肥満症の終焉 ノボ・ノルディスク社の逆襲
肥満症の終焉になる?
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肥満症の終焉・その2(ブラジル編)
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肥満症の終焉・ブラジル編・リラグルチド戦争開始
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肥満症の終焉・新たなる希望エグノグルチド成分
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『肥満は万病のもと』
肥満症の終焉シリーズ
ノボ・ノルディスク社の逆襲
最近、明確に書くと2025年9月22日午後21時55分に、ロイター通信が報じたニュースを覚えている人もいると思う。
「ファイザー、肥満薬開発メッツェラ買収 73億ドル規模」(※1)
その記事から拝借すると以下は記事のまま:
「肥満治療薬の開発を手掛ける米メッツェラ(MTSR.O)を将来の支払いを含め最大73億ドルで買収すると発表した。」(※2)
そのメッツェラ社は何の会社なのか?
糖尿病・肥満症治療薬市場で完全に乗り遅れたと思われていたファイザー社が買収することを発表したほど実績のある製薬会社であることがまず間違いありません。
メッツェラ社のサイトを参照すると完全に独自路線で肥満とその関連疾患に対する、強力尚且つ超長時間作用の新世代のホルモン療法の設計、開発、製造等、そして最終的の目標はそれらの医薬品の商業化に注力する臨床段階のバイオテクノロジー企業である。
これを読むだけですごいワクワクしません?
経済アナリストたちの予想で2030年頃まで1500億ドルの市場になることをほぼ確実と言われている糖尿病・肥満症治療薬市場にファイザー社を堂々と争いに参入すると思われていた。
そんなメッツェラ社はファイザー社との「政略結婚」はほぼ確実と思われていたが、誓いの言葉(契約)の前に今となって「意義あり!!」を大きく叫んだ世界的製薬会社がある。
その製薬会社はなんと・・・デンマークのノボ・ノルディスク社である。
2025年10月30日の木曜日(日本の30日の夜遅くかな?)にメッツェラ社に対する対抗入札を開始し、莫大な利益率の糖尿病・肥満症医薬品市場をめぐる熾烈・過熱・激烈な競争でファイザー社から買収提案を土壇場で奪還したと同じくロイター通信で報じられた。
ノボ・ノルディスク社は糖尿病・肥満症市場の代表的医薬品の一角であるGLP-1ホルモンの一種であるセマグルチド成分のOzempicとWegoby、同じく一世代前のリラグルチド成分のSaxendaとVictozaを開発したことで知られている。
上記の最初の2つの有力医薬品について有効成分であるセマグルチド成分は複数の国(カナダ、中国、インド、ブラジル、メキシコ等)で2026年初頭から始まるドミノ倒し特許期限切れに備え、糖尿病と肥満の次世代治療薬の強力なポートフォリオを開発する狙いであると発表している。
そして上記最後の2つの医薬品の2024年11月をもって、同社のリラグルチド成分の特許失効に伴い、インドとブラジルでジェネリック医薬品の製造・販売を許した。
インドではSaxendaのジェネリックであるPlaobes(※3)が販売開始され、2025年8月にブラジルではSaxendaのジェネリックであるOrileとVictozaのジェネリックであるLiruxが販売開始された。
連続巨大な市場陥落を味わい、最大の競合相手である米イーライリリー社とGIP・GLP-1受容体作動薬の効果に敗れて、糖尿病・肥満症治療市場では十分な対応ができていないとの懸念から、経営陣の大半を解任してから 1 週間後の積極的な方向転換を示している。
この土壇場で大胆な対抗入札提案を出し、メッツェラ社の首脳陣を魅了した。
ノボ・ノルディスク社はメッツェラ社に対して以下の対抗入札提案を大胆と告げた。
60億ドルの前払い金と、その後のマイルストーン達成に応じた支払いを含め、最大85億ドルを提示した。その一方、ファイザー社が出した提案は、マイルストーン達成金を含めて73億ドルだったのである。
メッツェラ社はノボ・ノルディスク社の提案を「大変優れている」と好評価し、ファイザー社に対して既に通知済みであると同時にファイザー社には4営業日の交渉期間が与えられていることも発表した。
その声明にはノボ・ノルディスク社の提案はメッツェラの株価を1株あたり最大77.75ドル、総額約90億ドルと高い評価していると更に付け加えて発表した。
まず投資家たちの間で知られていますが、メッツェラ社の株価は2025年1月以来、すでに100%近く上昇しており、2025年10月30日の木曜日・午後14時45分(グリニッジ標準時・日本時間同日23時45分)時点で約22%上昇していた。
一方、ファイザー社は、ノボ・ノルディスク社が以前メッツェラ社に対して買収提案を提出したものの、それを拒否されたと発表。ファイザー社はこの土壇場の修正買収提案は完全に「無謀」な試しで、糖尿病と肥満治療薬市場における自由競争を阻害する悪質なものであり、メッツェラ社買収における自社の権利を守るために「ありとあらゆる法的手段を取る用意がある」と声明を発表した。
ノボ・ノルディスク社は上記の発表に対して、自社の買収提案はファイザー社の買収提案を「はるかに優れていて、上回っており」と発表し、更に米国内への投資強化を強調した。
メッツェラ社の買収提案をめぐり、何故ここまで強烈な争いを繰り広げられるのか?
実はメッツェラ社、ノボ・ノルディスク社や米イーライリリー社の製品よりも服用頻度が少ないものなど、実験的な肥満症治療薬を開発している数社のうちの1社で、その開発中の治療薬は月1回の服用で効果が期待されており、その最有力候補はGLP-1受容体作動薬になり得るMET-097iや膵臓ホルモンのアミリン成分を模倣したMET-233iなど、実験的な肥満治療薬のポートフォリオを保有している。
ノボ・ノルディスク社は自社の医薬品ポートフォリオを補充するためにどうしても手に入れたい、最大の競合相手である米イーライリリー社との完全な差別化を図ることが最優先事項であり、競争力強化の中で優位に立つ可能性を示しているのである。
耳よりな情報ですが、ちなみにメッツェラ社は本年である2025年に初上場し、2025年10月29日の水曜日の終値時点で時価総額55億ドルに達しており、これからも大変な注目を浴びる製薬会社である。
ノボ・ノルディスク社の超攻撃的な買収提案に対して、ファイザー社は自社の買収提案を4日以内に「改良・改善」する可能性も大いにあるので、ここ数日、この戦いから絶対に目が離せません。
最後に書きます、この記事(駄文)は専門的なものではなく、ロイター通信の日本語版とフォーブス誌の英語版の記事をベースにしたあくまでも個人のつぶやきである。
以上。
(※1)タイトルはそのままである。
(※2)文章はそのままである。
(※3)日本では未承認のため、医師による個人輸入で一部の美容クリニックで完全自由診療で処方されている。
よろしくお願いいたします




