表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/2

序章

「あなたたち、たるみすぎよ‼」


騎士団の演習場に響き渡る叱咤の声。だがそれは、屈強な男たちが揃う騎士団では似つかわしくない、可憐な声だった。

演習場の中央で、倒れている騎士に剣を突きつけている人物が声の主だ。

珍しい真紅の長い髪をなびかせ、いくらか装飾を抑えているが、裾の長いドレス。その両手首には不思議な紋様が描かれた銀の腕輪が光っていた。

騎士団が使う、刃を潰した模擬剣を使い慣れているのか、器用にそれでいて華麗に操っている人物は、誰もが目を奪われてしまうほどの美しい少女だった。

この国の王女であるルゥヴィ・アレイノス・ルプスである。

このルゥヴィは見た目通りの可憐で美しい王女ではなかった。

その剣の腕は、騎士団の中でも相手にできるのがほぼいないほど優れていた。

そのせいか、少しお転婆なところが目立っていた。

また、兄である国王のことが大好きで、兄のためならば、どんな無茶なことでも無理やりやってしまうことは、騎士団や親しい者の中では有名であった。


今日もルゥヴィは兄のため、暴走していた。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