表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/21

ガキ

「いいよ」

そう言った後、そのガキも僕らの仲間に加わって、一通り自己紹介が終わって、バルカンも部屋の中に片づけて、まあ、バルカンを間近で見た時もさすがに本物だとは思ってなかったみたいだけど、それで、一通り落ち着いた時に、ガキはトイレに行くと言いだした。

「トイレ、行ってもいい?」

「別に行きたきゃ行けばいいよ。もうお前ん家でもあるし。好きなようにしなよ」

わかった。と言ってすたすたトイレに向かう。

がちゃ

「なあ、あいつは、巻き込まないようにしような」

じょぼぼぼぼぼぼぼぼ

「ああ、わかってるよそんぐらい」

ぼぼぼぼぼぼぼ

「でも、僕が許可したはしたんだけど、お前はいいの?」

ぼぼぼぼぼぼ

「ああ。いいよ。まあ入れるに足る何かがあったんだろう、しな」

ぼぼぼぼ

「お前も、僕の事がよくわかってきたじゃないか」

「しね」

ぼぼぼ

「にしてもあいつ、出すなあ…」

がしゃ

じゃあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ

「ちょっと、これ、あれ、ドアが、開かない」

「あーごめん、そのトイレ、壊れまくってるんだわ」

悪い悪い…といいながらトイレに向かうあいつ。

まったく、どうしてここのトイレはあんなに壊れてるんだろうか…直す気もないみたいだし…

でもあいつがガキにトイレの使い方を教えてるところを見ながら、なんだかあいつは優しいなあなんて僕は思ったりした。

「さて、トイレの事件も無事片付いた所で…」

カーテンは全部開けた。ソファーにもちゃんと座った。飲み物も飲んだ。トイレにも、行った。バルカンも部屋の中。

僕らは万全の状況で、ぶらり途中任務の旅に出ようとしていた。

「昨日、」

あいつの黒いゴーグルが、ひかった。

「警官に、通報した奴だ」

ごくり。僕たちは息をのむ。

「復讐だあああああああああああああああああ」

「うおおおおおおおお」

「うおおおおおおおお」

「……」

「ん?なんだガキ?何か重要な見落としが・・!?」


「いや、ガキのすることでしょ。」

このときがガキが一番ガキじゃなかったね。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