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仮13話 パートナー 前編

シルティステータス一部。当初からの予定通りでここを迷ってるわけではないのですが。



固有結界<シルティ>:任意で自分の周囲を森のフィールドへ変化。範囲と形成速度は魔力と集中による。結果内では森林不敗起動+急速な自己回復の他、結界内から契約者の元へ瞬時に移転可能。能力次第で自分から離れた場所にも発動可能に。


食事後、シルティと一緒に寝そべっていた。ちょっとしたお昼寝。

その横に魔神がちゃっかり寝転んでるのもお馴染みになりつつあるな。

遠くから見れば恋人に見えるんだろうが……ヒロイン候補はやくたのむ。

あのジェノサイドハンマー使いリージアも候補じゃねえし。決して。


まあモテモテ計画はさておきだ。

考えるべきことが沢山ある。

戦術とそれに沿った今後の成長戦略。シルティと一緒に過ごす方法。

生産チートへの道筋。今できる安定したお金の稼ぎ方。

やっぱ経済力だよな。男は甲斐性。


この世界のことも気になる。何せ一週間くらいいるくせに殆ど何も知らない。

ひょっとして俺が“自分から”動かないと情報入らないシステムとかじゃないだろうな。

道端なり食堂なりで耳にしそうなものが全然入らないのは不自然だ。

RPGで宿屋に1000回泊まっても勝手に情報はやってこない。

この魔神が創った世界だからな……頭の隅にいれておこう。


優先すべきはお金の確保、そのための戦闘だということでステータス確認。


シルティと契約したことで色々増えすぎて整理がおいつかないがさて……

ってあれ?レベルが5になってる。俺、昨日まで確か3だったよな?

経験は200くらいだったのが、130。てことはグリグリーとオーガマだけで900入った計算。


「うおっ?!」


思わず声がでた。これはウマすぎる。

森でシルティと一緒に経験値稼ぎすりゃ一気にレベルアップ可能。

定住は難しくても短期間の合宿みたいなことは検討していいかもな。

シルティも喜んでくれるだろうし魔神の機嫌もとれて一石二鳥。

魔神をここらに釘付けにしておけば他の神様喜んで世界平和かも。

……何度も言うけど俺、世界何回救ってるんだよ。

ご褒美に美女3人くらい降ってこないかな。うう。


自分で言ってて悲しくなるので魔神のことはさておき。

シルティに頼ってレベル上げという手段を採るかどうか。


じりっ、とお尻のあたりが落ち着かない。


焦りはある。アナビット狩りはそれなりに収入を見込めるが十分とは言えない。

1月に1500Yかかるとして、15日は狩る必要がある。

天候が悪かったりケガでもしたら果たしてどうなるか。

それを考えると早くレベルを上げてワンランク上の狩りに進みたい気が強くなる。


だが森で無理して大怪我でもしたら意味が無い。

シルティがいれば死ぬことはなさそうだが、オーガ5匹とか囲まれたら…

悲観的すぎかもしれないが、最悪に備えるのが冒険の心得というものだ。


……いいさ、どうせ友人からは老けてるとかネガ男とか言われてたし。

石橋を叩いて渡るのが日本人の美徳だとは思わんかね、まったく。



「むう……」


溜息が出た。

ええい、2レベル上がったのはラッキーだと思って地道に頑張るか。

無理して急ぐのはどうも性にあわないしな。


では戦術と将来の戦略とポイント22の使い道について。

鑑定は……まだ後回しだな。

現状必要なのは囲まれても無事逃げ切れる力、遠くからできるだけ相手を倒せる力。

敏捷上げるのは一つの手か。でも囲いの一角を崩さないとな。


では今回攻撃力を上げる方向にするとして。

物理か魔法か、どのスキルにしよう……

魔力100あげてみるのも可能だな。ちょっとロマン。集中足りないと暴発したりしないよな?

うーんと。魔力に10、集中に2振って残り10をスキルに使おうか。集中不足はちと怖い。

10だと……よし、水魔法と雷魔法をそれぞれ3にしてみよう。

ウォータでは無理だった遠くから水で濡らしてサンダーというコンボが見たい。

シルティと連携できるのもいいよな。というかそれが理由の半分以上だったりするが。

あの子に俺はもっと尊敬の目で見られたいんだ……!


ということでサクッとポイントの割り振り。

おおう、魔力50あげたらMPも50増えたぜ。

魔力85のサンダー78発か。腕が鳴るな。

あと新しい魔法を3つ覚えた。

水魔法のウォーターボールとウォータースクリーン、雷魔法のサンダーガードってやつだな。

前も思ったけど雷魔法は高級な魔法っぽい。相手に向かって飛ばすの、火と水は”ボール”がつかないとできなかったけど。

サンダーはいきなり敵に飛ばせたし。ガードもなんか名前がカッコいい。



ああ、なんかすっごく練習したくなってきた。

シルティは気持ちよさそうに寝てるけど動いていいかな。

昼間は働くべきだと思うんだ、うん。


しかし、そうは言っても寝てるこの子を起こすのは忍びない。

う、うーん。かといって俺1人で森は死亡フラグだしな。

仕方ない……


つんつん。


シルティのほっぺたを突っついてみる。

反応はない。


つんつくつん。


今度は背中だ。

…反応はない。


つんつくつんつんつくつん。


今度はお腹。もにゅもにゅしてる。

お、今ぴくっと動いた。


「シルティ~」



……返事はない、しかばねのようだ。


ほほう、それならやっちゃっていいんだね。

この創造神ツッコミLV6が唸っちまうぜ……!



こちょこちょこちょちょこちょこちょこちょこちょこちょ



『ひゃうん?!』



シルティが甲高い悲鳴を上げて跳ね起きた。


そして―――







すっごい怒られました。


ぐすん。


未調整の書きだめ分がもう少しあります。

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