伊吹の顔の傍で鳴いた。

三島は短刀を振り抜いた勢いで、三島に回し蹴りを食らわせ、伊吹は顔にモロに食らった。

「くそっ!」

伊吹は右手に炎を宿らせ、三島を捕まえようとした。

だが、三島は伊吹の炎が出ていない右手首を左手で捕え、三島の腹に肘打ちを喰らわせた。

「掴んじまえば、こっちのもんだ。」

三島は、脳が揺れる伊吹にそう呟き、掴んだ伊吹の手を引き戻した。

腰につけていた短刀を取り出し、鞘で伊吹を何度も殴り始めた。


「伊吹!降伏しろ!・・・これ以上はやりたくない!」

膝から崩れおちる伊吹に、三島はそう言い、伊吹の手を放した。

伊吹は、その場で噎せると口からは数滴血が出てきた。

「ば、馬鹿が・・・俺が黙って殴られ続けていたと思ってたのか・・」

伊吹の足元から、大きな紋章が広がり、三島は急ぎ、その紋章から抜け出した。

すると、紋章の書かれた地面は、上から押しつぶされるかのように、コンクリートが砕け、もし紋章の中にいたらと思うとゾッとした。

だが、伊吹はすでに体力的にはボロボロの状態だった。

「伊吹!これ以上は無駄だ。・・・止めよう!」

「それは、俺を倒してから言うんだな・・。」

砕けた地面からは、土が垣間見え、その土達が突然揺れ始めた。

その土達は、形を作り出し、コンクリートの下をゆっくりとはい回っていた。

「飲み込め」

伊吹の言葉を合図に、コンクリートの下から見上げるほどの大蛇が飛び出し、三島に襲いかかって来た。

「くそっ!」

三島は、降りかかってくる大蛇から逃れようと、後ろに走り出す。

だが、それよりも早く大蛇は、三島を追いかけ、地面をうねってくる。

路地に入りこむと、大蛇は追っては来るが、人一人がやっとの道幅には入れず、入口で大蛇は崩れた。

伊吹は、三島を見失い、辺りを警戒し始める。

「くそ・・・どこにいる?」

道路の中央で構える伊吹の頭上で、窓ガラスが割れる音が聞こえた。

上を見上げると、隣のビルの窓が割れ、窓からは何か大きな影が飛び出した。

伊吹は、黒い影に炎をぶつけ、黒い影は勢いよく燃えるが、それは三島ではなく、机だとわかった。

「フェイクか!」

だが、燃え上がる机の後ろには、三島が机と一緒に、飛び出していた。

三島を探し、辺りを見渡す伊吹の足元に着地した三島は、伊吹の両足を蹴り払った。

仰向けに倒れる伊吹の上に跨り、三島は喉元に短刀を突き付けた。

「もういいだろ。伊吹!」

「・・・・悪いな。まだだ。」

伊吹は、ポケットから注射針の小さな瓶を取り出し、三島の腕に突き刺した。

刺された事で一瞬隙を作ってしまった三島を蹴り飛ばし、瓶から血を指でなぞり出し、右頬の紋章に付けた。

「・・・形勢逆転だ。俺は今から呪文を唱える。・・・・俺は優しいからな。お前みたく、降伏しろなんて言わねぇ。だから、呪文を唱え終わる前に、元の世界に戻るか・・・・俺を殺しな。」

「伊吹・・・。」

伊吹は、呪文を唱え始め、三島は二つの選択肢のどちらを取るのか考えていた。

どうする。・・呪文を止める?・・止めたとしてもそれからどうする?

