第一章 第四話 反転その3
本日二話目です。
「あああぁぁぁぁっ!?」
カミューは突然襲ってきた激痛に、自分の身体を抱きしめながらその場にうずくまった。
「カミューさん!?しっかりして下さい!?」
「カミュー!?」
苦しそうなカミューを見たティナとジュリアはカミューに駆け寄ると、カミューの様子に焦りだした。
「これは…もしや…」
「…ジオノ…」
「ウム、おそらくはお主も感じているとおりじゃろう…ジュリア、ティナ!
2人共落ち着かんか!?」
一方、カミューの様子を遠目に見ていたジオノとゼルはあることに気付くと、ジオノは2人に落ち着くように言った。
「ジオノ様、ゼル!
何かわかるんですか!?」
「わたくし、ちゃんと快癒を掛けたはずですのにどうして…!?」
「ええい、落ち着かんか!?
カミューに起こったことを説明するわい!?」
ジオノは2人を落ち着かせると説明を始めた。
「恐らくじゃが、カミューは真反者じゃ。」
「真反者…ってなんですか?」
「…このバカ弟子が!?
先日お前達に教えたじゃろうが!!」
「…まさか…カミューさんが!?」
「…コクリ…」
「え?え?」
「…ハア、しょうがない。
バカ弟子のためにもう一度教えてやるか…バカ弟子のために!!」
ジオノの説明によると
真反者とは、別世界に行っても自分の意志で反転をしたり、解除出来る者のことだという。
また真反者は別世界に行かなくとも、自分の世界でも反者することがあるという。
…こちらの世界に[狼男]や[吸血鬼]など、怪物の伝記や話があるのは、もしかしたら真反者が反転した姿を誰かに見られたからかもしれない。
閑話休題
「…じゃあ、カミューは…反転してしまうんですか!?」
「…いや、おそらくこれは反転ではないじゃろう…カミューの身体中でジュリアとティナ、それと目覚めたばかりのカミュー自身の魔力が暴れまわっておるだけ…過剰反応じゃな。」
「…か、過剰反応、ですか?」
…通常魔力はどの世界の者でも力の大小は関係なく持つものだ。
怪我や病気等で身体が弱ってくると魔力は怪我や病気等の原因となったモノを排除しようとする…白血球のようなモノだ。
だが真反者の魔力は普通の者とは違い、他者の魔力を取り込み身体を強化することが可能である。
…今回のカミューの身体の中は、ジュリアによって目覚めた魔力がカミューを生かそうとジュリアの魔力を少しずつ取り込んでいたが、
そこにティナの治療魔術が掛かってしまい、カミューの魔力は更にティナの治療魔術からティナの魔力をも取り込んでしまったのだが、カミューの身体は既に回復してしまい取り込んだ魔力の行き場がなく、カミューの身体中を暴れまわっているのだった。
「…で、ではこのままカミューさんが自信の魔力を制御出来なければ、どうなるのでしょう?」
「…わからん。
たが解決策となるやもしれんモノがそこに転がっておるわい。」
「「えっ!?…まさか!?」」
ジオノはそう言うと、
少し離れた場所を指差した。
ジュリアとティナはジオノが指差した方を見るとそこにあるモノが、自分たちもしている大精霊のペンダントだと気付いた。
<続く>
…なんか説明回になった
…っていうか、説明されている間カミューがスルーされている(笑)
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