第29話。もう、助からないゾ!♥
魔王は移動型要塞基地を破壊する。
己!このグロム王に挑むかっ!
我が!聖なる聖剣の………ガブッ(何かを口に入れる)
『もう、助からないゾ!♥』
遂にリアラ国と帝国軍の決戦が始まった!
果たしてこれは……決戦と言えるのか!?
だが『守り神?』『勇者?』『魔王?』には関係ないのだ。
そう!この物語は『普通ではない』物語なのだ!
彼の名は……なぜなら……彼は……。
せ――の!◯イ◯ア◯
あなたの♪想像にお任せ♪
総勢被害は帝国15万人。魔法砲90門破壊。最新式車両700台破損。『移動型要塞基地』破壊と破損。
こうして残りの帝国軍は敵前逃亡して逃げていく。
リアラ国と帝国軍の決戦はリアラ国の勝利であった!
だがリアラ部隊は知る由もない。
今だに平原の近くにいたリアラ部隊の皆様………。
マヤとエドはバーン将軍の陣幕にいた。
そしてエドガルド副将は先程、合流したのである。
バーン将軍は悩む、前進するべきか否か………。
バーン将軍、前進してみてはどうか?
しかしエドガルド殿、帝国軍は35万が一斉に攻めてきたら!?
斥候兵が叫びなから陣幕に慌てて入る。
い、い、一大事で――す!
どうしたのだ!何か動いたか!?
斥候兵の目が泳ぐ。物凄く目が泳ぐ……。
あのですね、その、終わりました……。
何が?終わったのだ? まさか……。
勇者様一人(匹?)で壊滅を致しましたー!
全員が交互に顔を見合わせ『なんだとぉー!!』
一斉に皆が一つになった瞬間だった!!
ここで全員が頭の中にリアラ女王がよぎる。
『勇者に一人で戦わせるとは何事ですか!』
『罰として一週間、都市ダンジョンの牢獄生活です!』
バーン将軍、エドガルド副将、エド隊長、マヤ副長は顔面蒼白になる。
リアラ女王の怒りを皆が知ってるからだ……。
もはや帝国軍の決戦よりも。
どう無傷の部隊を言い訳するのか?
一斉に皆が話題を切り替わっていた。
えぇい!どうするのだ!無傷では怪しいまれる!
バーン将軍!ここは模擬戦で部隊を……。
賛成!泥をつけて『戦ってたら勇者が助けてくれた』
おぃ、姉さん、それもう、茶番劇だぞ……。
かくしも帝国軍と戦ってる最中に勇者が作戦。
そして歴史に名を刻んでならない。戦いが始まる!
リアラ国VSリアラ国の戦……ではなく模擬戦が開始された。
バーン将軍とエドガルド副将はお互い鎧を汚す。
そしてマヤとエドはお互いの鎧を汚す。
こうして各自の部隊は汚れた……。
それを見てた斥候兵たちは……『くっ!おいたわしい!』『俺たち、誰と戦っていたけ?』
バーン将軍は全軍に伝える。「きけ!勇敢なる者たちよ!」
国に帰る時は……とにかくお互い肩を貸しあえ!
帝国軍は強かった……死ぬ思いであった……。
そう言うのだ!絶対にバレてはならぬ!
下手をすれば全員、都市ダンジョン牢獄だぞ!
それを聞いた部隊の兵士たちは心を一つにする。
「お――!」「バーン将軍、万歳!」
それを見たマヤは涙を流す。これが友情なのね。
なぁ姉さん、本音言うぞ?姉さん「天然」だよな?
こうしてリアラ国と帝国軍の決戦が終わった。
そして次回!いよいよ♪最終回だよ♪(仮)
第30話。こうして平和になりました。最終回(仮)