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ゲーマー主人公の悪魔攻略  作者: 狛太郎
5/11

観光?

遊楽一行が特訓をしている間、アリエスとルーイは行動を共にしてた。

起きた時間は、ロウガが起床してから1時間ほどあとの出来事だったが、それはどうでもいいことだ。

2人は、他の人同様布団を畳み、一階に戻り朝食 の準備を始めた。スシリは、多めに朝食を作っておいたお陰で、自らが作ることはなかった。作っていたら、恐らく大惨事になっていただろう。特訓中のスシリも戻ることになっていた。

朝食を摂ったあと、外出することを決めていた為、2人は外に出た。が、具体的に何処かへ行くめどが立っていなかったため、町を歩き回ることになった。「これからどうしましょうか?」

「よければこの街の案内でもしましょうか?もしかしたらいい場所が見つかるかもしれませんよ?」

首をかしげながら訪ねるルーイ

「それじゃあお願いします」

それに対して返答するアリエス。

こうして2人の予定は決まった。結局は遊楽と同じように観光し、ロウガと同じように案内することになった。

「それじゃあ行きましょうか?」

こうして街観光、街案内がスタートした。

基本はロウガと同じように、ルーイが先導して、アリエスが案内していた。この日は、ロウガがすでに占い師と会っているため、占いのテントはなかった。

ルーイはまず最初に、サガのもとにアリエスを連れていった。

「ここは、言うなればこの街唯一の病院ですね。病気の治療も請け負ってくれますし、怪我でも治してもらえますよ。ここのサガさんはとても頼れる方なので、何かあったら行ってみるといいですよ。冷さんの治療をしてるのもここだと思いますよ。」

「今いらっしゃいますかね?できれば挨拶をしておきたいのですけど?」

「お客ですか?」

入れるか悩んでいる間に、中からセルアが顔を出してきた。ロウガが来てから1時間も経過しているので当然である。

「あっ、どうもルーイさん」

「どうもセルア君。いつもロウガがお世話になってます。」

セルアとルーイは知り合いの為、話が滑るように進んでいた。1人取り残されていたアリエスは、横で少しばかり焦っていた。「今日はこちらのアリエスさんにこの街を紹介しに来たんです。」

