第22話。帝国軍が動きだします!?。
グギ?ギギ?ギャ?
お願い、し、ま、す、助けて……。
あっちは、エイ、国……。
ガブッ(何かを口に入れる)
リアラ本国にて第三層の元ラスボス部屋に女王の王座が築かれていた。
バーン将軍はリアラ女王に謁見していた。
バーン、試験はどうでしたか?
マヤ研修生は自由なのです!命令に違反してます。
ふふ、マヤさ、マヤらしいですね。エドは?
エド研修生は、しっかりと動いてくれました。
そうですか、2人とも受かると良いですね。
リアラ女王は新たな『軍隊設立案』を立ち上げていた。
そして、その総司令官がバーンであった。
バーンは『将軍』の位を貰い受ける。
そして副将にエドガルドを抜擢した。
エドガルド。マヤとエドの父親である。
それから市長から連絡ありましたよ、5年前に比べて。
人口が増えたそうです。喜ばしい事です。
はい、ときより家族連れの『赤子』を見かけます。
その生命を守る為になら、このバーン命をかけましょう。
バーン将軍、期待してますよ、ですが!
命はかけないでくださいね。
はいっ!リアラ女王陛下!
一人の兵士が慌てて頭を下げて伝える。
大変です!女王陛下!エイ国の王女が来てます!
なんですって!!どこに居るのですか!
さすがのリアラ女王も驚くのであった。
リアラ女王とバーン将軍は兵士についていく。
リアラ女王が驚くも無理はない。
リアラ国とエイ国の距離は遥か遠いのである。
その距離は6000マイルだ。
兵士はリアラ女王陛下に経緯を伝える。
勇者様が発見したのです。口に咥えてマヤ様の家に。
分かりました、急いで向かいましょう。
3人は急いで上層に上がり。カミの街に向かう。
カミの街が設立されてから、ほとんどの民は地上で暮らしていた。
まだまだ本格的な『街』とは言えないが。
それでも、しっかりとした『木製住宅』である。
しかし中には慣れ住んだ『都市ダンジョン』に住みつく者もいた。
そしてエドガルド夫婦も街に住んでいた。
エドガルド夫婦の家は2階建ての家であった。
守り神は『勇者』の称号を貰い受ける。
もはや、いつの間にか……勇者である……。
リアラ女王陛下たちはエドガルド夫婦の家に到着していた。
マヤは慌てて、玄関を開ける。そしてリアラ女王たちを中に入れる。
マヤさ、マヤ、エイ国の王女が居るのは本当なのですか!?
うん、『ゆーちゃん』が連れてきたから。
ゆーちゃん。勇者の事である。『あだ名』である。
今ベッドでお母さんが看病してるよ。
マヤは2階へと誘導する。そして扉を開けると。
そこに居たのは。エイ国。第二王女であった。
リアラ女王はライラに頭をさげる。そしてエイ国の王女に目を向けると。
エイ国の第二の王女は『獣人』であった。
頭にはフサフサの耳が生えてる。
そして看病して毛布を被せてるせいか尻尾が見えない。
リアラ女王、バーン将軍、兵士は一斉につぶやく。『尻尾を見てみたかった……』
それを聞いた、ライラが「クスッ」と笑う。
するとエイ国の王女が話しかけてきた。
初めまして、あっちは、王女の『クー』と申します。
今度はリアラ女王が挨拶をする。
私はリアラ国の女王です。リアラとお呼びください。
みんな、たたかった、なのに。あっちだけ。
クーは急に号泣するのである。
それを見たライラはクーの背中をさする。
リアラ女王は経緯をクーに聞いたのだ。
エイ国に帝国が30万の大軍で攻めてきた。
応戦虚しく。敗北を期した。のだと。
もうすぐ。エイ国が壊滅する。
リアラ女王は愕然とする。
エイ国は『種族混合連合』である。
エルフ族。ドワーフ族。獣人。の連合国なのだ。
帝国軍はリア国を滅亡して以来、本格的にエイ国に宣戦布告をしたのだ。
階段から上がってくる足音がした。
一人の兵士が伝える。
緊急事態です!帝国から使者が来てます!!
それを聞いた一同は驚く。
次回へ続くよ♪勇者は戻って岩カモフラージュになる。
第23話。帝国軍の使者。




