夢
本作は初投稿の作品です。
駄文ですが、それでも構わないという方はお進み下さい。
「秋山海斗。お前もここで終わりだ」
女が刀を構えた。
「くっ......そ......」
バタッ
(駄目だ、立てない)
「海斗、しっかりして!」
少年は声のした方を向いた。黄色のレーザーで空間が遮られていて、その向こう側に3人ほど人がいた。今、声をかけたのはおそらく一番右に立っているツインテールの少女だろう。
「秋山。死ぬんじゃねぇ」
次に、真ん中にいる剣士が叫んだ。
「秋山サン......立って下さい」
今度は一番左にいる忍者の格好をした白人系の男が言った。
「最期に遺言はあるか?」
「......」
「フッ、どうやら口も聞けないようだな。心配するな、お前を葬った後仲間もそっちに送ってやる」
(意識が遠のいていく。悪いな......どうやらお前との約束、守れそうにない......)
「お願い!やめて、 やめてか......さん」
少女が叫んだ。
そして少年は完全に意識を失った。
「何だ......夢か。よかった夢で。しかしなんて縁起の悪い夢なんだ。ところで今何時だ?」
少年は携帯電話の時計で時間を確認した。最初に見たとき時計は午前4時44分44秒と表示されていた。日本人にとっては不吉な数字が並んでいた。
「もうすぐ文化祭だというのに......今のは見なかったことにしよう......ん? メールだ。こんな夜中になんだろう?」
少年の携帯電話にはメールが着信していた。市役所から市民に不審者や光化学スモッグが発生したときなどに注意を呼びかけるために発信されるメールだった。
「今日午前3時頃、市内の少年院で送致されていた少年(16)が脱走したと110番に通報がありました。現在、少年は逃走中です。特に少年院付近の住民の皆様は注意して下さい」
「何やってるんだよ警察は。まあ、幸い少年院は家からかなり離れてる。とりあえず寝よう」
そして少年は再び横になった。




