15話
「へー凄い魔道具もあったもんですね」
「あぁこの魔道具は教会の教皇が直々に魔法付与するものでな。
うちら門兵は助かるのなんのってな。
あぁあとな身分証は直ぐに貰った方がいいぞ。
他の街だと怪しい者扱いされて1日牢屋送りなんてザラらしいからな。
この街はそこんところ優しいからな。」
また新しい単語が出てきたぞ・・・教皇?魔法付与?ワケワカメ
「ほへー凄いものだったんですね。
あ、それでその身分証ってどこで発行して貰うのが早いですかね?」
「あぁー、一番早いのは冒険者ギルドだな。商人ギルドでも良いがあそこは入会金が高いのなんのって。その分冒険者は入会金無料だしな。ただそれに比例して危険も付き物だがな。兄ちゃんは大丈夫そうだが、金持ってるなら商人ギルドに行きな」
「因みに、その商人ギルドの入会金って幾らなんですか?」
「確か初回で金貨1枚で年会費で銀貨5枚だったかな。
それも最低ランクからってぇ話だがな」
たけぇなぁおい!!初回と年会費って・・・クレジットカードじゃねぇんだから!!
「も、持ってないですよ・・・そんな大金・・・」
「でも兄ちゃん魔力木とか魔力草とか採取したんじゃねーんか?
魔力木は伐採すれば問題ないが、魔力草って
森の奥深くまで行かんと採れないし結構高く買取されるって聞いたぞ」
「マジっすか!?」
おぉ!?これは光が見えてきたか!?!?
「ま、まじ?言葉は分からんが言いたいことは分かる。本当だよ」
「そういう事なら商人が良いのかもしれないですね。俺あんまり戦いに向いてなさそうだし」
「そうなのか?魔力があるなら色々出来ると思うんだがな。
それに魔力が高いなら尚更だ。まぁ魔法覚えるのって金がかかるから、
それも後回しなんかね。軍資金なかったら元も子もないしな」
え、いや魔力は多いのはいいんだが、
魔法ってお金で買うの?
「魔法を覚えるのにお金が必要なんですか?」
「そりゃあ必要さ」
「な、なんだって・・・」