第一章 第四話 反転その2
お待たせしました。
ティナはカミューの傷は傷痕は残るが治せるが、どうするかカミューに問いかけた。
「…」
「…あ、もちろん全力で治療魔術を使って、出来るだけ痕が残らないように致しますが、どうしても少しは残ってしまうかもしれないのですよ…」
ティナはカミューが傷痕が残ることを気にしていると思い、出来るだけ痕が残らないように治すことを誓った。
「…ティナ、ありがとう。
じゃあ、頼むよ…」
「は、はい!
…では、そこにうつぶせになってもらえますか?」
「おう…これでいいか?」
「はい、そのまま動かないで下さいね?
…ジュリアさん、わたくしが合図をしたら、カミューさんの背中に掛けてある魔力を解いて下さいませ。」
「わかったわ。」
カミューはティナの説得?を受け入れ、治療魔術をかけてもらうことを了承すると、ティナはカミューに寝そべるように指示を出した。
カミューは指示通りにその場でうつぶせになり、それを確認したティナはジュリアにも指示をだした。
「…カミューさん、今から治療魔術を使いますが、その際ジュリアさんが施した魔力が邪魔になりますので解いてもらいますが、今まで魔力で出血を止めていましたが、それがなくなるとまた出血してしまい、急に気持ち悪くなったりめまいがすると思いますが、動かないようにして下さいませ。
…大丈夫ですよ…すぐにわたくしが治療魔術を掛けますので心配しないで下さいね?」ニコッ
「お、おう…」
ティナの説明を聞いたカミューは若干緊張しながら治療が始まるのを待つのだった。
「すぅ…はぁ…参ります。」
ティナはカミューの傍らに立つと、僅かに深呼吸をして杖をカミューの方、正確にはカミューの背中の傷に向け両手で保持すると、ジュリアに僅かに視線を向けた。
「…解くわよ?」
スゥッ…クラッ
「うっ…」
その視線を受けたジュリアは、カミューに流していた魔力を解くとカミューの背中からまた出血し始めた。カミューは魔力が解かれたことで、元々出血し貧血気味になっていたが、更に出血して気持ち悪くなってしまう。
「…大いなる大精霊に願い奉る…我が前に倒れ伏す者に救済を…快癒!!」
フワッ…カッ!
「…!?」
ティナは目を閉じ呪文を唱えると何処からともなく光がティナが構えた杖の周辺に集まり、やがてその光はカミューの背中の傷口に降り注いだ。
カミューはあまりに眩しいため、傷の痛みを忘れて目を閉じた。
シュゥゥゥッ!
…すると先ほどまでは傷口から出血していたが、いつの間にかそれも止まり、それどころかまるで逆再生のように傷口が塞がっていくではないか。カミューは目を瞑りながら、先ほどまでの激痛が治まっていくのがわかった。
「…終わりました…」
…やがて、カミューの背中から光が消えると、ティナは杖を下ろした。
その声を聞いたカミューは瞑っていた目を開けると、ゆっくり起き上がった。
「うっ…?痛く…ない?」
「はふぅ…Σす、すみません、カミューさん!」
ティナは治療魔術を使い終わって一つ息を吐くと、カミューに目を向け確認した途端誤りだした。
「えっ!?ティナ、なんで誤ってるんだ!?」
「やはりわたくしは未熟者です…カミューさんの背中の傷は治せましたが、やはり傷痕が残ってしまいました!」
ティナの言うように、カミューの背中には狼男に付けられた4本の爪の跡と、腰の辺りに1つの穴があったが、ティナの治療魔術後は腰の辺りの傷は治っていた。
だが、狼男に付けられた4本の爪跡のうち、3本は綺麗に治ったが、恐らく中指の一番長い爪跡だけ残ってしまったのだ。
「…えっと、ティナ?
これぐらいだったら大丈夫だから…
それより…ありがと…う!?」
ズクンッ!
「…!?カミューさん!?」
カミューは自分の背中をなんとか確認すると、治してくれたティナにお礼をしようと立ち上がったのだが、急に全身に痛みが走り途中で出来なくなり倒れそうになった。
ズキンッ!
「あぐっ!?…あああぁぁぁぁっ!?」
「「「「「!?」」」」」
それを一番近くにいたティナが支えるが、痛みは一向に収まらない。
それどころか増す一方だった…
<続く>
スミマセン
だいぶお待たせしましたのに、また異世界に行けなかったです
前話のあとがきでも言いましたが、この第四話中には行けると思いますので、しばらく待って下さい
…ここまでお読み下さいまして、ありがとうございます。
次回もお楽しみに




