午後のハンプティダンプティパート2
失敗した。失敗した。失敗した。
私いつも失敗してる。
マイペースな性格であるが、流石に八月一日からの異変には気が付くさ。顔面蒼白で知人や親にも言ってみたが誰も信じてくれなかった。そりゃそうだ。自分自身でさえ、信じられなかった。そして、変人とあだ名をつけられてしまった。だから、探偵を探す事に必死で、そんな大事な事をうっかり忘れてしまっていた。ああ、当麻くんに狂人や変人と思われてなければいいのだが。とりあえず、その場は意味深なセリフを吐いてすました顔でお店を出てくることに成功する。
「一体どうそれば、信じてもらえるの?」
溜息を吐く。
「探偵さんには会えなかったの?」
腰かけていたら階段の下から声がした。
レイカちゃんだ。
「会えたよ、有難う。でも問題発生で保留になってしまったの」
「どうして?」
レイカちゃんは隣に座って、私の顔を覗き込んでくる。
言うべきか言わざるべきか。
今回はいつもと違い世界線のようなので言うことにした。
「レイカちゃん、タイムリープって信じる?」
「うん、お姉ちゃんを信じるよ」
「マジか……」
天使か!!!この子!!!
「実はね、かくかくしかくで……」
レイカちゃんは少しに考えて、ひらめいたようだった。
「じゃあ、お姉ちゃんにこれをあげます」
「こ、これは!!!!!!」
私は驚愕した。
「マジックアイテム!!!!」
「こ、これが伝説のマジックアイテム」
私はそれを受け取った。
「これで毎日、探偵さんにタイムリープしてるんだぞって教えてあげるの」
「私、頑張ってみる」
私はその日、伝説の武器。油性マジックを手に入れた。