△ 第5話 帰り道に...
「酷い目にあった...」
「あれは修也が悪い」
「諒に頼まれたんだよ」
「りょーくんはいいの」
「甘やかしすぎだろ!!」
「まぁまぁ」
あのHRのあと、本当に職員室に呼ばれた。
やっぱり元ヤンなのかな?巻舌とかやばい言葉を普通に使っていた。
しかもあの人、生徒である俺に愚痴を零していた。
地毛がが金髪なせいでまわりからはいつも不良扱いされたーとか、
そのせいでろくに男ができずバージンのまま27歳だぁとか、
知らなくていい情報をベラベラ喋ってきた。
...なんで教師になれたのあの人?
だけどかなり美人だった。
髪は金髪で、地毛らしい。
黒に染め直していない理由を聞いたら、髪が痛むからという理由らしい。
教師がそんなんでどうするよ。
身長は、俺より少し小さいくらいで、女性の中では大きい部類に入るだろう。
スタイルも良かった。俺の見立てではEカップはあった。
アンダーとのバランスが完璧だった。
服は最近の流行りに乗っているっぽい。
白パンツに黒のニットでその上からジャケットを羽織っていた。
すごい似合っていた。
そして説教が20分ほど続き、俺は2人とようやく帰路についている。
「そんなことよりさぁ、今度の休み3人で遊びに行かね?どうせ暇でしょ?」
諒の言葉に俺は、
「そんなこととはなんだそんなこととは、ていうか2人でいけよ、俺どう考えても邪魔だろ」
俺なりに気を使った。
「別にいいよ、てか逆に行こ。そんなこと気にしないで」
美鈴までもがそんなことを言う。
この2人はいつもそうだ。2人で付き合っているのに毎回出かける度に俺を誘ってくる。
「さすがにいいよ、2人だけのデートとかあんましてないだろ。もう高校生なんだからそろそろ俺抜きで行けよ」
「私はりょーくんと2人きりじゃなくても一緒にいるだけでいいし、そこに修也がいればもっと楽しい」
「そうそう、俺もみーちゃんと同じだよ。だから3人で行こーぜ」
...本当に困る。
何が困るって、この2人は本心でこんなこと言っちゃうもんだから困る。
けど...
「まぁまぁ、高校生になって初のお出かけは2人だけにしとけって。次遊び行く時は俺も行くからさ。 」
...正直なところ俺も一緒に行きたい。
けどそんな事じゃいつまでたっても俺は2人から離れることが出来なくなってしまうだろうし、2人にとっての俺もそうだ。
「そうか...そこまで言うなら2人で行こっか、みーちゃん」
「そうだね、修也がそこまでいうなら」
2人はようやく了承してくれた。
俺はこの2人が本当に好きだ。もちろん友達として。
だからこの2人の邪魔になるようなことは絶対にしたくない。
2人には幸せになって欲しいから。
「じゃあまたな、修也」
「またね」
「おう、じゃあな」
2人の家の前まで着いたので、俺は自転車に乗る。
何を隠そう、この2人はお隣さんなのだ。
しかも親同士が超仲良し。
産まれた時からの付き合いで、中学の時に恋人同士に...
そして今に至る。
くそっ、なんなんだよ、どこのラブコメの主人公だよ。
幸せになってください...
そんなことを考えながら俺は、自転車を漕ぐ。
そして俺は、今朝彩花さんと会ったところまで来た。
『彩花さん綺麗だったなぁ...』
そう思っていたら。
「あの!」
「はっ、はい!なんですか!?」
俺はいきなり声をかけられ、変な声で返事をした。
声のした方向を見たら、そこには女の子がいた。
『同じ学校か...』
制服がそうだったので俺はすぐにわかった。
こんな可愛い子を俺は見逃したのか...
「何か用かな?」ときいたら、
「あの...谷口修也さんですか?」
「そうだけど、なんで知ってるの?」
その子はめちゃくちゃ可愛かった。美鈴といい勝負だな。
しかも黒髪ロングのストレート!!!!
ここ一番大事ね。たまらん。
身長は150とちょっとか?
体つきは寂しいな...あと4...いや3年もあれば素晴らしい美女になるだろう。
そんなことを考えていたら、彼女が口を開いた。
「あの...いきなりすみません、母から話は聞いています。」
「母?」
一体誰だと考えていたら、
「あの、今日ここで会ったと聞いているのですが...」
「...え?」
もしかして...
「私、鈴原彩花の娘の茉莉花といいます。歳は15です。」
「え..嘘でしょ?」
同い年かぁ...って、そんなことはどうでもいい!
言われてみれば、たしかに彩花さんの面影があった。
けど待て、どう見ても彩花さんは20代...多く見積ってその後半だ。
15の娘さんって、あの人いくつの時に子供産んだんだよ。
いや待て、まさか...
「あのぉ、失礼を承知で聞くんだけど...彩花さんっていくつ?」
「母ですか?今年で45になります」
俺はその日...生まれて初めて人の年齢を間違えた。
はいここで、爆弾投入。
彩花さんは人妻でした。
いやぁ、物語を書くのって大変ですね。
先のことを考えて、今を書かなきゃいけない訳ですから。
けど忘れないでください。僕は初心者です。
後付け設定なんて当たり前のことになると思います。
そんな作品になってしまうかもしれませんが、
これからもよろしくおねがいします。
あと少し休憩タイムかもしれません。
さすがに出すペースが早すぎるので少し間を開けたいと思います。