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ラボクリエ企画「デイバース」  作者: ラボクリエ
6/8

僕と会長と時計(光宇治)

チク、タク、チク、タク。

 暗闇に包まれた空間の何処からか秒針の動く音が響く。

 暗くて良くは見えない。

 どうやら僕の胴と手足には縄が括られている様だ。

 そして背中に誰かが寄り掛かっている気配がする。

 すやすやと気持ち良さそうな寝言まで聞こえてくるし。

 意を決して背中でど付いてみると、「きゃっ」と聞き覚えのある声が気こえてきた。


「かっ、会長?」


「ああ敏也君。おはよう」


「おはようじゃなくて、どうなってるんですかこれ」


「そこに時限爆弾があるじゃない? このままじゃ爆発しちゃうかも」


「……はい?」


 話が唐突すぎてついていけない。


「ほら。時限爆弾に青いコードと赤いコードがあるじゃん?」


「まあありがちですね」


「もしかしたらどっちか切れば助かるかも」


「いや、手足塞がってるから無理ですよ」


「歯で噛みきれば良いじゃん」


 歯っ?


「敏也君どっちか一つ好きなの切って良いよ。爆発しても私は責めないから」


「……じゃあ、赤で」


噛みきるのに苦戦し、ようやく噛みきれた頃はカウントが残り2秒だった。


 びびび‼


 解除失敗!?

 でも爆発しないのが少々不思議だ。


「あっ、これ目覚まし時限爆弾だから。ドッキリ大成功ー」


 どうやらまた会長にからかわれたらしい。

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