第30話。こうして平和になりました。最終回(仮)
リアラ国は帝国軍に勝利をした。
そして全軍はリアラ国に戻るのである。
リアラ国、カミの街では皆が外で帰りを待っていた。
リアラ国、カミの街では民の全員が出兵した兵士たちの帰りを待っていた。
出兵した者たちの家族、恋人、親友たちが心配そうに待っていたのだ。その中にライラもいた。
ライラは心配そうにつぶやく。『マヤ、エド、あなた……』
すると隣にリアラ女王が近寄ってきた。
ライラ様、きっと大丈夫ですよ、勇者がいますから。
リアラ女王陛下!皆の前で『様』は!?
あっ!つい癖ですね、では『さん』ですね。
すると前方から部隊らしき姿が見える。
部隊が帰った!一斉に喜びの歓声が響いた。
リアラ部隊から走る者が現れる。隊列が乱れたが。
部下たちはバーン将軍の顔を見つめる。
バーン将軍は『いってこい、終わったのだ』
リアラ部隊は皆がまってる街に走りだした。
そして抱き合う者もいれば、怒る者もいた。泣く者さえも。
恋人たちは『あぁ、愛しの君!』『帰ったよ』
家族連れは『お帰り、あなた!』『お腹の子供は?』
マヤとエドは母を探す。声が聞こえてくる。
『マヤ!』『エド!』母の声であった……。
お母さーん!怖かったよ〜!
マヤは母に抱きつき泣いてる。本心は怖かったのだ。永遠に母に会えないのかも知れないと。
マヤは心の中で勇者の事を考えていた。
もしかすると私の『恐怖心』を『ゆーちゃん』は、それに気づいて、いたのかも知れない。と。
エドは平常心であった。『母さん、今戻りました』
ライラはエドも一緒に抱きしめる。3人が抱き合っていた。
エドガルドはライラの前に立っていた。
ライラはエドガルドに近寄り、お互い抱きしめる。
あなた、心配しました、もう戻らないかと。
はは、こっちには、勇者が居るんだぞ。
そしてリアラ女王はバーン将軍と話していた。
バーン将軍、信じてましたよ、作戦が功を奏したのですね。
えっ?は、はいっ!我々は闘いながら相手を挑発したのです!(嘘)
リアラ女王の推測通り!相手は強気に出ていました!くっ!撤退する時に部隊は囲まれてました(嘘)
もう……我々は諦めかけた、その時!あの『勇者』が助けて、くれたのです!!(最大の嘘)
勇者のお陰で、こちらの死者は0なのです!(真実)
それは本当ですか!なんて、素晴らしい事なのですか。
リアラ女王は心の中で考える『バーン、なぜ早口なのかしら……』
それを見てた斥候兵たちは『くっ!おいたわしい!』『将軍!地獄までついていきます!』
リアラ女王は手を叩く。皆の顔を見つめ微笑む。
国民たちよ、聞きなさい!今夜は『勝利の宴』を催ししますよ!存分に楽しむです!
外に出ていた国民は一斉に『お――!』と叫ぶ。
国民たちは団結して夜の準備にとりかかる。
国民総出で取り掛かるのであった。
エドガルドの家族は一旦、家に帰る。
マヤの家では、あのエイ国、クー王女が『居候』みたいになっていた。
クー王女はエドガルド家族に近寄る。
おかえりなさいチュ!あっちは何もできず……。
マヤが近寄り、クー王女を抱きしめる。
クー王女、お気になさらないでください。
そうだよ、クー王女も立派に闘ったんだ。
はは!クー王女!今夜は一緒に頼みましょう!
そうねぇ、夜は祭りがありますよ!
なぁ?姉さん、『ゆーちゃん』はまだ戻ってきてないのか?
んー先、門まで見に行ったけど居なかったかなぁ。
すると玄関からノック音が聞こえる。
マヤは誰か尋ねる。『どなたですかー?』
私です『リアラ』ですよ、マヤさん。
マヤは玄関を開ける。そしてリアラ女王を招く。
リアラ女王はマヤに抱きしめる。
マヤさん、ご無事で何よりです……。
うん、リアラにも心配させて、ごめんね。
ねぇ、リアラ『さん』もう癖になってるね。
リアラ女王は「クスッ」と笑う。
そうみたいですね、気をつけます。
クー王女がリアラ女王に近寄って頭をさげる。
リアラ女王陛下、あっちを手厚く迎い入れて感謝いたしますチュ。
クー王女、ここは中立国なんです、『おもてなし』するのが我々の役目なのです。
必ず、エイ国を再興した際は『同盟』を結んでほしいでチュ!
それを聞いたリアラ女王は喜ぶ。クー王女の手を握る。
あぁ!クー王女!是非、その時はお互い『同盟国』を結びましょう!
リアラ女王とクー王女はお互い微笑むのである。
はいはい!ここは、私の家だから!硬い政治のお話しは都市ダンジョンでしてね!
それを聞いたリアラ女王とクー王女はお互い顔を見合わせて大笑いするのである。
ライラがリアラ女王に挨拶する。
リアラ女王様、お食事を一緒にどうですか?。
『リアラ』とお呼びください『母上』様!
まぁ!『母上』様なんて!リアラちゃんたら!
それを聞い一同は大笑いするのである。
夜の祭りが始まるまでエドガルド家で過ごす。
リアラ女王とクー王女であった。クー王女は活力を取り戻していた。
エドガルド家では雑談が盛り上がっていた。いつの間にか、外は夜だ、祭りが始まる頃だろう。
街の外では街灯が街全体を照らす。夜でも明るい。
リアラ、クー、屋台に行かない!
