『踊る頭』を「地口オチ(ダジャレ・言葉遊び)」で。プラス「家族」
「フレディ、最近"槍の布団"が流行ってるみたいね」
「はあ!?槍の布団!?なんだそれは!?」
ここはアメリカのとある家庭のリビング。どこにでもあるような、そんな1日。だがそんな1日も、妻マリマンヌの一言で豹変してしまった。
「槍の布団よ槍の布団。凄い過激でセクシーなんですって。今若者の間ですっごく流行ってるらしいわよ!」
「過激でセクシーところの騒ぎじゃないだろマリア…さいっこうにクレイジーで頭のイカれたものが好きなんだな、最近のもんは…」
「アンナも好きみたいよ」
「アンナが!嘘だろ!嘘だといってくれよマリア!!おおマリア、お前はいつからそんな息子キリストの死に様をセクシーとか言うようになってしまったんだい!?」
「んもー何言ってるのよフレディ!明日アンナが見に行くらしいわ。心配だったら付いていったら?」
「そんなとこ行ってどうするんだ!」
「そりゃあ、のるのよ」
「のるのか!ふざけるな!!くそやろう!!!このイカレポンチが!!!」
「若者は皆刺激が欲しいものよ!」
「刺激!?のるのが!?おいおい勘弁してくれよそんな刺激は人生で1回で十分だろ!!!」
「貴方も若いころは私と一緒にのってたじゃない!」
「のってたさ!というかお前にのってたさ!でも違うだろ!ああ、なんでアンナはそんな子に!!!」
「おおげさねもう…まあいいわ。明日徒歩みたいだから車をだしてあげたら?」
「………そうだな、何事も否定するのはいけない。アンナと話してくるよ」
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「アンナ!明日槍の布団を見に行くのかい?」
「パパ!槍の布団を知ってるの!!さいっこうにクレイジーでしょ!!」
「ああ、本当にお前は頭の狂った最高に基地外のイカレ野郎だよ…」
「ふふっありがとうパパ!それでどうしたの?」
「…ああ、パパが車を出してやろうかと思ってな」
「本当!パパも一緒に飛び跳ねようよ!」
「何を考えてるんだアンナ!血まみれになるぞ!!…いや、そうだな…少し見るくらいなら行こうかな…」
「ホントに!やったあ!明日が楽しみ!!明日は思いっきり飛び込むんだ!!!」
「飛び込む!?ホワッツ!!!お前は本当に命知らずだな!!!ファック!!!!」
「お父さんたらもう、私もそこまではしゃがないよ…」
「…ああ、すまん。いきなり声を出して悪かったな。明日は何時なんだ?」
「22時から入れるの!」
「(中にまで入るのか…ほんとうにこいつはドグサレイカレビッチだぜ…)そうか、パパは疲れたから早めに寝るよ。お休みアンナ。…明日の夜も同じ台詞を言えることを楽しみにしてるよ…」
「うんパパ!お休み!!」
次の日フレディが見たものは、ステージの上で歌い、踊り狂うスキンヘッドの5人組みだった。そう、これはライヴ。アンナは人気のパフォーマーのライヴに参加しただけだったのだ。
そうこの話のオチは「槍の布団"ランスベット"」ではなく「踊る頭"ダンスヘッド"」。へヴィだろ?