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何が起こったのか分からなかった。
パパの笑い声、ママの笑い声、私の笑い声、三人の笑い声。
車中に広がっていた。
そのすぐ後。
パパの大きな声、ママの大きな声、何だかわからない大きな音。
それから、すごく揺れた。
体中をぶつけた。
痛かった。
痛くて痛くて、泣いた。
泣いて、ママとパパを呼んだ。
そしたら、ママとパパは来てくれた。
二人とも笑っていた。
だから私も笑った。
パパは私を抱っこしてくれた。
私は眠くなって、眠ってしまった。
でも、目が覚めると、私は白い部屋にいた。
でも、そこに、ママとパパは、いなかった。
目を覚ますと、そこは私の部屋だった。白い部屋なんかじゃない、真っ暗な夜に包まれた、今の私の部屋。
「……いやな夢」
悪夢。現実。遠い遠い、いつかの記憶。
寝返りをうって、また目を閉じた。




