第6話 なんでこうなった
「いやいや嘘でしょ?流石にないって」
「確かに母はよく若いと言われますが、本当に今年で45です」
若いとかそう言うレベルじゃない気がする。
嘘だろ?あの見た目で?あの肌で?あの髪質で?
「そ、それで君は僕になんの用なのかな?」
俺が必死に絞り出した言葉に対して茉莉花は、
「あ、あの、私自身がお礼をしたいので家まで来てもらってもいいですか?は、母は今、家にいませんので」
「はい行きます」
俺は即答した。
当たり前でしょ。これって一目惚れってやつでしょ?
彩花さんから話を聞いていい人だなって思って実際会ってみたら一目惚れ。
いやぁ俺にもモテ期が来たのかなぁ〜!
「そ、そうですか!ではついてきてください!」
そう言って茉莉花は歩き出した。
や〜んもう頬なんか赤らめて喜んじゃって!
可愛いんだからもうっ!
俺も茉莉花のあとをついていく。
『これって期待していいのかな?いいよな!』
俺は舞い上がりそうになる心を何とか落ち着かせながらついていった。
家に向かう途中、茉莉花は無言だったが、恥ずかしいのだろう。
ここは男の余裕というものを見せてやらんとな。
「あのさぁ」
「はい?」
「茉莉花ちゃんって呼んでもいい?」
「...お好きにどうぞ」
「じゃあ質問もしていいかな、今好きな人とかっている?」
「それは...ごめんなさい、恥ずかしいです//」
「そ、そっかならいいよ」
こんなこと言ってるが内心では
『よっしゃー!これもう確定で俺じゃん!!』
こんなことを思っていた。
俺はそれ以上何も言わなかった。
地雷とか踏んだらこのいい雰囲気がぶっ壊れるし。
「あの、着きました」
「そつかぁ、ここが茉莉花ちゃんの..い..ぇ...」
そこはここら辺では有名な超高級マンションだった。
「あ、あのぉ茉莉花ちゃん?」
「じゃ行きましょうか」
「ちょっ、待って!」
茉莉花ちゃんはどんどん先に行ってしまった。
それに俺もついていく。
「もしかして、茉莉花ちゃんの家ってお金持ちだったりする?」
「?...わからないです」
「そ、そっかぁ...」
聞かなくてもわかる。絶対金持ちだ。
やばいなんか怖くなってきた。
俺たちはエレベーターに乗って、上に移動した。
...エレベーターの中もなんかキラキラしてた。
「ここです」
「こ、ここかぁ」
なんかドアもキラキラしてるよ。
「どうぞ入ってください」
「お、お邪魔しまーす」
ドアを開けると広い玄関があった。
『広すぎじゃね?俺もうここで生活できるよ?』
「こちらにどうぞ」
「は、は〜い」
俺は中に入って、茉莉花ちゃんに言われるがままに移動した。
リビングには通されず、茉莉花ちゃんの部屋に直行した。
「この中で少し待っててください。お茶を持ってきますので」
「あ、お、お構いなくぅ」
「では」
そう言って茉莉花ちゃんは部屋を出た。
美鈴以外の女の子の部屋に入るなんてこれが初めてだ。
美鈴の部屋とはちがい、中は以外と質素な感じだった。
『けどいい匂いがする。これって[world]だよな?』
俺は微かな[world]の匂いに反応してしまった。
おそらく布団のシーツからだろう。
そんなことを考えていたら...
「お待たせしました」
「はっはいぃ!」
「?」
女の子の部屋で匂いを嗅いでたなんてバレたら絶対引かれる!
俺は誤魔化すようにこう聞いた。
「いやー凄いとこだね!びっくりしちゃった!俺の家はそんなに大きくないからなんか羨ましいなぁ!」
「そうですか...私はあんまりそう感じませんが」
こ、これが金持ちの余裕か?
「あのぉ、本題に入ってもいいですか?」
「ほ、本題って?」
そう言うと茉莉花ちゃんは俺の前に座り、
「あの...本当に猫のことはありがとうごさいました」
「いやいや!そんなお礼を言われることじゃあないよ!」
彩花さんが美人だったから助けた。なんて口が裂けても言えない!
「そ、そういえば彩花さんはいないって言ってたけどお父さんは?今はいないの?」
「あの...父と母は5年前に離婚していて、今は会うどころか連絡もとっていないらしいです」
「あ、ごめん。無神経だったね」
「あ!気にしないでください!私も父はあまり好きではなかったので」
「そ、そっか!」
「...」
「...」
俺のバカ!無神経にも程があるだろ!なんでいつも余計なことを聞くんだ!
多分こういうところがモテないことのひとつなんだろうなぁ...
ってやかましいわ!
おれがそんなことを考えていたら
「あ、あの!」
「ひゃい!」
大きな声で呼ぶもんだから声が裏返った。ちょー恥ずかしい。
「いきなりなんですがお願いがあるんです!」
「お願い?」
そう言うと茉莉花ちゃんは頬を赤らめ俯いた。
これって...
「あ、あの...」
「うんうん」
少しがっつきすぎか?でもほとんど確定みたいなもんだろこれ。
赤らめた頬にそのモジモジとした反応。そして家には2人きり...
勝ち申した。
「わ、私の...」
「うん、私の...なに?」
あぁ!お母さん!お父さん!僕を産んでくれてありがとう!
あなた達のおかげで僕はいま!男になります!
「私の...」
「...」
俺はその時覚悟を決めた...
「私のお婿さんになってください!!!!」
男になるかく..ご..ヲ.....???
「は?」
聞き間違えたかな?
「あのぉ...なんて?」
「わ、私のお婿さんになって欲しいんです」
「...」
なんでこうなった?
ムズい!なんかダラダラになって細かい説明もできてない気がします!
下手くそですみません!
もっと上手くなりたいので感想にて厳しい評価を待ってます!