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14話

「それで?どういったスキルなんよ。

あ、ほらチゴの実だ。甘くて美味いぞ。取り敢えず腹を満たしな」



チゴの実?外見は赤いけど・・・これが本当に甘いのか?



「あ、いただきます」



「木々とか草をいっぺんに消えたって聞いたときゃ

神様の天罰でも食らったかって思ったわ。

兄ちゃんのスキルはすげぇんだな。

高ランクの冒険者でもそんなけったいなもん持ってないって聞くぞ」



おぉこれ苺じゃん!チゴの実いいね!



「ごちそうさまでした」



「おうよお粗末さん。それで?話してくれる気にはなったかい?」



うんそりゃあそうだよね。やっぱり来るよねその質問。

どうしよう。容量無限って言わない方がいいかな?

それに木も草も取り過ぎちゃったみたいだし。



「あ、はい。スキルはストレージって名前です。効果はイメージした対象物を収納する、ですかね」



うん。無難だね。嘘は言ってないぞ嘘は。



「ほうアイテムボックスみたいなもんか。でもアイテムボックスはそんなに容量多くなかったはずだぜ?何せ魔力に比例するって話だしな」



やべぇよやべぇよ。

魔力に比例するなんて聞いてないぞ。



「・・・」



「おう?どうした?」



ここは・・・。



「ま、魔力。そう!俺、いや自分魔力多いんですよ!!ハハハ!!」



嘘は言ってない。言ってないったら言ってない。



「お、おう。そうかそりゃあ良かったな。

そんだけ入るなら商人にでもなれそうだな」



「商人ですか」



「おう、見たところ兄ちゃんは冒険者って訳じゃ無いんだろう?

あぁいっけねぇそういや身分証見てなかったわ。持ってるか?」



ファー!!またもやaccident!!

今回はガッチガチの嘘になってしまう・・・。



「あぁ・・・そのですね・・・田舎な出なもので・・・

身分証とやらを持ってないんですよはい・・・」



「身分証を持ってないだ!?どんな田舎だそりゃあ

あーまぁでもそういう奴がいない事もないか。

よし分かった。んじゃこの魔道具に手をかざしてくれ」



「魔道具?これはなんです?こうでいいんですか?」



「おう、そのままじっとな。この魔道具は真実の目っていう魔道具なんだよ

よし、1つだけ質問に答えてくれ。称号に犯罪の類いのものはあるか?」



「え?ないですけど」



称号に犯罪?なんの話だ。



「あんがとよ。これで大丈夫だ。

この魔道具はな、ステータスの中の称号って部分を確認して

犯罪者かそうで無いかを見極める事が出来る魔道具なんだよ

まぁ大きな街に1つは必ずあるもんだ。覚えといて損はないぞ」



うへぇ・・・真実の目って言うから

てっきり嘘を見破るのかと思ったわ・・・。

それでも平常心だ平常心。

怖いわ。焦りまくりだわ。背中の汗ビッショリですわ。

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