1.1年前ならヤバかった日本の話
早速ですが今回のGSOMIA破棄、1年前なら日本にかなり大きなダメージが有ったかもしれません
何故なら、日韓GSOMIAというのは日本の為にアメリカが仲介して結ばれた条約だからと思えるからです
え?
そんな事は無いって?
日本の方が一方的に情報を供与している?
あーはいはい、判ってますよ判ってますよ
まぁ現状だけ見ればそう見えますよねぇ
でもね
本当に重要なのはGSOMIAがどの様なモノか?ではなく、何故GSOMIAが必要だったのか?
だとは思いませんか?
このエッセイではそこらへんを中心に私的見解を展開していこうと思います
一部、訳の分からない言葉や見解がぽっと出する事が有るかもしれませんが、それは元々このエッセイが別のエッセイの一部として書かれたものを再編して別枠投稿したからです
興味がわいたら本編の方も宜しくお願します
などと宣伝と誘導をしてみた
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そもそもの事の起こりは、中国の
"太平洋の半分よこすアル"
発言です
これがキッカケで、オバマ政権の後半には既にアメリカは対中へと舵を切ったというのは前のエッセイでも書いていましたが、
その延長線上に有るのが今話題の日韓GSOMIAであると考えています
もともと日韓GSOMIAは、2010頃に日本側から日韓の安全保障と防衛協力の推進を目的として日韓防衛会談でまとめられていたのですが、2012の締結直前に韓国側から延長され、それ以来2016年末まで棚上げされていたのですよ
スタートが2010で中断期間が2012〜2016ですよ?
重なりませんか?
私の中では重なっちゃいました
こんな感じに
2010中国の急速な勢力拡大に危機感を感じた日本政府が対中政策の一環として韓国との安全保障強化の為に韓国とのGSOMIAを含む軍事協定の締結を計画
しかしこの計画は2012に中国の東アジア戦略の一環としての韓国懐柔戦略の成功により頓挫
アメリカの対中政策変更に伴う北東アジア戦略の一環として、日米の連携強化の為にアメリカ主導での日韓GSOMIAの復活
ね?
なんかこう、ピッタリハマっちゃうんですよ
時系列的に
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では、この日韓GSOMIAがアメリカにどんなメリットが有るかと言うと
"自衛隊との連携強化"
この一点に尽きると思います
最近良く見かける論調の中に
日韓GSOMIAが無いと米軍の動きが鈍る的なモノが多いですが、コレはデマです
何故なら米軍は日韓双方の情報を入手できる立場にあるので、日米韓の中では最も戦略的な行動が可能だからです
では韓国軍はどうかというとー
実は日韓GSOMIA全く必要有りません
そんなんでマトモに動けるんかい!?
ってツッコマれそうですが、マトモに動けるかどうかは別にして米軍との連携はバッチリです
何故なら
"米軍が戦時統制権を持っている"
からです
そう、有事の際に韓国軍は米軍の指揮下に入るのです!
そら連携バッチリなはずですわ
更に米軍の命令で動くという事は日韓双方の情報を入手しているのと変わらないという事でもあります
ね?
日韓GSOMIAなんて必要ないでしょ?
こうなると問題となるのは自衛隊です
最悪の場合、自衛隊のみが米軍との連携が取れずに孤立するまであります
練度の高い自衛隊との連携が取れない
コレは米軍にとっても大きな痛手です
そこで出てくるのが日韓GSOMIAです
日韓GSOMIAによる情報共有によって米軍と自衛隊は初めて有機的に連携しての作戦行動が可能となるのです
え?
だったら有事だけ情報共有したらいいじゃないですって?
考えてみてください
緊急性の高い有事にいきなり知らない情報渡されて
さあ!連携して作戦行動取りましょう!
なんて言われて直ぐに対応出来ると思いますか?
こういう事は平時からの積み重ねが重要なのですよ
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いや、ちょっと待て
この前、自衛隊は日韓GSOMIAなんて必要無いって言ってたぞ?
このエッセイを読んでくださっている人の中にはそう言う方もいらっしゃるかもしれません
そうです
そのとうりです!
現状、日本に日韓GSOMIAは不要なのです
だからちゃんとタイトルにも書いて有るじゃありませんか
"1年前ならヤバかった"
と
では、この1年足らずの間に何が変わったのでしょうか?
そこいら辺は次回のエッセイで解説したいと思いますです




