3話
「起きて下さい、起きて下さいタキモト ヨシマサさん。起きて下さい」
ん・・・ん?なんだ?ここ?え・・・どこ・・・てか誰・・・?
「あぁやっと起きていただけましたか」
誰だ・・・ってなんで声が出ない!?
・・・あさっきもそういえば声出してなかった。
「私はこの世界 アルカディアの創造主です。
名前はそのままアルカディアと申します」
あぁどうもご丁寧に、おr・・いや私は滝本 義政です。
「ありがとうございます。と言っても知ってますが」
ん?そういえばさっき俺の名前呼んでましたかね?
「はい。だって私がこの世界に呼んだんですもの」
ん?呼んだ?ドユコト?
「呼んだ理由ですか。様々ですね。
異世界に行きたそうにしてたり、適正があったり、
魔力枯渇しそうだし、それで魔法文明崩壊しそうだし、
自由に生きて欲しいし、事前に悪い所もあるけど良いところもあるよって言いたかったし
本当に様々です。」
なるほどなぁ・・・ん?ちょい待ち。
「はい、どうしました? 」
今凄く大事な事をさらっと言って流そうとしなかったか?
言質取らせないように、原因あるけどこれじゃないよ感出しつつ
流そうとしてなかったか?
「いえ? 事実しか言っておりませんが? 」
なるほど。尚更悪いわ!!!
「あら、バレちゃいましたか。テヘペロ」
何故異世界の創造主がそれを知っている。いやそんな事はこの際いいとして。
いや可愛いよ?可愛いけどさ。そんな所に呼んじゃダメでしょ。
だって魔力枯渇のせいで魔法文明崩壊しそうなんでしょ!?
「あーそれはヨシマサさんがアルカディアに降り立って頂ければ、
即座に解決する話しなので特に問題はないかと」
あ、そうなの?
いや何故俺で?しかも何故解決するのかを聞きたいのだが?
「えっとですね、最初の質問は話しにもあった通り、
適正があり、それに合格した者でしか次元の狭間を通る事が出来ないんですよ。
2つ目の質問ですが、少し話しが長くなりますが先に謝りますね。すみません」




