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2話「チャレンジ」
「はぁ〜」
また、ため息をついた。
「ため息なんてついたらいいことないぞー!」
そう言って俺の尻を蹴ったのは、幼馴染の瀬戸内咲良だ。顔もクラスの中でもトップクラス、勉強はできないけど、部活のテニス部では全国大会出場という、学校の人気者だ。そんな奴が、幼馴染なのが、取得なのかもな〜、というくだらないことを考えながら今日も家に向かう。
「おかえり〜!!!」
出迎えてくれたのは、天才イラストレーターの妹、佐久間美桜だ。
「ただいまー」
適当に返事だけして、階段を登って2階の部屋に向かった。
部屋に入って、パソコンを起動する。別に夢が無いわけじゃない。やってみたいことが無いわけじゃない。けど、あまりにも現実的には難しく、それを理由にいつも諦めてきた。けど、やらなきゃ何も始まらない。
こうして、佐久間零斗のゲーム制作物語は始まった。
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