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第一章 第三話 救援その3

お待たせしました。

狼男に攻撃するのを止めたカートは取り出したペンダントを投げ捨てた。

ペンダントは蒼く輝きながら弧を描き地面に落ちると、一瞬強く輝くとやがて静かにその光を消してその場に落ちた。


「くっ!?うおぉぉぉっ!」


「!?カート!?」


「止めなさい!戻れなくなるわよ!?」


カートはペンダントの光が消えたと同時に叫び声を上げる。それを見たゼルとジュリアはカートを止めようとするものの、既に遅いと気付くのだった。


「アァァァッ!

…ふぅ…ゼル、ジュリア…あとは…頼む!!」


やがて叫び終えたカートはマントを脱ぎながらそう言うと、やや大きめなナイフを取り出すと狼男に向かって駆け出した。だが先ほどとはそのスピードは全然違った。


「!?…何だと!?」


ゼルを相手にそのスピードで翻弄していた狼男は、突如スピードの上がったカートに慌てた。


「…!?…急にスピードが上がった?

…ジュリアさん、あの人はいったい…何を…」


「…っ!?…あたし達やアイツがこの世界の者じゃないっていうのは、もう気づいてるよね…?」


「…ああ…」


カミューは突如スピードの上がったカートに何が起こったのかジュリアに尋ねた。ジュリアはカートと狼男の戦いを観ながらカミューにそう前置きしながら話し始める。


「…あの狼男(ウルフィス)も今はあんな姿だけど、あたし達の世界では元々普通の人間だったの。」


「え!?で、でもアイツ…」


「最後まで聞きなさい!

…あたし達の世界とこっちの世界…いえ、何処の世界でもそうなんだけれど…世界間の行き来は通常出来ないの。

…もし別の世界に行けば、その人はその世界に行った瞬間に魂ごと消えてしまうわ…」



ジュリアはカミューにまず世界間の移動について説明した。

それによれば、何らかの方法で別世界に行った場合、その人物は存在を消されるということだ。


「…!?…でも、アンタ等やあのバケモンは…?」


「…ええ、実際にこっち、この世界に今こうして生きているわね。

それを可能にする為には二つの方法があるの…」


「…二つ?」


「…一つ目はあの狼男(ウルフィス)みたいに、人間から反転(リリース)して魔獣と呼ばれる存在になること。

…そして、もう一つが…」


ジュリアはそう言うと懐からカートも持っていた、蒼く輝くペンダントを取り出した。


「…?それはあの人も持っていた…?」


「ええ、カートやあたし達がこの世界に…いえ、別世界にいる為に必要な、[精霊石(ラウル)]のペンダントよ。」


ジュリアはそう言うとカミューに見えるように、掌に乗せた。精霊石(ラウル)のペンダントは小さなサファイアのような宝石で菱形をしていた。

だが普通のサファイアとは違い、そのペンダントは蒼く輝いている。


精霊石(ラウル)のペンダント…」


「…これは、あたし達の世界の大精霊・ラウルが宿った石って言われているんだけど、その辺は今は関係ないから説明を省くけど…ともかく、この精霊石(ラウル)のペンダントがあれば別世界に行っても消滅しないで済むようになるの!」


「…!?じ、じゃあそれを外したあの人は消滅しちゃうってことか!?」


「…いいえ、この精霊石(ラウル)のペンダントをちょっと外したぐらいなら直ぐに消滅するワケじゃないわ。現にあたしもカートも外しているし。」


「あ…そういえば…」


「…でも、カートはそれを捨てた…

…さっき別世界で活動するには二つの方法がある、って言ったわよね?」


「あ、ああ…!?まさか!?」


ジュリアはカミューに見せていた精霊石(ラウル)のペンダントを付け直しながら、カミューに説明を続けるが、カミューはその先の答えがわかったのかジュリアに聞き返した。


「そう、そのまさかよ!

カートは精霊石(ラウル)の加護を捨てて、自ら魔獣となったのよ!!

…あれを見なさい!?」


精霊石(ラウル)のペンダントは別世界で活動する為に必要な物だ。

それを外したり破壊されれば、待っているのは消滅するしかない。

だが…それを回避する為に、消滅する前に自ら反転(リリース)し魔獣に堕ちれば、生命は助かる…がその代償は大きい。


ジュリアがカートを指差し、それを見たカミューは更に驚愕した。


カートは狼男と戦いながらその身体を変化させていたのだ。


狼男と同じかそれ以上のスピードを出す為に脚は獣の後ろ脚のようになり、

いつの間にかナイフを捨て、少しでも狼男に攻撃が通るように両の腕の指先に鋭い刃物のような爪を生やしていた。


手足だけではない。

狼男に攻撃されても大丈夫なためか、カートの全身は鱗のようなものに覆われはじめていた。


頭部は額の左右から角が伸びだしており、顔も以前のカートの名残など残っておらず、全身を覆っているのと同じように鱗のようなもので覆われ、口内は牙のような歯になり鼻面が伸びた。


「…!?…龍…いや…竜人…か?」



そう、カミューが口にしたように、

その姿はまさに竜人と呼ぶべき姿だった。




<続く>

…あるぇ~?

なんだかおかしな方向に行ってるような…



次には異世界に行きたいのに、このままだと行けないかも…



もしかしたらずれ込む可能性がありますが…

ここまでお読み下さり、

ありがとうございました。

次回もお楽しみに



…ホント、どうしたもんか

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