プリンを食べたのは誰だ?
「私のプリンがない・・・」
高校から帰ってきた私は、冷蔵庫に入れておいたプリンを楽しみにしていた。
しかし、扉を開けても、そこには何も残っていなかった。
「誰かが食べたんだ。」
私の家は5人家族。父、母、弟、妹、そして私。犯人はその中の誰かに違いない。
私はまずゴミ箱を漁った。
その中には、無残にも私の名前が書かれたプリンの空き容器が横たわっていた。
「許さない。犯人を見つけてやる!」
怒りが込み上げてくる。私は手がかりを求めて、家中を捜し始めた。
リビングのテーブルや椅子を調べても何も出てこない。
さらに、台所を調べていたとき、ふと目に入ったものがあった。
「こ、これは・・・」
見つけたものをみて呟く。
「当下即ち是れ。今この瞬間に真実がある。」
全ての手がかりが、今ここに繋がった。私はすぐに容疑者たちをリビングに集めた。
「皆さんに集まってもらったのには理由があります。」
全員が不安そうに私を見つめる中、私は続けた。
「今日、私のプリンが食べられるという悲惨な事件がありました。」
「な、何だって!」
父親が驚いた顔をする。
「名前書いて置いたの?」
母が呆れたように言う。
「もちろん書いて置きました。」
私は冷静に答えながら、プリンの空き容器を見せた。
「見てください。これが食べられたプリンの死骸です。容器にはしっかりと私の名前が書かれている。」
「本当だ。」
指をピンと立て私は宣言する。
「犯人はこの中にいます!」
私の声に緊張が走る。
「自供するならば罪は軽くなります。今なら許してあげます。名乗り出なさい。」
指を振り振りしながら告げる。乗ってきた。
部屋の中に緊張した沈黙が広がる。誰もが互いに目を合わせているが、名乗り出る者はなかった。
「しょうがありません・・・犯人は弟の修吾、貴方だ!」
私は指を突き付けて、はっきりと宣言した。
「な、なんだって!」
修吾は目を見開いて反論した。
「俺はやってない!」
「いえ、貴方が犯人です。」
私は冷静に、決定的な証拠を見せる準備をした。
「証拠、証拠はあるのかよ!」
修吾が反論すると、私は台所のシンクにあった青いスプーンを皆に見せた。
「これを見てください。」
「こ、これは!」
修吾の顔色が急変した。
「青のスプーン。この青のスプーンは、貴方のですね。」
「それでも俺はやってない!」
「天誅!」
私は全力でチョップを修吾の頭に落とした。
それは確かに悲惨な事件だった。しかし、私には解けない謎はない。
「また買えばいいでしょ。」
母が呆れながら言うが私には大事なことだったんだ。
「真実はいつも一つ!」
その様子を影から笑うものがいた。
「フフフ、甘いねお姉ちゃん」
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