表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
光る道を捉まえて  作者: 相上園
3/17

3 ☆

 

     ☆


 その子は、泣いていた。

 ずっと、ずっと、泣いていた。

 いつまでも、いつまでも、泣いていた。

 だから、声をかけた。

 自分に何ができるのか、とか。

 自分に何かできるのか、とか。

 そんなことは何も考えず、ただ、声をかけた。

 どうしたの?

 するとその子は一度こちらを向き、すぐにまた泣き出した。

 だから、もう一度声をかけた。

 なにかあったの?

 するとその子は泣きながら教えてくれた。

 自分は車に乗っていた、と。

 パパとママと、三人で乗っていた、と

 すると、急に車が大きく揺れた、と。

 ママが大きな声で叫んだ、と。

 パパも大きな声を出した、と。

 そして、気が付いたらここにいた、と。

 そして、ここには自分しかいない、と。

 独りぼっち、と。

 言い終わると、その子はまた泣き出した。

 それは、とても悲しいことだった。

 泣いてしまうことは仕方のないことだった。

 でも、だからこそ、泣いてほしくないと思った。

 だから、声をかけた。

 元気、出せる?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