表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
禅語何それ美味しいの?  作者: 夕暮れの家


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

1/37

禅語を使ってフラれた件について

今日から3日間3話ずつ投稿します。その後、1か月毎日投稿に挑戦します。基本的に12時20分に投稿しようと思っています。1話から見る必要はありません。気になるタイトルのお話を覗いてみてください。後半になるに連れて文字数が増加します。

「もう嫌い!別れましょう」

彼女はそう言って背を向けた。


日差しが気持ちいい日曜日の公園。

二人の大学生くらいの男女が連れ立って歩いていた。


彼氏は慌てて自動販売機に走り、お茶を2本買って戻ってきた。


「まあ、お茶でもどうぞ」


ぎこちなく差し出す。


「……は?」


「知ってる?“喫茶去”って禅の言葉で──」


彼女はぴたりと動きを止めた。


「そういうとこ、大っきらい」


お茶を受け取ることもなく、そのまま去っていった。


残された彼氏は、静かにペットボトルのフタを開けた。

一口すすって、ぽつり。

「……渋いや」



【禅語解説】


「喫茶去」は、禅の言葉で「まあ、お茶でもどうぞ」という意味。


疲れていても、うまくいってなくても、どんな人にも「とりあえず一杯どうぞ」とお茶をすすめる。


それは、今ここを一緒に味わうという、あたたかい心の表れ。比べず、裁かず、ただお茶を飲む。それが、禅の優しさ。


いつでも相手に通じるとは限らない。

お読みいただきありがとうございます(*'ω'*)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