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魔女と私



 月曜日。

 今日はシャリシャリのシュガートーストとコーヒーにしよう。

 私はトーストを味わって食べた。

 そして、喫茶十三夜月に助けを求めるべく探偵に会いに行く。そう強く心に誓った。



 アパートの鍵を閉めて外に出る。清々しいほど暑い夏だ。

 「よし」

 階段を下り一階に降りる。

 ガシャン。

 変な音がした。

 地面を見ると、上から鉢植えが落ちたようだ。小さい鉢植えだったが頭にでも落ちたら危なかった。

 「なんか不吉だな。はやく行こう」

 速足でその場を私を去った。

 アパートを出てすぐの曲がり角。バイクが物凄い勢いで走ってくる。

 「危ないな」

 あれ?なんかこっち向かって?

 「ぎゃ!!!」

 思わず茂みの中にダイブした。

 バイクが速度を落とさず、むしろ私をひき殺す勢いで走ってきたのだ。どういうことなのか。私はボサボサになった髪を直しながら茂みから出てきた。

 「いや、いや、いや、いや。こんな日もあるさ」

 私は気おとり直して歩く。早いとこ商店街の方向かおう。

 そこにトラックが信号待ちをしていた。まさか突っ込んでこないだろうなと思いながら横を通る。

 通れた。

 「よかった」

 私は恐々歩いた。

 そこに、猛スピードの自転車が突っ込んくる。明らかに私の方をめがけて。

 「うぉぃ」

 私は果物屋にダイブした。

 「お、お嬢ちゃん大丈夫かい?」

 「大丈夫です。すいません潰れた果物は買いますので」

 むくりとリカコを立ち上がる。

 

 は?

 ちょっと、ちょっと?

 まだ一日目なんですけど。

 月曜日始まったばかりなんですけど?

 もしかして初日から殺しにかかってますか?

 私まだ何もしてないんですが?

 


 どうやら魔女と私の戦いが玄関を開けた瞬間に始まっていたらしい。





 


 


 

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