Resolution :7 義妹?義弟?
新たなヒロインの予感!
さあいきますよ!!
今日の買い物デートは、、言うまでもなく、やはり女性の買い物を非常に長いと言うことだ。あの後、靴を買ったり、雑貨を買ったりしたのだが、それだけですでにかなりの時間が経っていた。
昼頃に休憩も兼ねて、昼食を取り、そのあと噴水が有名な公園へ行ってみる事にした。
なんせオレが子供の頃には無くて、行ったことが無かったからだ。
「あ」
………公園の噴水の前に、金髪の少女と執事服を着たメイドが見えた気がした。のだが、そんなことは無いので華麗にスルー。
「カルマ様!」
嬉しそうな声が聞こえたが、それは幻聴なので華麗にスルー。
「もう、無視なさらないで下さい」
頬を膨らませて、不機嫌そうな彼女の姿。
………はい、幻覚。これまた華麗にs
「させませんわ!」
唇大接近! う、奪われる!
「あっぶねぇ! 何しやがる!」
「ベイージョですわ」
「この女、しれっと恐ろしい事を言いやがる。勇気と蛮勇は違うぞ」
「カルくん? 今、何をしようとしたの」
「笑顔怖い! え、て言うか今のオレ!?」
「もう、カルマ様ったら、だ・い・た・ん!」
「そこ! どうしてそう火にガソリンぶちまけるかなぁ!」
「浮気、ダメ、絶対」
「あだだだだだ! またかよ! か、肩がまた………うわべらっ!」
ボグシャッ!
「はぁはぁはぁ、いきなり死線だったぜ………」
「大丈夫ですか? カルマ様」
「一体誰のせいだと………」
「貴女のせいね、朝霧さん」
「バカ言わないでよねおバカさん。貴女のせいよ」
「お前ら二人だよ………」
「ホント、厚顔無恥もここまで来るといっそ清々しいわね」
「でしたらその誉め言葉、そっくりそのままお返ししますわ」
「聞いてねぇ………」
オレが落胆しても、二人の会話は続く。
「マルカ、助けてくれ」
「無茶言うな」
「お前女子だろうに。あのガールズトークに混じってこい」
「あれがガールズトークだと言うのであれば、この国の少女達はよほど穏和な性格なのだな………」
この二人、本気で何とかしなければオレの胃に特大の穴が空く日はそう遠くない気がしてくる。
「それでルル、どうしてここにいる?」
「愛が故ですわ!」
「すまない質問を間違えたようだ。ルル、ポルトガルに帰れ」
「なにこれコピペ?」
「そう言うなヒナタよ」
「カルマ様に会わせたい人がいます」
「会わせたい人?」
「ぶっちゃけキースです」
「そこぶっちゃけんなよもっと引っ張れよ」
しかし、キースか………
シュタタタタタッ
あいつの事だ、
シュタタタタタタタタッ
今頃全力疾走しているに
シュタタタタタタタタタタタッ
「違いな………「カルマ義兄さま!」………おぶぅ!」
ドグッ! という鈍い音をたてて、金色の何かがオレの鳩尾ちにめり込む。
「お久しぶりです! 義兄さま!」
「キース………てめぇ………ぐはっ」
オレの鳩尾ちに華麗なるヘッドバットを食らわせたのは、マルカより少し高いであろう身長に、金髪に三編みの御下げを持った華奢な体つきの可愛らしい人物だった。恐らく、ほとんどの人が「美少女」と褒め称えるであろう。
「キース、人前でいきなり抱きつかないの。カルマ様が困っているじゃない」
「おうおうおう、どの口がそんなことを宣いますかねぇ」
「ワガママな弟を持つと大変ですわ」
「綺麗に棚にあげるのな」
そう、このキースというのは、ルルの弟、正真正銘の男の娘………おっと間違えた、男の子だ。
「カルくん、この子は?」
「ああ、申し遅れました! 僕、キースリア・ハザール・インデリアと言います! はじめまして、牛乳女さん!」
「は?」
「え? 違うのですか?」
「いきなり何を言い出すのかしら………」
おっとぉ………ヒナタが笑顔になって行く。なのに凄く怖いぞぉ………。
そして元凶であるインデリア姉弟は………。
「姉様、僕おかしなこと言いました?」
「いいえ全く」
確信犯のルルは言わずもがな。ただ、天然と言うか、純真純粋過ぎてオレとルルの言うことを一切疑わないキースはキョトンと首を傾げている。
それよりもヒナタを何とかせねば。こんな往来で刃傷沙汰とか洒落にならない。ヒナタは自制心を鍛えるべきだと思う。ついでにルルも。
オレが何とかヒナタを宥めすかし、一段落着いたとき、やはりと言うかなんと言うか、ルルが爆弾を投下する。
「カルマ様、これからわたくしとデートしてください!」
「はぁ!?」
オレに死ねと!?
前書きのセリフは嘘です
だって今回ここに書くこと無いんですもん




