第一章 第六話 転位その1
お待たせしました
話の最後に<続く>となっておりますが、
このお話で一旦完結させてもらいます
詳しくは後書きをご覧下さい
m(_ _)m
とりあえずカミューは自分の着ていた制服の上着を脱ぐと、
狼男に襲われた時に放り出してしまった鞄からTシャツを取り出しそれに着替えた。
着替え終わったカミューは着ていた制服を鞄に入れようとして気付いたのだが、
既にソレは制服と呼ぶにはボロボロになっており、
おまけにたとえボロボロになってなくともアチコチに多量出血した跡が残っているので、
このまま棄てるしかないような状態だった。
「…」
カミューはその制服を暫く見つめた後無言でカバンに仕舞うと立ち上がりジオノたちのもとに戻るのだった。
「…ところで、この場所はこのままで良いのか?
…それに、アンタ等のその格好も目立つぞ?」
ジオノたちのもとに戻ったカミューは、
先ほどまでの戦闘があった場所を見渡して気になっていたことと、
ジオノたちの格好が気になり問いかけた。
戦闘のあった場所はアチコチに血痕があり、
ジュリアの放った魔法の跡も残っていたが、
一番気になるのがカミューを襲ってきた狼男と、
カートが反転して変身した龍人の遺体だった。
現代でいくら死体とはいえ、狼男や龍人なんて者がいれば大騒ぎになるのは目に見えていた。
それに加えてジオノたちの格好は現代日本ではコスプレとしか言いようのない格好であった。
「…フム、確かにここをこのままにしとく訳にもイカンのぅ…少し待っとれ。」
カミューから問いかけられたジオノは、周辺を見渡すとそう返し懐に手を入れた。
出てきたモノはピンポン球ぐらいの大きさの白っぽい色をした宝石のようなものだった。
「…?…それは?」
「コレは魔宝玉と云ってな、
簡単にいうと魔法で出来たカバンのようなものじゃ。
…まずはコイツを使って…」
そう言いながらジオノはカートだった龍人の遺体に近づくと、魔宝玉を遺体に触れさせる。
すると魔宝玉は一瞬輝き、
輝きが治まった後には遺体は消えていた。
「…消えた!?」
残っていたのは遺体から流れ出した血痕のみだった。
「…この魔宝玉は持ち主が触れたモノを内部に収納出来るんじゃよ。」
そう言ってカミューに魔宝玉を見えるようにしてみせた。
よく見ると魔宝玉の色が若干黒くなっているのがわかった。
「…このように中に何か入っていると色が少し黒くなっての、完全な黒になると中身がいっぱいということじゃ。」
「…その魔宝玉は誰でも使える訳ではないんです。
ジオノ様やジュリアさんのように魔力が高い人が使えるんですよ。」
「…ティナは使えないのか?」
「…残念ながら、私では魔力が足りず使えません」
「そ、そうか…スマン」
ジオノの説明を補足するかのようなティナに、カミューはティナが使えないのか聞くが、ティナは苦笑いをしながらそう言った。
「…い、いえ大丈夫です
…あ、もしかしたらカミューさんなら使えるかもしれませんね」
「俺が…?」
「…うーん、確かにカミューの魔力は高い方だと思うけど…
お師様、どう思います?」
「…フム、おそらくじゃが使えるじゃろう…が、儂は今のところカミューに魔宝玉や魔法を使わすつもりはないぞ。」
カミューに謝られたティナは微妙な空気を変えようと話を戻すと、ジュリアもそれに乗りジオノに促すが、ジオノはカミューに魔宝玉や魔法を使うことを禁止した。
「え、何故ですか?」
「少しは自分で考えんか!!
…おそらくじゃが、カミューが真反者として覚醒した一因として、魔力が関係していると思うのじゃ。
…只でさえ真反者として不安定な今、カミューに魔法や魔宝玉等の魔力を使うことになったら、どうなるかなどわからんからの…」
理由を聞いたジュリアにそう言いながらジオノは狼男の方も魔宝玉に収納した。
<続く>
お待たせして申し訳ないです
気付いた方もいるかと思いますが、
編集に若干失敗をしました
ですのでこの話を一応の最後として、
新しく編集し直したモノを投稿しますので、
この話の続きはそちらの方をご覧下さい
m(_ _)m




