俺は
「ねぇ、お兄さん」
「僕を殺して?」
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よく晴れた夏の日。
俺は眩しすぎる太陽を睨みつける。
「あちぃ·····」
今日はやけに暑い。最近は温暖化が進み、例年より暑くなっているらしい。まぁそんなことはどうでもいい。
「今日何度だよ·····クソっ」
そういえば、朝の天気予報で夕方には雨が降ると言っていた。こんなに晴れているのに降るのか?と思うが、そう思うこと数年。俺はしっかり学んでいた。
(そういう時に限って降るんだよなー)
暑い日差しに焦がされながら、ぼーっと道を歩いている。
(そういえば、何しに行こうと思ってたんだっけ)
とうとう頭までおかしくなったか。
そう思いながら道を歩いていると、小さな公園が目に止まった。
(こんな所に公園なんかあったかな。)
思考が定まらない中、とにかく足を休めたい一心で公園に歩き出す。
近所でこんなに小さな公園があっただろうか。あるのは、砂場、ベンチ、シーソーだけだ。
(普通はブランコがあるんじゃないのか?滑り台くらいあってもいいと思うんだがな。)
この公園は裏に森が隣接していて、遊具は少なくても充分遊べる広さではある。子供がサッカーをやっても危険な広さではない。
だがこの暑さだ。大人子供は1人もおらず、動物さえ姿が見えない。
(本当に俺はなんのために外でたんだよ·····)
早くこの暑さをどうにかしたかった。だが、家に帰るという考えは頭が拒否を起こしている。
頭がクラクラしてくる。
よく思い出せない。