何故、降伏を選ぼうとしないか、それは案外簡単で、やり方がわからないのだ。

「えぇい、迷うな!・・・術を唱えられないように、喉を搔っ捌いてやる!」

術を唱える伊吹に向かい走りだす三島。

なんとしても、術が終わる前に止めなければ・・・・そう思って走っていた三島は、突然足を止めた。


「伊吹!・・・後ろだ!」

三島の叫び声に、伊吹が後ろを振り向くと、そこには仙田の姿があった。

「元。・・・言ったでしょ。伊吹からは、私が守ってあげるって・・・。」

伊吹の胸からは、腕が突然飛び出し、伊吹は血反吐を吐いた。

仙田は、もう片方の手で伊吹の背中を抑え、勢いよく貫いた腕を引き抜いた。

「肺を潰したわ。・・・もぅ助からない。」

「仙田・・。どうしてこんな事を・・・」

「・・・知ってた?今回の戦いは、三人のうち一人でも死ねば、元の世界に戻れるんだよ。」

仙田は、三島の問いかけに応じる事なく、元の世界へと戻って行った。

「伊吹っ!」

横たわる伊吹に駆け寄る三島。

三島の声に、反応してか口の中にたまった血を吐き出す伊吹。

「伊吹、さっさと降伏しろ!マジで死ぬぞ!」

「み、三島・・・わかってんだろ。・・降伏が出来ないって事・・。」

「それは、俺が不器用なだけで・・。」

「俺も・・だ。やろうとしても、全く出来ない。・・・あぁ、俺・・死ぬんだな。」

「そ、そうだな。・・・」

「だから・・・普通なら、・・慰め・・るだろ。」

「ハハッ・・・そう言うキャラじゃないからな。」

「・・・い、今になって、ようやくわかった。・・同族なんてどうでも良かったんだ。・・ただ、一人が嫌だったんだ。」

「なら、お前は、この街で一人だったって言うのかよ。」

「言わねぇよ。・・・」

伊吹はそう呟くと、横で座る三島を突き飛ばした。

「お前等といる方が楽しかったよ。・・・じゃぁな」

そう言うと、伊吹の体からは炎が噴き出し始めた。

赤い炎が伊吹の体を包み込み、伊吹の体は、焼け崩れていった。






『おぅ、元か?・・久しぶりだな。』

「あぁ、親父。元気か?」

『まぁな。・・お前は大丈夫か・・・その、美野ちゃんの事とか・・。』

「心配すんなって、・・繁華街でまた傷害事件が起きてると思うか?」

『そうだけどさ・・。』

「親父。」

『ん?どうした?』

「その・・・色々とありがとな。心配や迷惑かけちまって・・・」

『・・・ん、おぃどうした?』

「それじゃ、母さんにもよろしく。」

「おぃ、元・・おま」

三島は、携帯の電源を切り、病院へと進んでいった。

仙田の病室に入ると、ベットに座る仙田が迎えてくれた。

「・・・あっ、三島君。」

「よぉ、仙田。・・・久しぶりだな。」

「久しぶりって、この前もそう言って来たじゃない。」

「あれ?そうだっけ。」

「うん。」

ベットの横にある丸椅子に腰を下ろす三島。

「その・・・あいつは?」

「ううん。出てきてくれないの・・・」

「そうか・・。」

「あのね・・・。ベルが鳴り始めてるの・・・だから・・」

「大丈夫だ。・・・あいつは強い。」

「違うの!そうじゃなくて・・・。嫌だよ・・・三島君が死ぬなんて・・・。」

「大丈夫だって、なんとかなる。」

「三島君、死ぬ気でしょ。」

「そ、そんな訳・・」

「じゃぁ短刀は?・・どうして持って来てないの。」

「・・・それは、親父さんから貰った武器で、仙田を傷つけたくないから・・」

「じゃぁ、どうやって・・・・どうやって私に勝つの?」

「それは・・・」

「・・・・あのね。三島君」

「なんだ?」

「死のうなんて思わないで・・・・私を殺していいから。」

仙田の言葉を最後に明るい病室は、暗くなり、仙田はベットから飛び上がった。




鎌を手に取り、三島に振り下ろそうとするが、三島は全く、動こうとしなかった。

振り下ろされた鎌は、俯く三島の頭の上で止まった。

「仙田・・・やっぱ割り切れないよな・・・。」

振りきれなかった事に対し仙田は、歯を強く噛み締め、悔しさをにじみ出していた。

「悪いけど、俺には無理だ・・・・」

「嫌・・・・。そんな事言わないで・・・」

「降参の仕方がわからないんだ・・。」

「止めて!・・・判断が鈍る!」

「だからな・・・。殺してくれ」

頭の上にある鎌がカタカタと揺れ出し、仙田の呼吸が乱れ始めた。

「仙田・・・俺はもう疲れた。・・・この戦いでいろんな事がありすぎた。剛や美野、子島・・・それに伊吹までも・・・それに仙田まで失いたくない。」

「元・・・私は・・・私は・・」

「殺せ!仙田ぁ!」

「嫌、出来ない!」

仙田の答えに三島は、鎌を掴み自分に振り下ろそうとする。

それに気付いた、仙田は、鎌を横に放り投げ、三島の頬を叩いた。

仙田の眼には涙がこぼれ落ち、その場に泣き崩れた。

