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アンチという嵐の国、それでも彼女は平和を祈る

作者: 雪柳オイル
掲載日:2026/05/03

『アンチ』の国に転生した少年と、その国で『平和』を祈るシスター。

『ドーナツ反対!』『輪っかのお菓子は作るな!』『ドーナツを食べる奴らを殺せ!』


「ヤバいヤバい」

怒鳴るように叫ぶ国民たち。

ぼくは走りながら布で、カゴの『それ』を隠す。

『これ』が見つかってしまったら殺されてしまう。


この国は、流行っているものに猛反対をする国民しかいない『アンチ』の国。

魔物はいないけど『アンチ』が世界を揺るがしている。

その本拠地だから、もう。


「早く行かなきゃ、早く早く」




「神よ、この世界を平和にして下さい」

聖堂、13歳のぼくよりも4つ上、『前世』だったら高2のシスターは、聖堂で祈っている。


…、やっぱり可愛い。金髪美少女とか『日本』だったらレアだったし。


可愛い顔で、凛々しく祈っている。


それが終わるとぼくは、

「こんにちは、シスター」

「えっ、えっと…」

戸惑うシスター。顔は向けてくれない。

別に、嫌われてる訳じゃない、多分。

ただ、人が苦手なだけ。だから、この国に左遷されたんじゃないかって思ってしまう。


「これ、食べませんか?」

布を取り、『それ』を見せる。

「そ、それは」

驚いた表情。

「ドーナツですよ、ドーナツ。シスターのために作ってきたんです」


異世界に転生し、『ドーナツ』があることを知って、ぼくも作ってみた。

それが店員たちに好評で、ぼくの働いていたお菓子屋のメニューに、加えてもらってたんだけど。


「わ、わたしが食べても大丈夫なんでしょうか」

「シスターのために作りました、暴動がうるさかったですけどね。

もう、この国では作れないから」


世界で『ドーナツ』が流行り『アンチ』が猛反対、ぼくの前世流ドーナツがきっかけか、分からないけど。


そっ、とシスターはドーナツに触れる。




「美味しい…」

笑顔のシスター。


「この世界が平和になればいいけど」

「神様は必ず聞いてくれます、そもそもこの世界は平和なのです」

「マシンガンがはじまった」

『平和』になると饒舌になる陰キャの美少女。


もっと作りたかったなあ、可愛いから。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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