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第二十六話 学際二日目、そして昔話

「・・・これで、よかったんだよな?」

黒塗りされた大型車両へ連れてかれる彼等を自分の部屋から見下ろし、扉の横で壁に寄りかかりながらタバコを咥える伊吹に聞いてくる。

「さぁな・・・俺は何もいわねぇよ。ただ・・・これで良かったのかが、わからねぇからお前は俺に聞いてきたんじゃねぇのか?」

「それすらわからねぇんだ。・・・・だから聞いた」

連れてかれた彼らが無事に車に収まると、扉を閉め車は走り去っていく。

「俺・・・目の前の事しかわからないとか一度言った事があったけど・・・俺は目の前すら見てなかったのかもしれない。・・・後ろばかり気になる」

「過ぎた事を悔やむのは、人間の悪い癖なのかもな・・・」

「あぁ・・・伊吹もそう言う事あったか?」

三島の質問に、自分の過去を思い起こし「かなりな・・」そう呟いて咥えていたタバコを握りつぶす。





昨日の賑わいとは打って変わって学校は、かなり張りつめた空気が流れホストに扮した男性も接客業は上の空になり、売り上げもかなり落ち込んでいた。

そんな空気を感じ取り仙田は、改めて病院での高校ここの評判の悪さを再確認する。

だが、病院が言うほどの酷さはない事も再確認する。

決して誰もが望んでこんな状況になったのではない。

それを表しているかのように馬鹿笑いをして、この状況を楽しもうとする人は誰一人として存在しなかった。

だからと言って、この張りつめた空気に仙田が耐えきれる保証もない。

殺気を振りまく生徒達に怯え逃げ出そうにも足は竦んで動く事が出来ない。

そんな仙田の手を取り田村は仙田を教室から連れ出した。

「ここはみんなに任せて、体育館に行こ」

「・・うん」


体育館に入るとそこは薄暗く、ステージでは学生が組んだライブをやっていてステージ下には盛り上がる生徒達がいたり、たくさん並べられた椅子をいくつも並べ仮眠をとる生徒などで賑わっていた。

