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スレ主がダンジョンアタックする話  作者: ゲスト047562


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28/159

第28話 【済】魔猪の塔屋上

“うおおおおおおおおおおおお!!!!”

“888888888888”

“スイッチいいいいいいいいいいいい”

“あかん、画面がぼやけて…”

“生きててくれたかスイッチ。ありがとう、ありがとう!!”

“おめでとうスイッチ!!”

“祝え!!最強新人ダンジョンアタッカーの誕生を!!”


「皆さん、最後まで応援してくださってありがとうございました」


俺の事を諦めずに応援してくれた人達に、深々と頭を下げる。この人達のおかげで、俺は一歩先に進めたんだから、ホントに頭が上がらない。


“三鶴城礼司:素晴らしい戦いだった。是非、私のパーティに入ってもらえないだろうか。一度、話だけでも聞いてもらいたい”

“え!?三鶴城礼司!?”

“ホンモノか!?”

“winner:あ?”

“やべえ!!ガチだ!”

“至強のリーダーだあああああああああああ”


そうだ。オークキングの犠牲者の装備を回収しよう。彼等の魂だけでも、大切な人達の所へ帰してあげたい。


「お待たせしてすいませんでした」


“スイッチコメント見ろ!!”

“米見ろ!至強がいるぞ!!”

“何してんだww”

“あー、遺留品回収してるわ”

“一つ一つに手合わせてるのか”


遺留品の武器をバッグに入れていく。風化しかけの服も多くあり、それらは篝火の後ろに積まれていた。


“丁寧やなぁ”

“こういう所はマジで良い子なのよな”

“戦ってる時と全然違ってて良いね”

“ギャップ萌えはあり、ですね……”

“とりまはよ三鶴城礼司に気付いてやれww”


粗雑に散らばっていない辺り、奴はここまで来た人達には、敬意を持っていたんだろうな。

オークキングへの敬意も込め、静かに黙祷を捧げる。


「さて。ではいよいよ……」


“ 三鶴城礼司:素晴らしい戦いだった。是非、私のパーティに入ってもらえないだろうか。一度、話だけでも聞いてもらいたい”

“スイッチコメント見ろ!”

“至強リーダーが同じ文章送ってるww”

“よっぽど気に入ったんやなぁ…www”

“そりゃあれだけのもん見せて貰ったからな”


「素材ガチャ見てみましょうか」


“ふぁーーーwwww”

“気付いてねえwww”

“ガチャより米見ろやww”

“あの、マジでコメント見てあげて?”


やっぱり皆、人のガチャ結果は気になるよね。他人が爆死する姿は、確かに見てて面白いし。


“ 三鶴城礼司:素晴らしい戦いだった。是非、私のパーティに入ってもらえないだろうか。一度、話だけでも聞いてもらいたい”

“もうBOT化しつつあるやんww”

“やべえ腹痛いwww”

“winner:草”

“先輩もよう煽っとる”

“嫌いなんかな?至強w”


さて、素材ガチャの結果は……?


「ま、魔晶……!!」


“魔晶!?”

“マジで!?”

“winner:魔晶。マナが凝縮された結晶。マナで出来た物質の中でもとりわけ異質で、マナでもあり物質でもあるという矛盾した塊。魔晶からマナを抽出する事で、マジックスキルの強化やエネルギー資源にもなる。質も完璧、ギルド査定は最低落札額500億”

“ 三鶴城礼司:素晴らしい戦いだった。是非、私のパーティに入ってもらえないだろうか。一度、話だけでも聞いてもらいたい”

“500億!!??”

“オイオイオイ”

“オークキングから取れる魔晶がそれって……”

“さらっと三鶴城・BOT・礼司スルーされて草”


魔晶は、透き通った青い空の様なビー玉をしている。質が低い物は青黒く、高い物程青く透き通っているのだが、これ程青い魔晶は初めて見た。


「え、これ大分やばいんじゃ……え?確かコアモンスターの強さと比例するんだっけ?」


“スイッチも混乱してるww”

“そらそやろ。こんな綺麗な青見たの初めてや”

“ヤバいやばい。伝説級のやつじゃんこれ”

“winner:五つ星以上の竜種が落とす魔晶と同等以上だね”

“URじゃねえか!!”


でも、ホントに綺麗だ。魔晶は資源以外にも、宝石としての価値も非常に高いって聞いたことがある。確かにこの輝きは、飾っておきたくなるのも分かってしまう。


吸い込まれそうな程透き通った、青く輝く魔晶を見ていると…。


「………じゅるり」


“え?”

“ 三鶴城礼司:素晴らしい戦いだった。是非、私のパーティに入ってもらえないだろうか。一度、話だけでも聞いてもらいたい”

“ん?”

“は?”

“え?何で涎?”

“スイッチ?だめだよ?”


「いやいや、流石にね?これがすっっっごい高価で、ガチャでSSRなのは分かってますよ。俺がどれだけ苦労したkいただきまぁぁぁあああす!!」


“はああああああああ!??!”

“あああああああああああ!!?”

“お前500億がああああああああああああ”

“たwwwべwwwたwww”

“ぺっしなさい!!ぺっ!!”

“winner:嘘でしょ…”

“先輩もドン引きだよ!!ww”

“ 三鶴城礼司:素晴らしい戦いだった。是非、私のパーティに入ってもらえないだろうか。一度、話だけでも聞いてもらいたい”

“コイツゲテモノ系配信者でも目指してんの?ww”

“おま、500億の魔晶だぞ!!?馬鹿か!?”


口の中で魔晶をコロコロ転がす。当然だけど無味無臭。ビー玉くらいの大きさだった魔晶は、数秒で溶けて口の奥に消えていった。


「んー。思ったより味無かったな」


“ああ……”

“500億の飴玉食った感想がそれかよwww”

“やっぱイカれてるわ”

“あんな魔晶、競売にかけたらどれだけの価値だったのか……”

“ 三鶴城礼司:素晴らしい戦いだった。是非、私のパーティに入ってもらえないだろうか。一度、話だけでも聞いてもらいたい”

“三鶴城・BOT・礼司さんもブレねえなぁww”


「あ、スキル見ましょスキル」


オークキングを倒して、大量のマナが俺に吸収されたし、レベルアップしてるかもしれない。

そう思って、俺はスキルカードを取り出す。


『真・覚醒』『魔眼』『適応力』『筋強化』『飛刃』『纏魔気鱗』『極光星鎧』『超耐性』『魔猪を統べる者』


「……あれ?」


俺スキルカード君にモンスター扱いされてる?

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