第26話。帝国軍の進軍。
各自!部隊を編成し、待機せよ!
帝国軍に勝利を!万歳!万歳!万歳万歳!
ザッザッザッ、ザッザッザッ、ザッザッザッ。
5万の兵士の足音が響く。
これはリアラ国に『使者』を送った直後から始まる帝国側の物語である。
帝国はエイ国を滅亡寸前まで追いやっていた。
帝国の『グロム王』は大いに喜ぶ。帝国軍の軍隊は70万人に膨れあがっていた。
民の人口と合わせれば100万規模になる。
グロム王は王の間の王座で将軍たちを集めていた。
グロム王はお怒りであった。将軍たちに語りかける。
貴様たち!将軍の位でありながら!
小さな村ごときに滅ぼす事も出来んのか!
グロム王は王冠を将軍の頭に投げる。
王冠が将軍の頭には当たる。
ゴツン。
カラン。
カラン。
カラン。と王冠が転がる。
も、申しわけありません……我が王よ!
使者は送ったであろうな!愚か者めッ!
は、はいっ!もうじき到着する頃かと……。
ふはは、今頃、怯えてる頃だろうな!!
使者など、遊びにすぎん!
我が直々に軍を動かす!最後の花火を打ち上げるのだ!
ふはははー!35万の軍勢で一気に押し寄せるぞ!
我が王よ!それはなりません!
貴様!35万の軍勢が、たかが村ごときに!
敗北すると思っておるのかッ!愚か者め!
コヤツを死◯台に連れていけ!士気を下げた罪は重い!
兵士が一斉に一人の将軍を捕らえて連れていく。
そ、そんな!わ、私は……ただ民を案じた……よせ!。
や、やめてくれぇぇぇ――!
我が王よー!おうー!!
扉が『バタン』と大きな音がして閉まる。
よいか!貴様たち!覚えておくのだ!
反対の口をした者は死◯台と心がけよ!
勝ちは我々にあるのだ!反対など死刑だ!
今から出陣するぞ!軍勢を整えよ!
魔法砲100門。最新式車両1000台。そして極めてつけは『移動型要塞基地』での備えである。
(★移動型要塞基地の詳細は第8話。帝国軍の宣戦布告。を参考★)
グロム王は自ら『移動型要塞基地』の司令塔に座る。高笑いしながら下を覗いてみる。
見よ!もはや『世界征服』も夢ではないわ!
ついでに『魔法の国』も攻めても面白い!
フハハハハハ!ゲボ!ゲボ!
リア国の小娘めっ!これで貴様も死◯台よ!
いや?まてよ?その前に◯は◯◯◯◯を楽しむのだ!
そろそろ、準備は出来たのか!
は、はい!もうすぐ進軍の準備が整えられます!
全軍に号令を出すのだ!
帝国の都市から大きな警報鳴る。そして国歌。
グロム王♪
万歳♪
万歳♪
我らの『偉大なる父』♪。
35万の大軍が、ゆっくりと進軍した。
魔法砲100門の輸送車両。最新式車両1000台が動き出す。
大地が揺れる。都市全体が『地震』みたいになる。
極めつけは移動型要塞基地である。
大きな音を出す。エンジン音だ。それはまるで『生き物』のようにも聞こえる。
ガウン。
ゴウン。
ガウン。
ゴゴゴゴゴ。
こうして帝国軍35万はリアラ国を目指す。
次回へ続くよ♪。一人の将軍は死◯された……。
第27話。リアラ国VS帝国軍の決戦が始まります!。




