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Real Role Playing  作者: Unknown
第2章:ゲームの世界
9/13

脱獄大作戦

「予め聞いとくけど、隠れながら慎重に進むか強行突破どっちがいい?」


青年が海斗に尋ねる。


「任せる」


「じゃあここは慎重に行こう」


「......わかった」


海斗達のいるフロアには他に誰もいないようだった。


海斗達は上を目指す。




ステルスゲームの要領でしばらく進んだ。


「静かに、誰かいるみたいだ」


青年が小声で囁く。


どうやら兵士のようだ。2人はすぐさま近くにあった大きな箱の陰に隠れた。


足音が段々と近づいてくる。


トン、トン、トン


さらに反対側からも足音が近づいてきた。


海斗達は挟まれた。


「仕方ない、強行突破だ!」


青年が弓を構える。


『ヴィオアロー』


炎を纏った矢が火の鳥の如く飛んでいく。しかし矢は兵士の足元に落ちていった。


「敵襲だ!」


見張りが叫んだ。


『Zアロー』


青年はさらに矢を放つ。そして矢は見事兵士の脳天を直撃した。


最初の矢と違い炎を纏っていなかったが、矢が命中した場所に薄い紫色をした「Z」という文字が現れた。攻撃を受けた兵士は怯んでいる。


しかし、もう1人の兵士が背後から青年に飛びかかる。

青年は前へ跳ぶと同時に身体を後ろへ捻り、Zアローを放った。


その後、青年は2人の兵士それぞれにZアローを3発ずつ放った。すると、兵士達は眠ってしまった。


「兵士倒さないの?」


「ああ、倒すと後で色々面倒だからね」


青年は兵士に近寄り、兵士の着ている服に触れた。すると、メニューウインドウが出現した。青年はそれを操作した。すると、兵士の服が消滅し、下着姿になった。


青年はもう1人の兵士にも同様に服を消滅させた。


そして、メニューウインドウをさらに操作する。


すると、海斗の前にメニューウインドウが出現した。


「伊藤 博士さんから贈り物が届きました」


と、メニューウインドウには書かれていた。


そして数秒後、表示は消えた。


「さあ、それを装備するんだ」


「装備......!?」


「左腕に着いてる腕輪のボタンを押してみて」


海斗はボタンを押した。すると、海斗の目の前にメニューウインドウが表示された。


海斗はまず、贈り物のコマンドから青年からの贈り物を受け取った。それは、さっき消滅した兵士の着ていた服だった。


「なるほど、それで兵士の服が消えたのか......でも、何で必要なんだ?」


「説明は後だ。とにかく早く装備してくれ」


海斗は装備のコマンドから兵士の着ていた服、ついでに竹内を装備した。


海斗の服が変わり、兵士と同じ格好になった。


海斗の現在の装備は下記の通りである。


・竹内

・クロスロード兵士の服

・普通の靴(黒)


「よし、装備できたみたいだね」


トントントントン


数人の兵士が駆け足でこちらに向かっているようだ。


「またかよ!」


「海斗君、倒れて」


「えっ......ああ」


海斗はその場に倒れた。


「お前達大丈夫か!」


兵士が一足遅く応援に駆けつけたようだ。


「1人負傷しています」


青年が言った。


「そうか、お前は負傷者を連れていけ」


「はい!」


そして青年は海斗を背負い、その場を後にした。


そして、無事牢獄を脱出した。


「もう大丈夫だ。その服をこの街で着ていると面倒な事になるから外しておくことを勧めるよ」


「ああ、ありがとう。おかげで助かった。しかし兵士の服を着るだけで仲間と勘違いさせるとは......」



「このゲームはそういう要素があるからね、普通のRPGじゃないんだ。まあ、お互い最後まで生き残れるよう頑張ろう。海斗君」


「......ああ」


そして青年は去って行った。


(いい人がいて助かった。でも、どうも最後の言葉が気になるな......)


ピピピピ


その刹那、メールの着信を告げる電子音が鳴り響いた。まさかそれが悪夢の始まりになろうとは、誰も知らなかった。















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