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第一章 第四話 反転その1

お待たせしました。

「…し…なか…!

ああ…るし…ったのよ!!」


「…が…に…法が…ろうが!?」


「…んうっ…?

…!?…アンタは…?」


カミューは周囲が騒がしいことで気が付いた。

目を覚ましたカミューは、自分を見下ろしている女性と目が合った。


「…あ、気がつきましたか?

…ちょっとまって下さいね!

…ジュリア、ゼル、ジオノ様!

この子、気がつきましたよ!!」


「「「!?」」」


カミューが誰何した女性は先ほどから騒がしい方に向けてそう言った。


「…!?…あ、ご、ゴメン!?…ぐっ!?」


「あ、駄目ですよ!?安静にしていなければ!?」


カミューは女性の見ている方を向こうとして、自分がその女性に膝枕をされていたことに気がつき、あわてて退こうとしたが、背中の傷が痛みそれは叶わなかった。


それを見ていた女性はカミューを再び自分の膝に乗せた。


「…うぅっ…。(すっげえ恥ずかしいんだが…)


「…ホッ…良かった~、気がついて…ごめんなさい!」


「…すまん…」


「…えっ!?…な、なんで2人が謝っているんだ…?」


「…じ、実は…」


カミューが膝枕に恥ずかしがっている時、ジュリアとゼルが突然謝罪をしてきた。

当然カミューには何故謝るのか、理解出来ない為聞き返した。


それによると、

背中に大怪我を負った状態のカミューに、風眠(ヒュプノ・ウインク)をかけたところまでは良かったのだが、その前にジュリアがカミューの応急処置として魔力で傷に蓋をしていたことが問題だった。


カミューにそれをしていた為、背中の傷は一時的に出血は治まっていたが、風眠(ヒュプノ・ウインク)をかけたことによりカミューの身体は術と魔力、両方の力を理解し、

こちらの世界で唯一といってもいい、魔力保ちになってしまったらしい。


…カミューの住むこの世界には、魔力や魔法・魔獣等といった超常の存在や力は存在していない。

そういったモノは漫画や小説、映画等のフィクションとされているものしかない。

つまり、もしカミューの力がバレた場合、

良くて研究材料としてモルモットにされ、

最悪の場合は気味悪がられ殺されてしまうかもしれない。


「…マジ…?」


「ホント、ゴメン!?」


「…すまん…」


「……だから、ワシは普段から言っておったじゃろうが!

お前は魔力こそ高いがそれに振り回されないように、日々精進せいと!!」


2人が再びカミューに謝っている時、ジュリアに説教をしながらこちらに歩いてくる老人が現れた。


「まあまあジオノ様、その辺でいいでしょう?

2人も反省しているみたいですし…」


「…むぅ…じゃがティナよ、この少年の今後を考えるとのう…」


再びジュリアに説教をしようとしていたジオノと呼ばれた老人は、ティナと呼ばれた女性にたしなめられた。


「…ところで、爺さ「誰が、爺じゃ!わしゃ、まだ138才じゃ!!」…ひゃくっ!?」


カミューはジオノに聞きたいことがあり質問しようとするが、ジオノはカミューの爺呼ばわりに講義したため出来なかった。


「あははは…

あのね…えっと…そう言えば、名前聞いてなかったわね…」


「…あ、俺は結理、神弓 結理です。

…カミューで良いです…」


「…わかった。カミューね?

…あのね、カミュー。

この方はあたしのお師様のジオノ様。

…あたし達の世界では魔力の多い人は大抵長寿なの。ジオノ様も例に洩れず、

見た目はお爺さ「ジュリア?」…おじさまだけど、魔導師の中では若い方だからその…」


「…あぁ…その…失礼しました。」


「…ふん…もう良い…

カミューと言ったな?」


「は、はい!」


カミューがジオノの歳に驚いていると、ジュリアが解説してくれた。


それによると、魔導師は魔力の多少に拘わらず普通の人より長生きするらしい。


…因みにジュリアが聞いた過去最高年齢は524歳だとか。



閑話休題



ジュリアから説明を受けたカミューは、素直にジオノに謝った。

ジオノはそんなカミューの謝罪を受け入れると、カミューに話しかけた。


「…うちのバカ弟子がバカなことをして、すまなかったな。」


ペコリ


「「「「!?」」」」


「…い、いえ!?

…どのみち、あのままだったら死んでましたから…ジュリアさんに感謝こそすれ、恨むようなことは出来ませんよ…

ですから、頭を上げて下さい!?」


「…ふむ…そうか…。」


ジオノは自分の弟子であるジュリアの軽はずみな行動を詫びると頭を下げた。

これにはカミューだけではなく、ジュリア達も慌てた。

カミューは居心地が悪くなりジオノになんとか頭を上げてもらった。


「……ときにカミューよ?

これからどうするか、考えておるか?」


「…いえ、とりあえず怪我が治るまでは学校は休んで、家に引きこもろうかと…」


「…あの~、少しよろしいですか?」


ジオノはカミューと今後のことを相談していると、それまで黙って話を聞いていたティナが話しかけてきた。


「あ、はい…えっと…「あ、すみません。

わたくし、ティナ・リディウスと申します。

」…えっと、ティナさ

「ティナとお呼び下さい。」…わかった。

…それでティナ、なに?」


「はい、カミューさんのお背中の傷はわたくしなら、ある程度までなら治療出来ます。

…ただ、わたくしはまだ修行中の身のため、完全に治すことは出来ないので、傷痕は残ってしまうかもしれないのですが…」


ティナはカミューの背中の傷は治すことは出来るが跡が残ってしまうことを告げた。




<続く>

…やはり、今回も異世界に行けなかった…orz


…まあ、第四話中には行きますので、

少々お待ち下さい




ここまでお読み下さり、

ありがとうございました。

次回もお楽しみに

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