V3
「では、まず簡単に笹川さんのことを紹介します」
男子生徒が言った。
「笹川さんは現在24歳で高校卒業後、東京大学工学部へ進学、大学卒業後はスイスのチューリヒの大学院へ進学し、現在、大学院の研究室で日本や海外のゲームメーカーと共同でVRゲームの開発を行っています」
「あの、VRゲームって何ですか?」
話を聞いていた女子生徒が質問した。
「簡単に説明すると、実際に自分の体で体感するゲームってとこかな......それで、今日僕がここに来たのには理由がある。実は君たちに僕らの開発しているVRゲームのモニターになって欲しいんだ。安全性は保証されてるから安心してくれ」
そして笹川は教室の裏のほうへ歩いていった。
教室の裏には大きな黒い箱がいくつか置いてあった。
そしてその箱の1つから中身を取り出した。
中には黒いヘルメットのようなものが入っていた。
「これが例のハードだ。通称 V3(ヴィースリー)。ソフトは既にインストールされている」
そして笹川はハードを頭に装着した。
「電源は右側のこのボタンを押せばいい」
「ピコッ!」
電子音と共に電源が入った。
すると機械に青い光の線が出てきた。
しばらくして笹川は電源を切った。
「まあ、こんな感じかな。ちなみにこの機械にはバッテリーが内臓されていて、最長で48時間もつけど、普段これを使うときは常にアダプターを接続しておくことおすすめする」
そして機械を外した。
「それと肝心のソフトの方だけど、完全オンラインとなっているんだ。ちなみにインターネットに接続するのではなく、独自に開発した無線通信システムを採用している。ゲームを始めれば自動的にログインできる仕組みになっている。以上で話は終わりだ。ゲーム機はかさばるから帰りにこの部屋に取りに来てくれ。それと、ここでの話は他の人には内緒にしておいてくれよ」
そして話は終わり、笹川は教室を後にした。