三島は、そんな仙田を抱き寄せると、仙田は三島の背中に腕を回し「ごめんなさい」と何度も言いながら、泣き続けた。




「ペアなんて、作るんじゃなかった。」

泣きやみ始めた仙田は涙を拭いながら、そう呟いた。

「そうすれば、伊吹だって・・・元だって何の躊躇もなく、殺せたのに。」

「あぁ、そうだな」

「全部、元のせいだからね。元が優しすぎるから・・・。」

「悪かったよ・・・」

「本当に悪いと思ってる?」

「思ってるよ。」

「嘘」

「本当だって・・・」

「まだ美野ちゃんの事、好き?」

「・・・・あぁ。」

「そう。」

「でもな。・・・そう言うのって失ってから、気付いてもしょうがないんだ。」

「そうだね。」

「だから、仙田・・・お前まで失いたくない。」

「・・・えっ、どういう」

「どうもこうもあるか。二度もいわねぇぞ。」

「わからない。言って」

「わからないって言ってる時点でわかってんだろ。」

「言って」

「だから・・・」

三島の口から出てきた言葉を聞き、止まり始めていた涙が再び流れ始めた。

「馬鹿!なんで今言うのよ!」

「言えって言ったのは、お前だろ!」

「それは・・・そうだけど。」

「だから、殺したくないんだ。」

「それ・・それってズルい!・・・私に押し付ける気?」

「考えてみろ。お前は仙田の体を借りてる身だぞ!お前が死んだらお前等、二人が死んだぞ。・・・俺は死んでも一人だけだ。天秤にかけて見ろ」

「そんなの天秤にかけるものじゃない!」

「じゃぁどうする?・・・このままずっとここにいるつもりか?」

仙田は、頭を掻きまわし、悩み続けた。




「・・・私って結構残酷ね。」

「何がだ?」

「私も元も、お互い殺せない。・・・悩んでたってしょうがないじゃない。」

「それで?」

「だから、私、逃げるわ。」

「は?」

「私がこの戦いに参加した理由も、世界が変わる様を見たかっただけ。・・・別に同族のためなんかじゃないの。だれが、私を殺した同族のためなんかに戦うかつーの。」

「で?逃げるって言うのは」

「そのままよ。・・・私は逃げる。・・千尋を残して」

「はぁ?仙田、てめぇ!」

「じゃぁ、頑張って・・・カッコいいとこ見せなさい。」

仙田はそう言い残すと、力を無くすように倒れた。

「仙田!」

仙田に駆け寄ると、仙田は意識はなく三島は、ベットに仙田を連れていった。

連れていく途中、三島の足に鎌がぶつかった。

「・・・・・そう言う事か。」

三島は、仙田を寝かせると、下に転がる鎌を手に取った。

『カッコいいとこ見せなさい』仙田の言葉が頭によみがえった。

「仙田・・・。言ったはずだ。・・俺の美学は玉砕のみだって・・じゃぁな仙田。」

鎌を背中に担ぎ、三島は病室から出ていった。




「三島・・・君。」

明るくなった病室では、仙田が目を覚まし、足が動かない事と先ほどまでいた三島がいなくなっている事に気が付いた。












プロローグ


「ちょっと出かけてくる」

駅前で営業を再開した店から、一人の青年が店にそんな言葉を残し、駆けだした。

歩いて一分もかからない駅に入り、改札を通ると、サラリーマンがぎっしりと詰まった汽車がやって来た。

座れる希望もなく「ついてない」と呟き、中へと入って行った。


誰もが気付かないまま、地球争奪戦は終了し、数日が経ったらしい。

立ったまま汽車に揺られる事、数十分、終着駅に降り立つと、ある男が待っていた。

軽く挨拶をして、二人は再び列車に乗り込んだ。

男子二人の話題は、絶えなく目的の駅を、危なく乗り過ごすところだった。

駅を降り、とある方向を見れば白い壁が光り輝く大きな病院が、周りの建物よりも高くそびえ立っている。


地球が主催した大会で、前代未聞の事が起きた。それは、未登録の少女が優勝してしまった事だ。

前例がない分、地球君は改めて大会をし直すとの発表をしたのだ。

その大会は、一体いつ行われるのか?それは、何百年後かそれとも今すぐか・・・それはおそらく地球君の気分次第だろう。

「いいか?結構ひ弱だから、大きな声とか出すなよ。」

「わかってるよ。・・お前みたく、空気読まないで暴れたりしないから安心しろ。」

「俺がいつ暴れたって言うんだよ。」

優勝者が出なかった事に対し、かなり律儀な地球君は、この大会を無かった事としたのだ。

「いやはや、明日はまた親父さんと組手やってもらおうかな~?」

「いや、駄目だって、明日は俺がやるんだから。」

そんな事を言いながら、一人の男に誘導されて、もう一人もある病室に入って行った。

「よぉ、仙田ぁ」

男はベットに座る同い年の少女に手を上げ、挨拶しながら、登場し、彼の登場に少女は顔を輝かせた。

「あっ、三島君」



