17話
チュンチュン
チュンチュン
これが伝説の朝チュンってやつか・・・。
んなわけあるかーい!!
何が悲しくて詰所の仮眠室で朝チュンしなけければならんのじゃい!!
「おらー!!起きろー!!朝だぞー!!」
「お、起きてます、起きてますよ・・・
朝からそんな大声上げなくても・・・おはようございます」
「おぉすまんすまん。おはようさん。
今日兄ちゃんは朝から忙しいだろうと思ってな、
早めに起こしてやろうとな。ガハハハハ!!!」
「ありがとうございます。すみません今から顔洗いたいんで少し待ってて下さい」
「朝からシャキッとするならまずは顔を洗う事だよな!!
なんなら水入れた桶持ってこようか?」
「あ、それは大丈夫です。持参できますので」
それじゃあ行きましょうLet's 工作ターイム!
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使用アイテム→魔力木
レシピ 木材
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ふんっふんっ♪
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魔力木×1 → 魔力木の木材 ×10
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ふふんっふんっ♪
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使用アイテム→魔力木の木材
レシピ 桶 大桶 等
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ふんふんふんふん♪
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魔力木の木材×5 → 魔力木の桶 ×1
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ふんぬらばっ♪
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箱名:旅道具お試しセット
魔力木 ×17239
魔力木の葉 ×700506
魔力草 ×24082
石 ×520098
岩 ×273
魔力木の葉の水筒 ×92
魔力木のコルク ×8
魔力木の木材 ×5
魔力木の桶 ×1
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上手に焼けましたー♪
何処が焼物やねーん♪
「お前なんだその変な踊り・・・気持ち悪いぞ」
「失礼な!神聖な儀式です!!」
「お、おう。そうなのか。それはスマン」
「お、オッホン。では顔洗うので暫しお待ちをば」
「お、おう。別に急いじゃいないからゆっくりしろや」
そうだったー門兵の人居たんだったー!
めっちゃ恥ずかしいぃぃいい!!!
ま、まぁ気にしなければいいよね。うん。
それでは新しく作った桶を取りだ出して、
昨日水筒に入れた新鮮な水をダバー。
あ、そういえば・・・。
「あの、顔を拭く布ってあったりします?」
「おう、ちょっと待ってな。確かここの棚に・・・おうあったあった。
こんなんでよければ使ってくれや。新品じゃないが洗ってあるから清潔だぜ」
「ありがとうございます」
清潔。大事。改めて、ダバーした水を顔にびしゃびしゃ。
ふー、綺麗サッパリだぜ。
「水は外の下水道に流してくれりゃいいからな」
ほほう。この世界にはちゃんと下水道があるのか。
街中が糞尿だらけは嫌だからな。良かった。
「はい。では改めて、何から何までありがとうございました」
「いやいや良いって事よ!そいえばこれも忘れてたわ」
ん?なんだろう。
「なんでしょう?」
「兄ちゃん名前は?」
そういえば名前一切言ってなかったわ。
異世界人って名乗って良いんだっけ?
んー、ここはあえて苗字は言わずに名前だけにしておこう。
「ヨシマサです」
「ヨシマサか。俺はガイルってんだヨロシクな!!」
へぇ顔に似合わずカッコいい名前してるんだな。
ガイルさん、元の世界だったら強面の太マッチョで如何にもな人だしなぁ。
「はい、ガイルさん宜しくお願いします」
「なんでぇなんでぇ急に商人ぽくなっちまって。
いいだよ。俺に敬語なんてよ。なんかあったら俺に言いな。
これでも顔は広い方だからな」
お!顔が広いと豪語したな!なら早速頼っちゃおうかな!
敬語なのかな?これ。
だがこの喋り方は辞めぬのだ!
商人の人っぽく行こうって決めたのだ!
「じゃあ早速なんですが、商人ギルドって何処にありますか?」
「ありゃ、敬語は辞めねぇか。まぁいいか。商人ギルドだな?
この詰所出ると中央通りっていうでっかい通りがあるんだよ。
そこを真っ直ぐに行きゃ、左手に猫の看板があるから、それを目印に行ってみな」
森で迷子になるよりかはマシだな!!
一本道なら直ぐに行ける!!
「はい!猫の看板ですね!分かりました!!それでは行ってきます!」
「おっとぉちょい待ち。まだ通行料を貰ってねぇし、期限通行証渡してねぇっての
そんな焦りなさんな。ガハハハ!!」
ぬぁー!!俺の勇気を返してくれ!!
あとノリと勢い的なのも返して!!!!
「通行料は大銅貨2枚だ。金は持ってるよな?」
大銅貨2枚が高いのか安いのか分からんが持ってるには持ってるな。
ありがとうアルカディア様。
「はい持ち合わせは・・・大銅貨2枚です」
「はいよ。流石に無かったら追い返さなきゃならなかったからな。
良かったぜ。んじゃこっちが期限通行証な。
期限は3日後の朝の鐘が鳴るまでだからな。忘れるなよ。
じゃないと今度は仮眠室じゃなく牢屋だからな。ガハハハ!!!
んでだ。ギルドで登録証発行して貰ったら詰所まで期限通行証持ってこい。
大銅貨2枚返すからよ。この期限通行証が大銅貨2枚分の換算だからな。
通行料なんて登録証ありゃ取られんからそこも覚えとけ」
ほうほう、成程ギルドの登録証があれば無料で入れるわけか。
まぁ見ず知らずの奴を入れるなんて事が無いようにだろうな。
「はい。分かりました!
それじゃあもう大丈夫ですよね!?行っても良いですよね!?」
「最後に一言だ」
「ようこそ!ファナの街へ!」