第25話。決戦は平原にて。
バーン、『独立部隊』の結集の人数はどうでしたか?。
非常に言いにくいのですが。
素直に言いなさい、なんですか!。
0でした、0です、0なんです!。
……えっ。
リアラ国では侵略に備えて兵の結集を募集していた。
本国とカミの街に掲示板が立てられていた。
掲示板の内容にはこう書かれていた。
『リアラ民よ、帝国軍が侵略を開始した』
『帝国の好きにしてはならない』
『我々は戦う事を決意した』
『今こそ!立ち上がるのだ!』
『兵の結集を決定した、血気盛んな若者よ!』
『今こそ!国を守るのだ!』
『どの部隊に所属したいかは各自の意思である』
そして続きが書いてある。
第一部隊。バーン将軍。
第二部隊。エドガルド副将。
独立部隊。エド隊長。尚、エド隊は勇者付きである。
それを見たリアラ民たちは一斉に話し合う「俺は!バーン将軍の所に!」「自分はエドガルドの旦那だな!」
そして独立部隊の名前を見た一同は一斉につぶやく「うん……勇者様が居るなら……大丈夫だな」
こうしてリアラ民たちは、それぞれの意志で各自、行きたい部隊に向かうのである。
カミの街の広場にて各自の部隊長が待っていた。
テーブルを並べて椅子に座ってる隊長たち。
各自にはリアラ民の名前を記入する為だ。
ぞろぞろとリアラ民が集まってきた。
バーン将軍!俺を部隊に加えてくれ!。
エドガルド副将の旦那!久しぶりだな!。
エドはバーンと父の結集を見ていた。
エドがつぶやく「こっちは、あの勇者がいるぞ!」
それを聞いたリアラ民は一斉に首を横に振る。
まぁ、こうなるかぁー。
エドは絶対に集まらないと確信していた。
リアラ民は1年前に『勇者』の強さを知ってしまう。
1年前に帝国の1個部隊が攻めてきた。その数1000人。だが結局は『勇者』の餌◯にとなるのだ。
勇者は逃げる帝国軍さえも容赦なかった。
それを見たリアラ民は大いに恐れる。
しかし害が無いと分かるとリアラ民は「勇者」と崇めた。
そして帝国軍には、こう言われるようになる。
『リアラの魔王』とあだ名がついた。
こっちは『勇者』で……向こうでは『魔王』だもんなぁー。
勇者と魔王が揃ったよ、いや、本当に。
するとマヤが近寄ってくる。
エド!しっかりと募集しなさいよ!。
姉さん、ほら、見てごらん……。
えっ?どこどこ!?。
姉さん、凄いよなぁー。さすがは。
勇者と魔王の『親』だよ!!。
エドは遂に本音を言う。
姉さん!少しは、しっかりと、しつけしろ!。
ガブッ。ガブッ。ガブッ。民を食ったら!。
そりゃー怖がるわ!!マジで!。
もー何よ『ペッ』て吐いてるから、いいじゃない。
いやぁ!そう言う問題じゃねえよ!!。
それを見てた、リアラ民は一斉に笑うのである。
エド!お前も大変だな!。
坊や!頑張れよ!。
そしていつの間にか広場は和んでいた。
するとバーンが立ち上がる「諸君!聞いてくれ!」
皆、よく集まってくれて、感謝いたそう!。
帝国の侵略を許してならん!我々で迎い打つぞ!。
帝国を迎い打つ場所の戦場は『平原』だ!!。
我々で国を守るぞ――!バーンは腕をあげる。
リアラ民たちは一斉に頷く「お――!!」
姉さん、俺たちも負けてなれないな!。
私の魔法で助けてやるわよ、エド!。
バーン将軍。結集兵1000人。
エドガルド副将。結集兵1000人。
エド隊長。結集0人。
こうして部隊は揃った!いざ!平原へ!。
次回へ続くよ♪戦争により。独立部隊は隠密行動へ。
第26話。帝国軍の進軍。