前回の戦いで、己の美学だと言い張り、自決をした青年は、死者の魂を喰い物にする生物に救われていた。

「食べれるって事は、魂を捕まえる事も出来るってことよ。」

お陰さまで、地球君が蘇らせてくれたと言うのに、記憶がかなりあやふやになってしまっている。



大会すべてがなかった事になっている。それはつまり、その時の記憶が全て改ざんされているのだ。

仙田も吸血鬼と出会った記憶を持っていない。

そして、大会がなかった事になり、喜ばしい出来事もあった。

「・・・ったく、いつも登場する時、うるさいって言うのが嫌になってくるんだけど・・」

仙田のベットの横で椅子に座る田村。

大会の被害者も、全てがなかった事になり、最悪の数学旅行だったはずが、どうやら問題を起こさない最高の修学旅行になっていたらしい。

「いいじゃねぇか。・・・どうよ。リハビリの方は順調か?」

「うん。今日は手すりで練習してたの。」

今現在、仙田は足を動かすよう辛いリハビリに生を出している。

目標は田村や三島が通う高校に行く事だと言い張り、頑張っている。

「おぃ、元。放置プレイは、よくないぜ。」

三島の肩を叩いてくる男性、すっかり忘れてたと三島は、その男を自分の前に出した。

「忘れるところだった。・・・ほら、こいつが美野と俺がよく話題にしてた奴。」

あの戦いが全てリセットされたと言うのは、本当に地球には感謝している。

「尾形 剛だ。・・・で?結局、去年と今年ってどっちが優勝したんだっけ?」

「またその話かよ。・・・これで何回目だよ。両方ともお前だよ。今年の秋と来年は絶対に負けないからな!」

そう言う事になっているらしい。

「いや、俺来年は出ないぞ。・・・子島とやればいいじゃねぇか」

「駄目だ!勝ち逃げはゆるさねぇからな。」

二人の言い合いに、田村は相変わらずだと、頭を悩ませ、仙田は二人のやり取りを微笑ましく見守っていた。






病院を後にして、反対方向の尾形と別れ、三島と田村は帰路に付いていた。

「でも、変な生活してるよな俺って・・・」

両親が店を再開し、アパートと定食屋、それに学校を行ききする三島。

「確かにね・・・。そろそろ、向こうに帰ったら?」

「そりゃ、お前だってそうだろ。いい加減、親父さんの所に帰ってやれって。」

「元が、引っ越ししたらね」

「じゃぁ美野が戻ったら、俺も定食屋に戻る。」

「やだ、元が先!」

「美野が先だ!」

「突然、抱きついてきたってのに何、その態度!」

「あっ!それを蒸し返すんじゃねぇ!」

記憶が曖昧なお陰で、アパートにやって来た田村の姿を見て、三島は「もう絶対、放さないからな!」と言いながら田村に抱きつき、思いっきりアッパーを喰らっていた。

「じゃぁ?同時でいいんじゃね?」

「それもそうね。」

三島の提案に、田村も納得し、駅前のスーパーに立ち寄っていた。

スーパーの前では、毎度お馴染みのマジシャン二人組が、炎を出したり、瓦礫を小銭に変えるなどの魔法染みた事をやっていた。

「あの二人って毎回、上京するって言っておきながら、ずっとここにいるよね。」

「さぁ、ここが好きなんじゃね?」

「ねぇ、今日は鍋がいい!」

「えぇ~、洗うの面倒だろうが。」

「いいじゃん、手伝うから!」

「そう言って手伝ってくれた試しがない。」

「今度こそ、手伝う!」

「よし、ならばやってやろう!」

レジ袋を手に、スーパーから出ると、ようやくパフォーマンスが終わったらしく、拍手が鳴る中、二人は深々とお辞儀をしていた。




「ちょっと待ってて。」

田村はそう言って、階段を上がって行き、三島は自分の部屋の中へと入っていった。

仙田と吸血鬼は、出会わなかった事になっているとしたら、では今、吸血鬼はどこにいるのか?

それは案外簡単だった。

「おぅ、喰うか?」

三島がエコバックから取り出した煎餅を見て、部屋で三島を待っていた子猫が嬉しそうに「にゃー」と鳴いた。





最後まで読んでいただきありがとうございます。

終わりました!って言うか、終わらせてしまった。どぉしましょ・・

それで、いつも自分は、連載を書かせてもらったら、最終話の後におまけを書いていたのですが、昨日、酒の勢いで書いてみたのですが・・・

今日、確認してみて驚きました。

いや、ヤバイの何のって、年齢制限かけないと、いけないような酷い物が出来あがってしまい・・今回は、無しの方向でよろしくお願いします。

ちなみに、どのようなお話かと言いますと、猫仙田が発情期に襲われて、三島を追いかけ回すと言う、酷いお話です。

皆さん、お酒には気をつけましょう・・・ちなみに今現在も少々酔ってます。

最後に、読んでいただいた方に本当に感謝しています。ありがとうございました。


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