2.現状ヤバくなくなった日本の話
米軍は呪われています
その呪いの名は
"韓国軍戦時作戦統括権"
え?
半島なんぞに関わったら呪われて当然?
まぁ、そうかもしれませんが
そうなってしまった止むに止まれぬ理由ってのもあるにはあるんですよ
ーーー
韓国軍の戦時統制権を米軍が持つという捻れ構造は、もともと朝鮮戦争当時、大統領であった李承晩が自軍の統制が出来ずに開戦から僅か20日程で米軍に軍の指揮権を移譲したのが始まりです
本来は一時的なモノだったのですが、攻撃されると直ぐに逃げ出す韓国軍の所為で戦線が崩壊する事案が多発
コレを統括する為に米軍が韓国軍から作戦権を剥奪して米軍指揮下に再編、ようやくマトモな作戦遂行が可能となったのです
この一件以来現在に至るまで、韓国軍の戦時作戦統括権は米軍が握っています
この状況は東西冷戦の渦中に有った当時としては米軍にとってもメリットが有ったのでしょうが、その後の世界情勢の変化に伴いデメリットの方が大きくなり、近年では在韓米軍は死兵とまで言われるレベルにまでなりました
そんな状況になってまで何故米軍が韓国に数万もの兵隊を駐屯させているかと言えば、その理由こそが戦時統制権なのです
そして米軍は70年にも及ぶ呪いに囚われてしまったんです
ーーー
戦時作戦統括権
始めに述べたこの言葉こそが米軍を韓国に縛り付けているタチの悪い呪縛なのです
現状、韓国軍の戦時統制権は米軍にあります
コレは戦時に於いて韓国軍を米軍指揮下に編入出来るという事ですが、それは同時に現在の韓国の安全保障の主体は米軍に在るという事なのです
朝鮮戦争から70年余り米軍が数万もの兵員を朝鮮半島に張り付け続けた理由がコレです
中には、そもそも韓国なんぞにそんな価値無いだろ?って言う人もいるでしょう
でもね、コレはそう言う話じゃないんですよ
アメリカとしてもいい加減こんなモノとはおさらばしたい様で、過去に韓国側から統制権返還の話が出た時にはアメリカはあっさり合意しています
その後、韓国の政権が変わると再び韓国側から統制権返還の延期依頼があり保守政権下では延期に次ぐ延期で現状に至る訳です
しかし近年、そんな状況を打ち破る英雄が現れました!
その人こそ
我らの偉大なる文大統領なのです!
マンセー()
ーーー
我らの文大統領は偉大です!
何が偉大って、選挙公約に戦時統制権の返還を謳いそれを実行して見せたからです!
この情勢下でそれが出来る
そこにシビレも憧れもしませんが、コレが文政権最大の偉業である事は間違い無いでしょう
コレに比べたらGSOMIAの破棄なんて小ちゃい小ちゃい
なにせコレで米軍は韓国防衛の呪縛から解き放たれたのですから!
もし今後、韓国に保守政権が出来たとしても、最早米軍は戦時統制権の返還延期をする事は無いでしょうね
そしてこの戦時統制権の返還こそが日本にとっても福音となりました
日韓GSOMIAを破棄されても割とどうでも良いって言えるのはコレが理由です
(表題回収完了)
ーーー
今回の様な場合
実は、自衛隊の役割は米軍が戦時統制権を持つ持たないとは別段関係がありません
何故なら自衛隊の役割は米軍の支援だからです
しかし、戦時統制権の有無によって米軍の役割は変化します
故に、自衛隊はその米軍の役割の変化に対応して支援する事が求められるのです
戦時統制権を米軍が持つ場合、韓国の安全保障の主体は米軍になります
この為、米軍は有事の際には自動的に参戦し、韓国防衛の任を負うことになるのです
この場合、自衛隊は米軍を支援する関係上、米軍だけでなく米軍指揮下にある韓国軍とも連携を行い、より深く韓国防衛に関わる事が要求されます
この要求を満たす為には米軍のみならず米軍指揮下に在る韓国軍との情報共有が必須であり、結果日韓GSOMIAの重要性が増すのです
一方、米軍が戦時統制権を持たない場合、韓国の安全保障の主体は韓国軍になります
この場合、米軍の役割はあくまで同盟国としての支援であり、基本的に韓国防衛の責を負う事はありません
この時の自衛隊の役割は韓国軍を支援する米軍の支援であり、基本的に直接韓国軍を支援する事は無い為、自衛隊単体で観ると韓国軍と情報共有する必要がないのです
また、日本は韓国と締結している軍事的な協定は殆どありません
今回破棄されたGSOMIAと弾薬等を融通しあう協定が有った位かな?
だから日本単体で観ると、本当に日韓GISOMIAって割とどうも良いって感じになっちゃうわけですよ
ーーー
では、韓国が日韓GSOMIA破棄した事で、なんであんなにアメリカ激おこなのかって事なんですが
それは次回のエッセイで語ってみましょうか