隣で焦っていたアリエスにルーイが助け船を出したことで、アリエスの焦りは収まった。

「そうでしたか。どうも、ここの家主の元で弟子をやっているセルアと申します。」

「ご丁寧にありがとうございます。私はアリエスです。気軽に呼んでください。」

「立ち話もなんですし、どうぞ中に」

「「お邪魔します」」

3人は、サガの家へと入っていった。

部屋の奥には予想通りサガが座っていた。彼女の固有魔法

【医療補助】を使用した状態で。「師匠、お客さんです」

「ういうい、ちょっと待ってねー」

するとサガは、浮かび上がっている様々な情報に手を振り、情報を閉じた。情報を閉じたサガはその場で立ち上がり、3人の方を向いた。

「やーやーいらっしゃい。ルーイちゃんじゃないの。そちらの方は?」

「どうも、アリエス・レイ・ランゼルと言います。よろしくお願いします」

「はい、こちらこそよろしくねー。ロウガ君の彼女か何かかな?」

この発言にルーイは頭を抱えていた。先日からのスシリの発言もあるので当然である。

一方アリエスはポカンとしてた。

「嘘だよ、うーそ。遊楽君の連れって言う認識であってるかな?」

「間違ってはないですかね。」

少し話しているとサガがセルアの方にお茶を出してきてと言った。するとセルアは奥に行ってしまった。

「ささ、座って座って。少し話もあることだし。」

「それじゃあ、お言葉に甘えて」

「私も失礼します」

セルアを除く3人が座った。セルアは未だに奥でお茶の準備をしている。

雑談をすること約3分、奥からセルアが出てきた。手にはお盆を持っており、その上には4つお茶が入れてあった。

1人づつお茶を渡し終えたセルアは

「それじゃあ僕は上に居ますから、何かあったら呼んでください。」

そう言って、セルアは先程持っていたお盆と自分のお茶を持って上の階へ移動した。サガが出した課題があるようだ。

「それじゃあ話そうかな?恐らく後で遊楽君にも話はしておくから。」

「ということは、冷さんの話ですか?」

「その通り。」

サガはルーイのことを指した。そして話に戻した。

「冷君の怪我の詳細と今の状況ね。まずは現状から話そうかな。今の冷君はいたって健康体。怪我も完治したし、渡しが見たかぎり、体調も大丈夫そうだったね。」

サガがそう告げると、ルーイは胸を撫で下ろし、アリエスは安堵のため息をついた。遊楽だけでなく、2人もかなり心配していたため、安心して力も抜けていた。

「2人とも力抜いちゃって、肝心の話はこれからだよ?」

さらにそう告げられた2人は再度しっかりと座った。

「今回の怪我は正直言ってかなり危なかった。誰か応急処置してくれたみたいだけど、誰かな?」

「はい、私です」

アリエスはすっと静かに挙手した。それをいたサガは少し笑顔を見せ、話を続けた。

「アリエスちゃんの応急処置がなかったらかなり危なかったね。ほんと、冷ちゃんは幸運だったね。怪我の状態は、骨が何本か折れてたね。内臓とかに損傷はなかったけど、皮膚は火傷まみれだったし、いくつか斬られた見たいな怪我もあったね。何度も言うようだけど、ほんとアリエスちゃんの応急処置は冷ちゃんの命を救ったよ。私のところに来た時点で、見つかったと時よりはましになってたでしょ?」

「恐らくそうですね。アリエスさんの治療の手際には驚かされました。」

ルーイは笑い混じりで話していた。そうでもないとルーイの心が持たなかったからだ。アリエスもルーイと同様かなり心に来ていた。現在の状況とは裏腹に、かなりの重症を負っていたことに。

そんな2人に対してサガは何も口を挟まなかった。いままで様々な患者を診ていているので、このような状態の身内は様々見てきているからだ。

ある程度落ち着いたことを確認したサガは、話を再開した。

「ここからは私からのお願いなんだけどいいかな?」

サガが急に頼み事をしてきたため、今度はアリエスとルーイが一緒にポカンとしていた。

しかしすぐに平常心を取り戻したアリエスとルーイはその内容を訪ねた。

「私の願いは簡単なことだよ。冷ちゃんのところのスノーウルフが教われたのは、軍の急な考えの変更なんだって?だからきっと頃からも、今回みたいな子が増えていくと思うんだ。だから、そういった子を守ってあげてほしいんだ。」

サガの表情は、いままで明るい顔ではなく、真面目な顔になっていた。またその表情から悲しみも読み取れる。医者として、一般人の意見として心からの願いだとも読み取れた。

2人の回答は質問を投げ掛けられてから、すぐに決まっていた。

「もちろんです。私たちとしてもそんな状態を見逃すことなんてできません。」

「見殺しなんてしたら、一生悔やんでも悔やみきれません!」

後者の暑く語ったのはアリエスだ。しかしだからと言って発言したことば通り、ルーイが非常というわけでもない。彼女も心のなかではかなり怒っていた。しかし、その感情をを外に出さなかっただけだ。今怒りつけてもなにも変わらないので、当然だ。

「そういってくれて安心したよ。遊楽君には後で話すから言わなくて大丈夫だよ。」

「1つ質問なんですけど、先程から言ってる、スノーウルフについて教えてもらってもいいですか?」

「そういえば私もあまり知りませんし、教えてもらっていいですか?」

今回アリエスが質問したのは、歴史に対しての意欲ではなく、これからの仲間についての意欲だった。

「私の知識でよければ説明させてもらうよ。スノーウウルフって言っても、主に2種類いるんだよね。雪国とか、寒い気候のところでしか過ごせない子と、冷却の魔法を得意としてる子。冷ちゃんは、2個目の方だね。だから水属性の魔法が使えるアリエスちゃんがいて良かったと思うよ。相性抜群だから。別に冷却魔法だけでも成立するんだけど、やっぱり凍らせて攻 撃に移動できる方が威力も高いしね。それに、あんまり攻撃手段を持ってない水属性の術者は一緒に攻撃できるから、一石二鳥だね。」

サガは笑いながらそう言った。

それに対してアリエスは納得した顔をした。

「大体こんな感じだけ、これで良かったかな?」

「はい。ありがとうございます。」

「これで作戦の幅も広がりますね」

この話が終わる頃には、全員がお茶を飲み干していた。ちょうどよいタイミングというのもあったため、ルーイとアリエスは、サガに外まで案内され、街案内/観光に戻った。セルアに挨拶をしておきたいとアリエスは申し出たが、一度集中し始めると話が聞こえなくなるということで、断念した。再び出会えなくなるわけではないので、そのまま2人は外に出ていった。

「また来てねー。これからもうちをよろしくー」

最後はサガの見送りで幕を閉じた。

再度ルーイが先導しながら街観光が始まった。回っている道はロウガと基本一緒だった。しかし、占いのテントはもちろん出ていない。(正確にはテント自体は置いてあるままだが、ロールアップスクリーンの扉が閉まっている状態だ )開いていないのは、数十分前まで占い師のロッカとロウガが話していたからだ。

