世界三大性自伝文学 我が秘密の生涯 カザノヴァ回想録 わが生と愛
私が勝手に?世界三大性自伝小説と名付けているこの三書についていささか蘊蓄を披露しようかという次第である。
お暇でしたら。。お付き合いくださいませ
☆我が秘密の生涯 原題 my secret life 1884年刊行 著者不詳
ヴィクトリア時代のイギリスの匿名の著者による膨大な性自伝である。
1884年刊行
日本語訳では、佐藤晴夫氏の訳で全5冊 3000ページほどになる.
主人公ウオルターの
幼少期からの50年にわたる性体験をあけすけに具体的に克明に
「それだけ」を、淡々と、ノンフィクション風に
3000ページつづったその執念?には
もはやあきれ返るしかない、、という、トンデモナイ、シロモノである。
ヴィクトリア時代の栄光と繁栄の影に隠花植物のように咲いていた
退廃とエロの英国の裏面がつぶさにわかるという社会学的にも?
貴重な資料?という本でもある。
文学的に、価値がどうこうというよりもその文体は即物的で猥語の連発で
カント・ファック・プリックなどの語がそれぞれ、3000回も
頻発されている。内容は様々な階層の女性との性体験談オンリーであり。
場所は変われど、相手は変われど、手練手管は変われどまあ、
やってることは、それだけですから、、せいぜい100ページも読むと
いい加減飽きてくるのも事実です。結局はやってることは「同じ」ことの
繰り返しですから、、普通の感性の読者なら飽きます。
というかうんざりしてきます、ぐったり疲れます。
というわけで、、内容はと言えば、、同じ行為の繰り返しですから
目次だけ読めばもうある意味もう十分か?と思いますので以下目次を列挙
しておきます。第一巻だけです
ところでこれはフィクションなのでしょうか?
研究者によるとおそらくは、、そういう事実に基づいて、
それをかなり膨らませて書いたものでは
ないかということらしいですね。つまり事実は30パー、脚色が70パー
ということでしょうか?
ウイキペディア
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%88%91%E3%81%8C%E7%A7%98%E5%AF%86%E3%81%AE%E7%94%9F%E6%B6%AF
による目次
第一巻
序* INTRODUCTION
第1章 幼児期の幻のcunt*
第2章 性のめざめゆく過程*
第3章 下女たちとのたわむれ*
第4章 自瀆の驚異*
第5章 大願成就―シャーロットとのいきさつ*
第6章 母性的なメアリの愛*
第7章 百姓娘姉妹との交歓*
第8章 天井舞台の興奮
第9章 ある労働者の妻と街娼
第10章 シャーロットとの邂逅と二人の女の奇妙な関係
第12章 新しき姉妹の同時妊娠のこと
第13章 ウォータールー街のフランス女*
第14章 フランスから連れてこられた娘*
2巻以降の目次はウイキで、、どうぞ参照くださいませ。
邦訳書
學藝書林 全11巻 完訳 田村隆一訳 1977年
富士見ロマン文庫 上中下 ダイジェスト(約1,500ページ) 田村隆一訳 1982年
河出文庫 全1巻 ダイジェスト(602ページ) 田村隆一訳 1998年
ルー出版 全5巻 佐藤晴夫訳 1997-1998年
なお、英語原文はネット図書館サイトで全文が公開されています。
☆カザノヴァ回想録 ジャコモカザノヴァ
原題 イストワーレドマヴィイ(フランス語)わが生涯の物語
こちらでどうぞ↓
https://ncode.syosetu.com/n4820eh/
邦訳書
河出書房 全6巻
☆わが生と愛 フランク・ハリス 1922年刊行
ハリスはイギリス生まれのジャーナリストでのちアメリカに帰化した
その半自伝的な「マイライフアンドラブ」で性体験を赤裸々に告白して
発禁となった。ここには当時の著名な作家の裏話も書かれていて興味深い
内容は虚実取り混ぜのほら話?の連続とみなされている、
ところでここに日本も出てくる
ハリスが当時の日本に来てゲイシャと性体験するというお話は興味深い。
邦訳書
人間の文学 河出書房
『人間の文学03』
『人間の文学04』
『人間の文学05』
『人間の文学06』
『人間の文学07』
大久保康雄河出書房新社
1966年
フランク・ハリス(Frank Harris)
チャプター
チャプターI
第II章。 英語の文法学校での生活。
第三章。 イギリスの学校の日。
第IV章。 学校からアメリカへ。
第5章すばらしい新しい世界!
第VI章。 シカゴでの生活!
第VII章。 シカゴの大火。
第VIII章。 トレイルで!
第IX章。 学生生活と愛。
第X章。いくつかの研究、より多くの愛。
第XI章。 私の最初の金星。
第XII章。 厳しい時代と新しい愛。
第13章。 新しい経験。
第14章。 仕事と精神。
XV章。 ヨーロッパとカーライル。
なお、英語原文はネット図書館サイトで全文が公開されています。