「まぁここなら多分安全だから・・・千尋、大丈夫?」

「う、うん。でも・・あの伝統って本当にあったんだね」

「うん・・・中学の時、よくこの高校の学際に元と一緒に来てたから大体見当はついてたんだけど・・・去年は本当に大変だった」






一年前・・・

「三島はどこだぁぁぁ!!」

金属の棒や木材に大量の釘を打ち込んだものをもった岬高の生徒が北舟高校に大量にやってきた。

今までにない数での殴り込みに舟高の生徒達は凍りつき、生徒玄関に置かれてあった垂れ幕や

展示物を破壊する彼等を見て金縛りが解けて、逃げる者は逃げ、そうでない者達が生徒玄関にごった返し、その場で喧嘩が始まった。

岬高と舟高の生徒が入り乱れ、罵声や呻き声が玄関を始め、次第に高校全体に広がって行った。

「三島はどこだって聞いてんだよっ!」

「いねぇよ、あんな野郎!北舟の汚点なんかが、学際にいる訳ねぇだろ」

「ふざけんな!・・三島の名前使ってでけぇ顔しやがって、目ざわりなんだよ!」

「あぁ?なんだとゴルァ!」

男性の先生達がその場を抑えようにも規模が大きすぎて収拾が不可能だった。



喧嘩が一通り終わった場所には、血だらけになって呻き声をあげる生徒や、すでに意識が無い生徒だ倒れ、机や壁には彼等の血が飛び散り地獄絵図が広がっていた。

「おぃ、大丈夫か?」

そんな倒れる生徒達一人一人に声をかける担任。

声をかけると彼等は、「いてぇ・・」など呻き声や吐血に似た咳などで返事をしてくる。

「もうすぐ救急車がくる。それまでの辛抱だ」

励ましの言葉をかける先生だが、白いワイシャツは彼らを抑えつけるためについた血や汗で汚れ、先生の顔にも青痣や傷が付いていた。

「先生、救急車三台着ました」

先生の元に駆け寄ってくる、体育館に避難していた赤い髪の生徒

「わかった。事情の説明はおそらく他の先生がしてくれてるはずだ。田村は体育館にいる生徒達をそのまま落ち着かせておいてくれ」

「わかりました」

そう言って走り去ろうとする田村に先生は頭を下げる。

「・・・すまないな。君達の部員をこんな事に使ってしまって」

「いえ・・伝統ですから」

無理に笑って見せて先生の元から去っていく田村。

「本当にすまん・・」

走り去っていく田村には聞こえない様な声で先生は小さく呟き倒れる生徒達を励まし続けた。





体育館の中心に集められた非戦闘民を、異種武道部の生徒達が武器を武装し周りを固め周囲に注意を払っていた。

そんな中、体育館の鉄でできた扉をノックする音に反応し、彼等は自分達が持つ武器を強く握りしめる。

「私よ・・・開けて」

扉を挟んで聞こえてくる田村の声に安心し、扉の近くにいた部員の一人が扉を開いた。

「田村・・どんな状況だった?」

