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エピローグ
さてと。
その店には私とミーちゃんがいた。
「駅前のシュークリームとっても甘くて美味しいの。一緒に買いに行きましょう」
ミーちゃんは小さく唸りながら首を横に振った。
「大丈夫だって、あそこは綺麗なテラスカフェもあるから」
ミーちゃんは動かなかった。
「そんなことしたって無駄よ。なんたって、私は名探偵なんだからね」
ミーちゃんをひょいと私は抱き上げた。
黒くて、モフモフの、満月のような黄金の瞳。
驚いてミーちゃんは声を上げた。
「ニャーッ」
ふふっとリカコは微笑んだ。
甘いものが大好きな彼女だから、カスタードをたっぷりと詰めて、粉糖をふるったシュークリームも気に入るだろう。ぜひ、食べさせてあげたい。
モフモフの可愛いミーちゃんに話しかける。
「ね、満月の魔女さん」
彼女は一言困ったように鳴いた。
「ふふ、じゃあ行こうか」
リカコは彼女を抱いて店を出る。
月曜日の朝はシュークリーム。
明日は何を食べようかな。




