お前はうちのパーティにはいらない!
「お前はうちのパーティにはいらない!出ていけ!」
俺は落ちこぼれを排除した。
家のパーティは田舎の幼馴染で結成したが破竹の勢いで依頼を熟していき、我がパーティ名は王都で轟くレベルまでになった。
しかし、ここで満足するのではなく更に高みに行くためにはポーション作りしか能のないあいつはいらない。
うちのパーティは拠点を田舎街であるここから王都に変える予定だ。
王都ではポーションは高品質のポーションが安値で出回っているという話だ。
だからあいつを追放した。
泣きながら酒場からあいつが去ったとき少し胸が痛んだがこれもパーティリーダーとしての職務だと割り切った。
王都へ移動して噂のポーションを買いだめしてダンジョンに挑んだ。
MP回復ポーション、毒消しポーション、ステータスアップポーション、体力回復ポーション、そして怪我を直すポーションどれもが満足行く出来ではなかった。
ポーションの品質が悪く危うく任務を失敗するところだった。
王都中を駆け回り品質の良いと噂のものを買い込んだがどれも満足行くポーションではなかった。
「くそ、このままじゃあ」
酒場で管を巻いているとマスターが言った。
「東方の言葉で冷暖自知という言葉がある。全てのことは体験しなければ本当のことはわからないということだ。」
俺はポーションを自分で作ってみた。タイミングや量を少し間違うだけで品質が異なる。どんな高級材料を使ってみてもあいつのポーションにはならなかった。
「こんな大変の作業をあいつは一人で熟してたのか・・・。」
泥のように眠り朝起きたときには決心がついていた。
田舎に帰り、あいつの家に飛び込んだ。
「ど、どうしたの?」
あいつは戸惑いながら言ったが、俺はその言葉を聞く間もなく頭を地につけた。
「俺たちのパーティに戻って来てくれ!お前が必要なんだ!この通りだ!」
土を舐め相手の反応を待つ。
「僕でいいの?」
「また組んでくれ!お願いだ!」
あいつはまた泣くと「うん」といった。
冷暖自知、やってみないと分からないことがある。
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