体育館に入って来た安心感で、ため息をつきながら壁に寄りかかる田村に如意棒をもつ同期の部員が話しかけてくる。

「どうもこうも・・・まぁ終盤って感じかな学校内はほぼ終結。学校外でまだやってるみたいだけど」

「まさかこんな規模になるなんて思ってもなかったな・・」

「そうね・・予想はしてたけど、さすがにこれは酷い状況だわ。でも、もぅ終わりよ・・・私達ももう一踏ん張りよ」



その言葉に非戦闘民も安心し始め、しばらくするとこうなった原因について、あぁだこうだと話し始める。

「くそっ、なんでこんな事になるんだよ」

「そもそも俺達は関係無いのに、なんでこんな事に巻き込まれるんだ」

「あの人殺しのせいだよ」

「三島の野郎・・・今度のうのうとした顔で学校に来やがったらただじゃおかねぇ」

「高校辞めればいいのに・・・なんで辞めねんだよ」

そんな言葉が飛び交う中、ついに一人の生徒が声を荒げた。

「おぃ、いい加減にしろよっ!『あれ』をやってんのが三島じゃねぇってみんなわかってんだろ!なのになんでそんな事言えるんだ」

握っていた木刀を床に叩きつけ非戦闘民たちをさらに縮こませる。

だが、群集心理とは物凄い物だ。気が弱い人でも簡単に発言が出来てしまう。

「でも、この原因を作ったのは、どんな言い訳をしようと三島だってのは、間違いがないじゃないか!」

「そうだ。あいつがあんな事をしなきゃこんな事にはならなかったんじゃないのか?岬高に喧嘩を売るような事をしなきゃ、こんな事にはならなかったんじゃないのか」

「理由なんていくらでも後付けできるからな・・」

どうしてこんな事になってしまったんだろう・・そう思いながら腕を組み腕を強く握りしめ非戦闘民たちからの非難を黙って耐えしのぐ田村。

「そうだ。あいつなんかを擁護するあんた等の部活だって正直おかしいだろ。そんな部活あってたまるか!」

「なんだとっ!俺達がいなきゃお前等はどうなってたと思ってんだ!立場わきまえろよ、てめぇ等!」



非戦闘民と異種武道の部員たちが互いを非難し、一触即発ムードが漂い始める中、だた黙っていた田村。

そんな田村の様子に気がついた女子の部員が田村に駆け寄る。

「美野・・・大丈夫?」

「・・・ごちゃごちゃと・・」

「えっ?」



「うるさぁーーい!」



田村の叫び声にも似た声で罵倒しあっていた人達を一瞬にして黙らせた。

「うるさいのよ、ごちゃごちゃと!理由を後付けしてるのはどっちよ!あんた等でしょ!元は何も言い訳なんて言ってないわ!原因を作った人とか言ってるけど、その原因を作った人に救われた人だってこの中にかなりいるでしょ!その恩を忘れて化け物呼ばわりして、非難するなんて、よくそれで人間を続けていれるわね。・・・あんた等が死んだ方がよっぽどマシよ!」

