表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

秋の桜子詩集

時には蝸牛もまた良し

作者: 秋の桜子

便利になった世の中だ。


水道捻れば水が出る

ボタン一つでお湯を張る。  


便利になった世の中だ。


コトコト煮込ますとも

レンジでチンで出来上がる。


時が速く、早く速く進む。


気がするのはきのせい。


二十四時間 


それは変わらぬ時計の針


便利になった世の中だ。


あふれる情報 読み取る力

使いこなせば


何事も、速く早く進む


ぼんやりしてたら置いてきぼりだ。



紫陽花が咲いている

丸く大きく頭を垂れて


蝸牛がのろのろ のろのろ


銀の糸引き進んでる。


ああ、蝸牛 カタツムリ


梅雨の晴れ間の日曜日

するべき事はたんとある


畳に縁側 風が吹く

冷たいそこに寝転んで


雲が千切れる空眺め

のんびり過ごす昼下り


するべき事をのんびりと

考え過ごす午後の時


たまには蝸牛になってみようか

過去など振り返りはしない


背には銀に光る道がある。

前には未知なる時がある。


前だけ向いてうごうごと

歩んだ分だけ進んでる


たまには蝸牛もまた良し


夕立三日、三連チャン


昨夜はどん ピカガラガラ

ざぁざぁ ごぉごぉ


今日は来るかとぼんやりと、

考えてうつうつしていたら


カミナリゴロゴロやってくる

遠くの空では、ショータイム


慌てて飛び起き


洗濯物を取り入れた。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 子どもの時にはしょっちゅう見かけたのですが、最近は全然見ないですね。
[一言] いつもながら情景が浮かぶようです! これぞ詩って感じですね!
[一言] 夏の夕方ですねえ。 外に出しとかないと乾かないし、いつ雨降るか分からないし……
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