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6. 誕生日パーティー❶

時は流れ私は16歳なろうとしている。

いよいよゲームがスタートするのだ……

私とルーファス様の仲は相変わらずで最近はルーファス様が私の話にツッコミを入れてくることが増えた。

前まではルーファス様に会うこと自体が奇跡だった。今ではそれが日課になっている。しかし、この日課は2年後に崩れることになる。


自分自身で何度も確かめる。ルーファス様とヒロインにどんなことがあろうとも、私は二人を邪魔しない。絶対バッドエンドなんかにさせない。


歳を重ねるごとにゲームの内容が鮮明になった。

ルートは5パーターンあるが90%の確率でルーファス・ソファアのハッピーエンド、バットエンドになる。

ルーファス様とソファアがくっつく可能性が高い。ということは私がバッドエンドに仕向けてしまう可能性があると思う。ゲームの強制力が強い場合、何があるかわからないからだ。


だからこそ、強い意志を持つことが大切だと思う。


でも、どこかでミリーの中身が私になったから、ルーファス様とそのまま…みたいにならないかと思ってる自分がいる。

8年間過ごして、私がルーファス様に不釣り合いなことは私が一番わかっているのに……


「お嬢様、明日は誕生日ですよ。早く寝てください。」

「わかってるわよ。おやすみ、エミリー」


エミリーが灯りを消し、部屋から出て行ったのを確認した私は静かに目を閉じた。




***



「お誕生日、おめでとう、ミルドレッド」

「ありがとu」

「ありがとうございます!ルーファス様!どうか、これからもミルドレッドをよろしくお願いします」

「お父様!被らせてこないでよ!ルーファス様、ありがとうございます」


今日は私の誕生日。

家でパーティーを毎年開くのが我が家の恒例だ。

「早速なんだけど、これ、似合うと思って!」

「ありがとうございます!開けていいですか?」

「うん、どうぞ」


中身を開けると薄い青紫色のドレスがあった。

まるで、ルーファス様の瞳の色みたいでーー

「綺麗……」


「よかった…気に入ってくれて。俺が生地からデザインから考えたんだ!」

「本当にありがとう!来てみていいですか?」

「あぁ」


部屋に入ってからもう一度ドレスを見る。

本当に私なんかが貰っていいのだろうか…ルーファス様が考えてくださったドレス

さっきからニヤケが止まらない。


「さぁ、ニヤけないできがえますよ〜」

「エ、エミリー…いたのね…」

「えぇ、結構前から」


ドレスに合った化粧や髪型をエミリーにセットしてもらう。


「おぉっ!お嬢様が綺麗に見える!」

「あれれ?エミリーさん、私は元の顔も綺麗よね?」

「あはは、私、お客様の様子を見てきますねー!!」



もう、まったく…

鏡に映る自分を見る。

綺麗にまとめられた髪に青紫色のドレス。

ルーファス様とエミリーの趣味の良さがうかがえる。

ちなみに私の趣味はダサいらしい……byエミリー




「ミルドレッド!久しぶり!」

「まぁ、エミリア!来てくれたの?!」

エミリアはわたしの古くからの友達だ。

「あ、あと今日は婚約者のラックも連れてきたの」

隣を見ると、これまた顔の整った美少年とヒロインのソファアがいる。

そう、ラック様の隣にいるのはヒロインのソファア、、、

ソ・フィ・ア・!?

え、え、え、えぇぇぇっっっ!!



「ヴィント伯爵令嬢、はじめまして。あ、隣にいるのはメイドのソファアだ。いつもエミリアと仲良くしてくれてありがとう」

「え、ええ…」

ちょ、ちょまったぁぁぁ!

今はっきりソフィアって言いましたよねぇっ?!

フライングで私会っちゃいましたよ!どうすりゃいいんだぁぁぁ



「ん?ミルドレッド?おそかったね。そのドレス似合ってるよ」

「あ、ありがとうございます」

このタイミングでルーファス様!

これは引き合わせていいのか?いいのか?いやっ良くないっっっ

出会いイベに影響あるかもしれないじゃないっ、

「ルーファス様!お話がありますの!私の部屋に行きましょう!」

「え、は?」

とりあえず今日は勢いでヒロインとルーファス様が出会わないようにするぞ!



(あの方がルーファス様なのね….噂どうりかっこいいお方ね)

「ソファア?どうかした?」

「え?いいえ、なんでもありません」



動き出す、運命の歯車がついにーー!!

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