一通り叫ぶ終わると田村は、その場に倒れ部員達が田村に駆け寄って行く。








「まぁ・・・学際の事はこんな感じなのかな?・・っていうか、私も倒れちゃったからよく覚えてないのよ」

ステージでは「次の曲が最後の曲になります。みんな盛り上がって行きましょ〜う」なんて言葉を合図に照明が一気に明るくなりステージ側にいる生徒達のテンションも一気に盛り上がる。

そんな彼らをよそに体育館の後ろの方ではいびきをかく生徒や今度のデートの場所を模索し合うカップルに交じりながら田村の語りに耳を貸す仙田。

「ごめん・・・よくわからない。・・・えっ?なんで三島君はそんなにも毛嫌いされてるの?」

「えっ?あぁ・・・それは」

ステージでは伴奏が始まり、ドラムが勢いよく走りだし、ギターを持った生徒がマイクに向かって口を開く。







「まぁ・・色々とあったんだよ」

田村に言われたとおりに学際の事を話をして、なんでそんなにもお前は非難されてんだ?と質問が繰り出されそう答える三島。

「その色々が気になるんだよ」

「いやいや、次はお前の番だろ?」

先ほどから三島の部屋の外で一歩動かずにそんな話をする二人。

互いに自分の過去について語ろうではないか。そんな話になりトップバッターになった三島がとりあえず終了した所である。

「俺の過去って言ってもな・・・お前みたいになんか複雑そうな事はまったくないぞ」

「いいから言えよ。面白いか、面白くないかは自分の腕次第だろ」

「まぁ・・・それもそうだな。・・・・俺がまだ餓鬼の頃」



山々に囲まれた集落で俺は育ち、何の変哲もなくのうのうと生きていた。

ある日、同年代の子供達をある祭壇へと村の人々は集めた。

それは毎年の行事で、言っちゃえば豊作の祈願や災害が起きないようになんて感じの祭りだ。

その儀式が終了すれば俺達餓鬼は、晴れてこの村の住人になる事が出来る通過儀礼みたいなものがあったんだ。

その儀式もいたってシンプル。祭壇の中央に一人ずつ上り、この集落に言い伝えられている呪文を唱え右手を中央に置かれてある古びた本にのせる。

ただそれだけだった。・・・・それだけでよかった。

一人また一人・・・儀式を終え祭壇から降りてくる友達は「楽勝、楽勝」なんて気を楽にしてまだ終わってない俺達をおちょくってくる。

俺の出番になり目の前に伸びる階段を上がって行くと、中央に小さなテーブルとその上に古びた本が一冊置いてあった。

俺は、両親に言われたとおりに本に向かって歩き、右手を置き言われたとおりに呪文を唱えた。

「終わった」

なんて一息を入れ、この後俺は何もすることが無い。そう思いながら祭壇を降りる予定だった。

だが、それは違った。

俺が右手を置いた途端、本は急に燃え上がりその炎は俺に飛び火し、衣装に燃え移った。

突然の出来事に驚き、火を消そうと衣装を叩くも、炎は消えることなく俺を火だるまにした。

その場で悶え苦しむ俺を多分、楽にしてやろうとしていたんだろう。槍をもった大人が二人、俺に近づいてきた。

「熱い!熱いよ」そんなことを叫びながら俺はある事に気付いた。

俺に燃え広がる炎はまったく熱くなかった。

そんなあり得ない現象に思考回路が止まる中、槍を構え俺に突き刺そうとする大人を目にした途端、炎はその二人に襲いかかった。

炎に飲み込まれた二人は、その場で叫びながら踊り狂い、そのうちの一人が祭壇から転げ落ち地面にたどり着くまでに消し炭になり、風に飛ばされて消えた。

その頃、俺は体から吹き出る炎に悪戦苦闘し、両親に教わった呪文を唱えた。

すると吹き出ていた炎は、俺の体に吸い込まれ、体の中にある炎の使い方を頭に叩き込まれた。


俺の住んでいた集落は、魔術師が集い作り上げたと言い伝えられていたが、魔術は衰退しこの集落で魔術を扱えるものは誰一人存在していなかった。

もちろん俺も魔術の存在については、半信半疑だったが、俺はあの祭りのせいでその半信半疑だった物になってしまった。

仲の良かった友達も、次第に俺を避けるようになり道を歩けば、異端の物を見るような目つきが俺に襲いかかってくる。

そんな居づらくなった集落で数年過ごしたある日、俺は族長に呼ばれこの戦いについて教えられた。

そして、その戦いに参加するよう言われ、旅に出るよう言われた。

それは遠まわしに、村を追放するような言い草だった。

初めての戦いが終わると、俺は今いるこの街に飛ばされた。






「・・・まぁ、こんな感じよ。ぼちぼちと暮らしていた俺は毒島さんに拾われて今現在に至るってか?」

「じゃぁ、魔術ってお前の村では誰も使えなかったのか?」

「あぁ・・・みんなは俺を嫌な目つきで見てきてな・・・かなり痛かった」

「それをどうにかしようとは、思わなかったのか?」

「・・・?」

「化け物呼ばわりされて、嫌な目線を痛いほど味わって・・・そんな状況を変えようとは思わなかったのか?」

「思ったさ・・・村の中で一人はつらい・・仲間を探して他の集落も廻ったが誰一人、俺と同じ人はいなかった」

「それで、お前は諦めたのか・・・諦めてこの街にやってきたのか」

「いや・・・諦めとは少し違うね。・・志を持って俺はこの街にやって来た」

「志・・・」

「あぁ・・・俺が魔術師を同じ探していたのは、一人が嫌だったからだ。でも、おそらくそれは向こうも同じのはずだ。この世界には俺以外にも必ず魔術師はいる。・・・そいつ等は、俺と同様に蔑んだ目つきで見られえるはずだ。この戦いに勝って、魔術を再復興させる。そうすれば俺達は珍しがられる事も、軽蔑される事もない。」