この頃ロウガは特訓に既に参加していた。ロッカの行方は誰も知るものはいなかった。

そんなことを知る由もないアリエスとルーイは一通りの案内が終わってしまっていた。アリエスの興味を引く場所はなく、結局最後にたどり着いたのは、ルーイの幼馴染みであるレイルの店だ。アリエスが「他にないなら」と目を輝かせながら言った結果だ。

外に看板には(営業中)の看板が出ているため、とくに躊躇することなく入店した。

「こんにちは」

「いらっしゃーい。今日はどうしたのかな?」

「さっきまで街の案内をしてたんだけど、終わっちゃってね。アリエスさんも来たがってたから。」

「なるほどねー。よし、思う存分読みたまえ!」

「お言葉に甘えて!」

時間的には、約半日で案内は終わってしまった。昼食をとるか迷っていたが、サガの家でお茶以外にも菓子類を大量にもらっていたため、昼食はとらずに終わった。レイルも食べていたため、店のなかではお茶だけもらっていた。

レイルがのっものの準備をしている際、アリエスは既に’大量の本を準備していた。ルーイは数冊だけ持っているのに比べ、アリエスは数十冊持っていた。戻ってきたレイルはその数に驚いていたが、なにか言うことはなかった。

ルーイが読んでいるのは、古式魔法の召喚魔法についてだ。6匹の妖狐を同時に召喚できると言っても、ルーイはまだまだ未熟だと思っている。実際にはまったくそんなことはない。むしろ、古式魔法に所縁がある血液と、元からあるルーイの技能で、そこらの召喚魔法師よりも優れている。

アリエスは、店にある本を全巻読破するために端からとっていっている。古式魔法だけでなく、古代の兵器や情景、建物と言った様々な本があるため、アリエスの速読が止まることがなかった。なんの変哲もない本に対しての読書のスピードは回りと大差ないが、歴史書になった瞬間、爆発的にスピードが上がる。稀にある情報量の多いものでも、アリエスが止まることは滅多にない。

お茶の準備が終わったレイルは、各自に1つカップを渡し、自分も読書に移行した。

レイルが読んでいる本は、魔方陣関連の本だ。あまり客が来ないとはいえ、使用する人は当然のごとく存在している。より楽に、使用者、同行者の体に負担をかけないようにするためにより深く読み込んでいる。一度目を通した物ももう一度読み直している。(基本一度読んでいるものなので、なかなか新刊は読んでいない)

本を読んでいると、経過する時間はあっという間だ。レイルの店についてから既に2~3時間経過していた。アリエスとレイルはかなりの数本を読み進めていた。ルーイは疲れが溜まっていたのか、数冊本を読んだところで寝てしまった。寝ていたルーイに気づいたレイルは毛布をかけていた。アリエスも同じことをしようとしていたが、毛布の場所がわからず、結局ルーイに知らせるだけになってしまった。それでも、ルーイが快適に過ごせたのは、2人のお陰だろう。

「…うーん、寝ちゃってましたか…」

ルーイの目覚めに気づいたアリエスとルーイは、読書を一時中断した。

「おはよう、ルー。よく寝れた?」

「お陰さまでね」

ルーイはそう返答しながらかけていた毛布を畳んでいた。畳終えた毛布を受け取ったレイルは、毛布を仕舞いにカウンターの奥に向かった。

「調子はどうですか?お疲れだった中、案内をしていただいてありがとうございました」

「いえいえ、お気になさらないでください。私はぜんぜん大丈夫ですから。」

そういって、ルーイは自分は大丈夫だと言うことを示した。

ルーイ本人が大丈夫とは言えど、寝たことから相当疲れが溜まっていたことは手に取るようにわかる。そのため、アリエスはそろそろ帰ることを視野に入れていた。

「そろそろお開きにしようか?明日には出発するんだろう?風の噂で聞いたよ。」

出発と言うのは、悪魔のもとへ出発すると言うことだ。

「そうですね、そろそろ帰りましょうか、ルーイさん」

ルーイは多少悩んでいたが、留まっていたせいで明日の行動に支障が出るのも困る。

「それじゃあ帰りましょうか。また来るわね」

そのため、ルーイは帰ることに決めた。

店を出る前にアリエスとルーイは読んでいた本をもとに戻した。レイルはそのまま継続して読むため、片付けず、しおりを挟んで本を閉じた。

「また来てちょうだいねー」

そうして、今回もレイルがドアから見送り。2人は家へと戻っていった。

今回は少し短めになってしまいました。

申し訳ない!

次回はもうちょっと長めに作らせていただきますので、勘弁してください!

次回はようやく、ルーイ、ロウガの父、スシリの夫救出に行きます。本来の目的は、古式魔法のの血が奪われていることを防ぐことです。

頑張って内容の濃いものにしますので、友人などに勧めていただけると幸いですww

コメントなどもお待ちしております

次回をお楽しみに

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