新世界の始まり、守りたい者との出会い
この俺不知火響は普通の高校生だった。あの日までは
「ここは、どこだ?」
朝目が覚めると寝ていたはずの自分の部屋の風景ではなかった。
今いる場所は草原の真ん中近所に草原なんてないし今まで来たこともない風景が広がっていた。
服装はパジャマに裸足という昨日寝たまの格好だった
「夢じゃないよな?」
夢かとも思ったが感覚がリアルだ
とりあえず、こんなところにいても始まらない
人を探して歩き続けていると人影が数十メートル先に現れる
「おーい、ちょっと聞きたいことがあるんですけど」
向こうに聞こえる声で呼び掛けると向こうは俺に気がついたのか走ってくる。
「あの、訪ねたいことが・・・」
全部言い終わる前に肩を捕まれ押し倒される
「急になんなんですか、大丈夫ですか?」
大丈夫か聞いたがあからさまに大丈夫じゃないことはわかった。歯をガチガチと言わせながら俺のことを噛もうとしてくる。
「おいおい、これってゾンビか?」
相手がゾンビとわかったところで俺にはどう対処すればいいのかわからないとりあえず、頭を押さえていると。
ザシュ
押さえていた手から抵抗がなくなり、崩れ落ちる
「おい、兄ちゃん大丈夫か?」
顔を上げてみると剣や弓を持った人たちが近くにいた
「ありがとうございます、これはなんだったんですか?」
訳もわからず混乱していると
「俺は、ステイドっていう冒険者なんだが、まず脱げ」
助けてくれた命の恩人から放たれた一言が衝撃的だった
「勘違いするなよ、噛まれていないか確認するだけだ、俺にそんな趣味はねーよ一様妻子持ちだよ」
そう言われ下着以外を脱ぎ捨て確認してもらう
「よし、噛まれてはいないようだな。
ここらで見たことない顔だな
どこから来たんだ?」
そういえばどこから来たんだろうこんな剣や弓を扱ってる人たちが今時いるだろうか?
どこかの民族の人たちなら持っているんだろうが、そんな雰囲気ではない
「わかりません、どこか遠くから来たのは間違いないですが」
正直に答えてる
「転移魔法でも失敗したか?」
魔法とかいう単語が出てくるということは、地球ではないみたいだ。
「俺たちはこの先のダンジョンでこれから狩りをするから、街まで案内が難しいだがここであったのも何かの縁だ、この剣をやるよその近くの道で待っていたら商人が通るはずだそれにのせてもらえ」
剣を貰って街までの行き方も教えてもらえた
とてもありがたい
「何から何までありがとうございます、この恩はいつか返します」
ステイドの言っていた通り道で待っていると商人が通ったのだが
人だ人が檻の中に入れられている。
「あの、乗せてもらって文句をいう見たいで悪いですが、人権なんかはないんですか?」
あまりに雑な扱いに黙っているわけにはいかなかった
「知らないのですか?奴隷ですよ人じゃありませんこの国ではもの扱いなんですよ」
人権何てなかったみたいだ
中の人を見てみるとケモミミだケモミミがいるぞ
やはり地球ではないようだ
俺を驚かせるための壮大などっきりという可能性も無いこともないが可能性は低いだろう
それにしても、起きてからなにも口にしてないな
水でも飲みたいそう思った瞬間手が光始め
手から水が溢れ出す。
「お兄さん行なり魔法を使うのはやめてくれないかな」
「すいません」
え?魔法?魔法を使おうとは思ってなかったのになぜか発動してしまう、行なり発動することよりも使えるということが驚きなんだが
「あぁ、お兄さん魔法覚えたてかい?暴発させないように気を付けないとダメだよ」
注意されたのでとりあえず水のことは考えないようにしよう
檻のなかを見ていると1人だけ浮いている子がいた
その時俺は一目惚れしたのかもしれない
「お兄さんそいつが気に入ったんですか?
条件を飲んでくれれば差し上げますよ」
条件さえクリアすればくれるのか、人身売買とかあんまりいい気がしないが1人救えるのなら救いたい
「条件とはなんでしょうか?」
「予定以上に仕入れの旅が長くてね水が切れてるんださっき魔法で水を出していただろう?このかめに水を入れてくれないか?」
以外と簡単そうだなさっきと同じように水を出すイメージでかめに手を伸ばす
少し疲れたができなくはなかった
「あと3つあるからよろしくね」
それを聞いたときやめておけばよかったと後悔したがあのこのためだと思えば頑張れた
やっとの思いで水をため終えた頃には体力も限界を迎えていた。
「お疲れ様、約束通りこいつは君に上げようこんなものが欲しがる物好きもいるんだな
この紙に手をおいてくれそうしたら契約完了だ」
契約を無事終えしばらくすると分かれ道にたどり着く
「さて、街に行きたいんだったなだったらあっちの道をまっすく行けばつくから、ここでお別れだな
お兄さんのおかげで時間が短縮できたよ、邪魔者もいなくなるしな」
そういって、さっき契約した子を渡してくる
「ありがとう、助かったよ」
商人にお礼をいい見送る
「あの場所から出していただきありがとうございます、ですが、私はここに置いていきなさい出ないと、ご主人様が嫌な思いをするだけよ」
いきなり何を言い出すかと思えば・・・
「苦労して疲れたんだから手放すわけがないだろ
だれが何を言おうと連れていく、この世界で頼れる人はいないんだいろいろと教えてもらいたいし」
「私、悪魔とのハーフよ?」
「それがどうした?」
別にケモミミついてるやつもいるんだし普通だろ
「絶対になにか言われるし嫌がらせされるかも知れないわ」
「あぁ、かまわない、そんなやつは無視すればいい」
「もう、わかったわよ、どうなっても知らないんだから」
こうして少しツンデレな子と旅をして行くことになり、これからこの子を守っていかなければいけないと覚悟した。