「そうか・・・」

「さっ・・・次はお前の番だぞ」

「えぇ〜俺も言わなきゃ駄目なのか?」

「そうだ。早くしろ時間ねぇだろ」

「時間?・・・なんで?」

頭の上にハテナマークが浮かび上がる三島。そして、ある事に気がつく伊吹。

「そっか、お前・・・途中参加だもんな」

「途中参加って・・まさか」

「あぁ呼び出しだ」

伊吹がそう呟くと、三島の部屋の前にいたはずの二人と、「ちょっとトイレ」そう言って田村から離れた仙田は姿を消した。







次に姿を現した三島は現れた場所に驚いた。

「・・・・ここは」

伊吹は、三島の反応に気付きあたりを見渡す。

「なんだぁここ?・・・学校か」

「学校だ・・・」

「知っている所か・・?」

「あぁ・・・知ってる。舟高だ・・」

二人の足元には、学生服をだらしなく着た生徒達が、玄関で誰かを待ち構えるかのように座り外の方を睨みつけながら止まっていた。

「なるほど・・・地球君もえげつない事を考えたもんだな」

「・・?どういう意味だ」

「わからねぇか?・・・ここで俺達が戦えば何かと物が壊れる。それは元の世界でも同じ事だ。そして元の世界のこの場所では、これから物が壊れる予定がある」

「・・・っ!岬高の奴等か!」

「その通り・・・俺達にここで壊れるものを先に決めろって言っているようなもんだ」

「そんな・・・そんな事、ぜってぇさせねぇ!・・・伊吹、武器をくれ」

「・・・あいょ」

伊吹は、壁に手をつけると壁の中にある鉄筋や木材を使い武器を作り出そうとする。

「伊吹・・・武器なんて作らなくていいわよ」

そう言いながら廊下から現れた仙田は三島に日本刀を投げ渡した。

「それを使いなさい・・・この学校を材料にして武器なんて作ったら、そこの部分が壊れる予定を作る事になってしまうわ」

仙田があるいて二人に近寄ってくる中、仙田と伊吹の目があった。

「よぉ嬢ちゃん。生きてたのか・・・最近姿現さないから死んだんだと思ってたぜ」

「生憎様・・・あんたに封印されて、ちょっとイラついてんだけどあんたを殺すのは、最後の楽しみにしておくわ」

二人が睨み合うのを見てため息をつく三島。

「おぃおぃ、俺はてっきり二人とも仲良しだと思ってたんだけど・・・」

「冗談!なんでこんな寄生虫なんかと仲良くしなきゃなんないんだよ」

「そうよ!それに、元!・・なんであんたはそんな奴と一緒にる訳」

二人に責められ口を尖らせ「じゃぁなんで俺とはフレンドリーなんだよ」と呟くと二人して言葉を詰まらせ二人同時に口を開く。


「な、なんだと!俺がいつお前と仲良くした事があった!大体、お前は勝手に人のテリトリーにズカズカと入って来すぎなんだよ。それにな・・」

「何バカな事言ってんのよ!私はあくまで、住居が見つからなくて千尋が、まだ答えを出してないからここにいる訳で好きであんたなんかと・・」


二人の大声での主張に思わず耳をふさぐ三島

「だぁ!待て待て。二人同時にに言い寄られて聞きとれる訳ないだろ。俺は聖徳太子じゃねぇ!」





そんなこんなで、自分達が現れた場所から一歩も動いていない三人。

「・・・今回の敵は一体どんな奴なんだろう?できれば、好戦的じゃない奴がいいけど」

なんて俯きながら呟く三島。

「悪いな。俺には敵さんがどんな奴なのかってのはわからねぇんだ。・・わかるって言ったらそっちの譲ちゃんだ」

伊吹が顎で指した方向には、何か思い込む仙田が立っていた。

「・・?どうした、仙田」

異変に気付いた三島が仙田に声をかけると仙田は深くため息をつき、口を開いた。

「・・・今回の戦い。ある意味ヤバイかもしれないわね」

仙田の言葉に伊吹は眉をひそめ、三島は首をかしげる。

「どういう意味だ?仙田」

「まぁ・・・見たらわかるよ。敵もこっちに近づいてくる」

三島も周りに注意をすると、階段を一段ずつ降りてくる足音が聞こえ始め、手に持っている刀をゆっくりと抜き階段がある方向を睨みつける。

階段を降りる足音は段々と近づいてきて、伊吹も右の袖を捲り構える。

リズムよく降りてきた足音も、こちらの気配に気付いたのか、一度立ち止り、ゆっくりと足音を立てないように降りてくる。

「・・・来るよ」

仙田は小さく呟くと大鎌をどこからか取り出し、両手で構える。




階段の向こうからは刀を鞘から抜くような音が鳴り、足音は一番下までたどり着きこっちに向かって歩いてくる。

そして、階段から姿を現したのは、白い上靴を履き長い髪を上でまとめ上げた学生でその姿に見覚えのある仙田と三島は息を飲む。

「お前は・・・」

「あんたは・・」

そう呟く二人を見て三島を見て敵は眉を一度上げる。

「あれっ?・・・先輩」

三島を先輩と呼びながら敵の口はニタリと笑い、先輩と呼んできた奴を見て三島はそいつの名前を呼んだ。




「・・・・子島」





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