えぇ、もちろんです、行きましょう。
あっちも参加しても良いのでチュ?
当たり前じゃない!もうクーは、私たちの『親友』なんだもの!
親友……!マヤ!嬉しいでチュ!!
クー王女はマヤに抱きつく、マヤはそれに応えるかのように強く抱きしめていた。
エドガルドがマヤの頭を撫でる。
では皆で今日の夜は『遊び』尽くそうではないか。
一斉に頷くのであった。『お――!』
外では色々な屋台だったり、普段は閉まってる。お店が開いていた。今日は『勝利の祝』だからだ。
カミの街は観光客も来ていた。だが、そんなに多い訳ではない。数人程度の観光客だろう。
それでもリアラ国にしてみれば『経済』が回るのだから、嬉しい事でもあった。
マヤ、リアラ、クーは走って屋台に向かう。
先に目につけたのが『リンゴ飴』だ。
だがそれは『ただのリンゴ飴』ではない。
スライムの液体状から作ったのをリンゴ飴にしていた。『スライムリンゴ飴』銀貨10枚。
マヤは銀貨30枚を渡し3個貰う。リアラとクーに渡す。
リアラとクーはスライムリンゴ飴をナメる。
ん〜美味しいわぁ〜スライムて美味しいのね。
クーは恐る恐るナメる、するとフワフワ耳を『ぴーん!』と伸ばす。
おいちぃーでチュ!!
それを見てたマヤとリアラは衝動に駆られる。
『フワフワの耳を触ってみたい………』
2人は忍び足で、ゆっくりとクーに近寄る。
そして『フワフワ』の〜耳を触る♪チョンチョン。
ちゅ―――――!と驚くクーであった。
ひ、酷いでチュ〜いきなり〜。
わぁーごめんね、ついフワフワだったから!
本当に、ごめんなさい、クー王女!
リアラ〜『王女』は要らないチュ、もう親友!
ふふ、そうでしたね、『クー』。
こうして3人は祭りを楽しむのであった。
すると門の番兵が叫ぶ、『勇者』が帰ってきたぞー!。
マヤは走って門まで向かう。それを追いかける、リアラとクーであった。
それを聞いた国民たちが一斉に『勇者様が!』『勇者を向かいにいこう!』『勇者様ー!』
国民たちも門に向かう。もはや門は大渋滞になろうとしていた。
マヤ、リアラ、クーは大渋滞の中を掻い潜る。
そこに居たのは……あの『魔王』ことリアラ国の『勇者』であった。
マヤ、リアラ、クーは勇者の前に立つ。
あら?何か咥えてますね?これは……。
ん?あっ!ぬいぐるみ!!
勇者はクー王女の前に『獣人のぬいぐるみ』を『ポトン』と置く。
それを見てた国民と3人は一斉に『尊い』と微笑む。
ギャギャ!グギ!グギャ!
ぎゃぎゃ!ぐき!ぐぎゃ!※マヤの声。
うん!いつものように分からん!
クー王女が前に出る。そして……。
ぎゃぎゃ!ぐぎ!ぐきゃ!※クー王女の声。
ギーギャ!グギャ!グギ!
あっちの仲間と思ったでチュ。
感謝するでチュ、勇者様……。
クー王女は勇者に寄り添う。
マヤとリアラと国民たちは一斉に『言葉が通じてるー!!』
こうして勇者はいつもの通り門で岩カモフラージュになり。常に国民とマヤ、エドたちを見守る。
この物語は『地球外生命の物語』であるー!
今宵、あなたは、その物語の目撃者として。
記憶に残るのである。以上!!。
ご来店の読者様へ。間もなく当店は上映が終わります。
お帰りの際は足元にご注意なさって
退店をお願い申しあげます。
すると微かに声が聞こえてくる……。
バーン!私の髪はピンク色ではありませんよ!
リアラ女王、それは制作者に……。
まぁ、残念ね、私の出番少ないわねぇ。
はは、ライラ、『続編』を期待しょう。
私が『主人公』なのに、かっこいい場面は!
いゃ、姉さん『タイトル』を見ろよ……天然かっ!!
それに、ラストシーンは『勇者』様が一人で闘っていたわね……。
一斉につぶやく。『これ!ほら、映画だから!!』
『真実と違うから!!』
完。
★登場人物たち★
✪AD3000年。登場人物✪
地球連合軍。陸軍隊長。50歳、国籍アメリカ合衆国。一等兵。30歳、国籍ドイツ。伍長。25歳、国籍フランス。
宇宙からの来訪者。未確認UMA。容姿。頭は日本の兜に似ている。腕は四本。足は四本足。身長2メートル以上。
✡異世界。アース・ノア。登場人物✡
✧リアラ国。住人名簿✧
マヤ。15歳。容姿。髪はポニーテールで黒色。身長140cm。
エド。15歳。容姿。髪はショートで金色。身長160cm。
エドガルド。35歳。容姿。ショートで金色。身長180cm。
ライラ。34歳。容姿。ミディアムヘアでピンクブラウン。身長160cm。
リアラ女王。20歳。長い髪に、綺麗な服装。そして容姿は『あなたの理想の容姿であった』
バーン。35歳。容姿。ロングヘアーで金色。身長185cm。
✫エイ国。種族混合連合✫
クー王女。歳不明。容姿。ツインテールでラベンダーアッシュ。身長120cm。フサフサの耳にフサフサの尻尾が特徴。
✯大帝国軍✯
グロム王。帝国の恥さらし王として名簿から抹消。




